髪のプロが教える 女性の髪の毛が抜ける原因と今すぐできる改善策

髪の毛を梳かす女性の写真

昔は、女性の抜け毛の原因といえば加齢でした。
ところが最近、10代20代でも抜け毛で悩む女性が増えています。

「なんだか最近抜け毛が気になる…」
「髪の毛のボリュームが減ってきた…」
「もしかして地肌が透けて見えてる?」
「このままハゲちゃうの??」

このような薄毛、抜け毛に関する悩みを持っている方はたくさんいます。

抜けている女性の髪の毛の写真

コチラはシャンプーの時の抜けてしまっている女性の髪の毛の写真。

抜け落ちた女性の髪の毛の写真

お風呂場の排水溝に、このような抜け毛がたくさん落ちていたら不安になってしまいますよね。
2014年にBeauty総研(リクルート)が行なった調査によると、20代ですでに67.7%が抜け毛・薄毛を気にしているという結果が出ています。

こんな若いうちから抜け毛になってしまうと、ヘアスタイルが決まらずおしゃれの楽しみも半減してしまいますよね。

さらに、30代以降仕事、家事、出産などが忙しくなってくると、髪の毛のケアに割ける時間は減ってきてしまいます。

抜け毛や薄毛のケアは早くはじめるのにこしたことはありません。

まずは女性の抜け毛に関する正しい知識を身に付けるのも大切です。

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主な女性の抜け毛の原因

髪の毛をかき上げる女性の写真

女性の抜け毛が起こってしまう主な原因は…

①加齢

髪の毛の寿命は4~6年あります。

しかし、加齢とともに髪を生み育てる毛母細胞の機能が低下すると、髪が細く弱くなり、正常な寿命よりも早くに抜けやすくなります。

②ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンのエストロゲンには髪の毛の健康を助ける作用があります。
しかし、女性ホルモンは30歳前後から分泌量が減ってくるため、髪が抜けやすくなります。

さらに、女性ホルモンは環境の変化によって分泌量が変動しやすいという特徴があります。
ストレスが溜まるとエストロゲンの分泌量が減少し、それが長期間に渡ると抜け毛を引き起こしてしまうのです。

③極端なダイエットや偏食による栄養不足

食事で摂った栄養素は、まず心臓や腎臓、肝臓、脳など生命を維持する組織に送られます。

髪の毛は身体にとってあってもなくても命に関わるものではないので、栄養が送られてくるのは最後になります。

髪の毛に特に大切な栄養素にはタンパク質、ビタミンB群・C・E、亜鉛、鉄など。
しかしこれらは内臓を健康に保つためにも不可欠なので、これらの摂取量が少ないと髪にまで回って来なくなってしまうのです。

④運動不足

運動と髪には深い関係があります。

たとえば、脚を動かさないと腸に刺激が行かないため、便秘になりやすくなります。

便が長時間体内に留まっていると、便に含まれる老廃物や有害物質が血中に溶け出し、体内を巡ってしまいます。
すると毛細血管を通して毛母細胞に悪影響を与え、髪が弱くなってしまうのです。

また、運動不足になると全身の筋力が弱くなります。

血液は心臓のポンプによって頭部まで送られますが、このポンプは心筋という筋肉でできています。

運動不足になると心筋の働きが弱まるため、血液が頭部まで十分に届かなくなってしまうのです。

さらに、全身から老廃物や不要物を受け取った静脈は、筋肉の力でリンパ管を通って心臓まで戻されます。

静脈やリンパ管は特に脚の筋肉の動きによって流れるため、ふくらはぎなどの筋力が不足すると老廃物が排出されず、また頭部に送られてしまうのです。

さらに、運動不足になると呼吸が浅くなり、身体は常に酸欠状態になります。

酸素は細胞の新陳代謝に不可欠なものなので、運動不足になると毛母細胞の新陳代謝が滞ってしまい、髪の発育に支障が出てくるのです。

⑤睡眠不足・質の悪い睡眠

睡眠中は成長ホルモンが分泌されますが、このホルモンには細胞の修復や生まれ変わりを促進する働きがあるため、毛母細胞を正常に保つためにとても大切です。

しかし、最近の研究でこのホルモンは就寝後30分~3時間の間、しかも熟睡していないとあまり分泌されないことがわかりました。

スマホやパソコン、TVなどで就寝直前まで脳が興奮状態になっていると、心身をリラックスさせる副交感神経が働きません。
するとなかなか寝付けず、眠っても熟睡できないので成長ホルモンの分泌が妨げられ、抜け毛や薄毛の原因となってしまうのです。

