このページでは、ブリーチをした髪の毛に縮毛矯正をするとどうなるのか。
について紹介します。
基本的な考え方としては、ブリーチをした髪の毛に縮毛矯正を含めたパーマ系はNG
しかし、実際にどのような髪の毛になってしまうのか。
そして絶対ブリーチ毛にできないのか?かけるためには?について紹介しますね。
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目次
ブリーチをした髪の毛に縮毛矯正をかける

「ブリーチをした髪の毛にパーマはできない」というのは、美容師間ではとても有名な話。
もちろん特殊な薬剤を使えばかけられますが、ほとんどの美容室に用意されていない。そして難しい技術と知識が必要なので、
「できない」としているのです。
どうしてブリーチをした髪の毛に縮毛矯正ができないの?
ブリーチした髪の毛に縮毛矯正ができなくなってしまう理由は、髪の毛のタンパク質の変化です。
分かりやすく説明するなら、「ブリーチした髪の毛では、縮毛矯正の薬に髪の毛が耐えられない」のです。
ブリーチして髪の毛の色素を抜くことは、数ある美容施術の中でもトップクラスのダメージ(傷み)です。
髪の毛の中のメラニン色素を抜く代わりに、髪の毛の中のタンパク質がボロボロになってしまいます。
パーマは、髪の毛のタンパク質の形を変えることで、”跡”をつけることができます。
変化させるタンパク質がボロボロだと、跡をつけるための薬の力に耐えることができないのです。
最悪な失敗の状態「ビビり」

我々美容師の中で、髪の毛が取り返しのつかないほど傷んでしまった状態のことを「髪の毛がビビる」と言います。
髪の毛は普通真っすぐなのですが、傷みが大きすぎて、まっすぐの形を保っていられなくなり縮れてしまうのです。
1度ビビってしまうと治すのがとても大変。
特殊なトリートメントとヘアアイロンを駆使して直せなくもないのですが、技術が難しすぎるので普通は切ってなくします。
縮毛矯正がかけられる場合もある?
人の髪の毛は丈夫さがみなさん違います。
中には、1回程度ならブリーチをしたとしても縮毛矯正がキレイにできた。という方もいますが、とても珍しいケース。
美容室側も、危険を冒すことはできないので断るお店がほとんどですね。
「あの人ができたのだから私も」で挑戦してしまうと失敗につながります。
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ブリーチした髪の毛に縮毛矯正かけてみた
準備
実際に見て頂いた方が分かりやすいと思うので、ブリーチしてある髪の毛と、していない髪の毛を用意しました。

この髪の毛のうち3つを

このようにブリーチします。

ブリーチしていない黒髪。ブリーチ1回2回3回の計4種類が完成、これで準備完了です。
縮毛矯正かけてみた

準備した髪の毛に写真の縮毛矯正の薬を付けます。

塗ったので時間を置きます。

コチラが流し終えたところ。すでにブリーチ毛は嫌な予感しかありません。
デロデロ~という感じ。

アイロンをかけるために乾かします。ブリーチ2回3回の髪の毛はこの時点でビビりが起きていますね。

ストレートアイロンで伸ばします。

ストレートアイロンで伸ばすとキレイに真っすぐになります。この時点では一見良さそうですが、あくまでストレートアイロンの力で伸びているだけ。

安定させるための薬をつけて流します。

こちらが縮毛矯正の仕上がりです。
詳しく見ていきますが、すでにぱっと見ブリーチ2回3回は真っすぐにすらなっていませんね。
ブリーチしていない髪の毛に縮毛矯正

コチラが仕上がり。
もともとの髪の毛の傷みが少ないので、キレイに縮毛矯正がかかっていますね。
ブリーチ1回に縮毛矯正

コチラがブリーチ1回に縮毛矯正の仕上がり。

ダメージが強くでてしまっていますね。
全体を見ると少し真っすぐな感じもしますが、毛先のチリチリが台無しにしてしまっています。
ブリーチ2回に縮毛矯正

コチラがブリーチ2回に縮毛矯正。
もはや真っすぐな感じもしなくなっていますね。

毛先もチリチリになっています。

手触りを確認すると、ザラザラのゴワゴワ。見た目以上に傷んでいます。
ブリーチ3回に縮毛矯正

コチラがブリーチ3回に縮毛矯正の写真。
もはや真っすぐどころかうねりがでてしまっています。

毛先もバサバサになっています。

毛先はザラザラすぎて、硬くなってしまっている状態。
この髪の毛にあえてなりたい。と言う人はいないはず。
もしチリチリになってしまった場合は?
もし、縮毛矯正の失敗でチリチリになってしまった髪の毛の対処法は、基本切るしかありません。
ビビり毛を直すことができる美容室もありますが、特殊な薬、知識、より高度な技術が求められるので、
少ないのが現状です。
「チリチリになったのなら、縮毛矯正をかければ真っすぐになる」と思われるかもしれませんが、
チリチリになってしまった原因が、薬の傷みに髪の毛が耐えられなかった。ということ。
もう一度縮毛矯正に挑戦して下手をすると、さらに傷んでしまう可能性の方が高いのです。
チリチリ状態を少しでも和らげて、ひっかかりにくくするためにトリートメントをしっかりと行うことでカバーできます。
チリチリなのか変わらないので、いつかは切らないといけないんですけどね。
絶対にブリーチ毛に縮毛矯正はかけられないのか?
実は特殊な薬を使うことで、ブリーチ毛にも縮毛矯正をかけることができます。
今回はチオグリコール酸という薬を使いましたが、ラクトンチオール(スピエラ)という特殊な薬なら、髪の毛への負担が少ないので、
ブリーチ毛にもかけられます。
ただ、ラクトンチオールの臭いがキツイ。そして薬の値段が格段に高い。ヘタをすると全然かからない。
というとても難しい薬なので使っている美容室はごくわずかです。
とはいえ、せいぜいブリーチ1回程度の髪の毛だけなので、繰り返してブリーチしてある部分への縮毛矯正は諦めた方が安全ですね。
まとめ
今回は、ブリーチされた髪の毛に縮毛矯正はできるのか?
もししてしまったばあいはどうなるのか?について紹介しました。
毛先のグラデーションカラーやメッシュ、インナーカラーなどブリーチを使うシーンはたくさんあります。
縮毛矯正をする時は、ブリーチされている部分を担当者に伝えて、よく相談しましょう。
いつごろブリーチしたか、どの範囲をしたのかを丁寧に伝えると失敗をさけることができますよ。
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