⑥ストレス

ストレスが溜まると、それに対処するために交感神経が活発に働き、筋肉と血管を収縮させてしまいます。
すると頭部まで血液が届かなくなるため髪が栄養不足になり、抜けやすくなるのです。

⑦紫外線

頭皮は顔の3倍紫外線を浴びているといわれています。
紫外線にはUVAとUVBがあり、UVAは真皮層まで透過し、毛母細胞や毛細血管の細胞にダメージを与えます。

また、UVBは頭皮表面を火傷させ、皮膚を硬くしてしまいます。

硬くなった頭皮が毛細血管を圧迫するため、血流が悪くなってしまいます。

さらに、柔軟性のない頭皮は髪の毛をホールドする力が弱くなるため、ブラッシングなどの軽い力がかかっただけで簡単に抜けてしまうのです。

⑧間違ったシャンプー選び

市販されているシャンプーのほとんどは高級アルコール系と呼ばれるタイプで、洗浄力が強い石油系界面活性剤を使用しています。
この洗浄成分が入ったシャンプーで頭皮を洗うと、1回でも皮脂がほとんど失われてしまいます。

皮脂は数時間で再分泌されますが、毎日のシャンプーで常に皮脂が取り去られていると、段々皮脂の生成が追い付かなくなり、頭皮が乾燥します。

乾燥した頭皮は紫外線や外的刺激を受けやすくなるため、その影響で髪が抜けやすくなるのです。

また、男性や若い人に多いのですが、皮脂が失われると頭皮を守ろうと皮脂が過剰に分泌されてしまうことがあります。
すると紫外線によって過酸化脂質に変化したり、雑菌が繁殖しやすくなったりして炎症を起こしやすくなります。

女性型脱毛症(FAGA)

女性に説明する医師の写真

普段の生活のシーン以外でも女性の抜け毛、薄毛につながってしまう原因があります。

ホルモンに深く関わることで、男性の「AGA(男性型脱毛症)」と同じく、女性にも「FAGA(女性型脱毛症)」というものがあります。

女性の薄毛の原因の約半数がFAGA(女性型脱毛症)によるものだと言われています。

しかしそれ以外にも抜け毛や薄毛につながる可能性はあるのです。

男性の薄毛の主な原因

男性の薄毛の主な原因は、AGA(男性型脱毛症)によるもの。

よく「男性ホルモンの影響で毛が抜けた!」と言われますがそれは半分正解で半分間違い。

男性ホルモンの代表であるテストステロンは髪の毛を太くしたり強くしたりと抜け毛に直接関係ありません。

しかしテストステロンが5αリダクターゼⅡ型と呼ばれるホルモンと結びつくと、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる抜け毛ホルモンに変わってしまうのです。

男性の脱毛、薄毛の主な原因がこのDHTが引き起こすAGAなのです。

女性の薄毛抜け毛の原因

女性は男性よりも男性ホルモンの量が少ないです。
そのためAGA(男性型脱毛症)の影響は受けにくいのですが、FAGA(女性型脱毛症)が原因で薄毛になってしまうのです。

FAGAというのはFemwomanale Androgenetic Alopeciaの略。

本来多かった女性ホルモンであるエストロゲンが加齢とともに減少。するともともと持っていた男性ホルモンの割合が多くなってしまい、
抜け毛薄毛につながるのです。

その他女性の抜け毛の原因

円形脱毛症

円形脱毛症は、ストレス、遺伝、自律神経によって引き起こされると考えられている脱毛症のこと。

最近では、自己免疫疾患というもともと備わっている免疫機能が自分自身を攻撃してしまうことによって起きるのでは?と考えられています。

男性女性関係なく起きる症状で、初め小さくても大きくなることも考えられるので、見つけた場合はまず皮膚科に相談に行きましょう。

更に詳しくはコチラにまとめておきました。

牽引性脱毛症

髪の毛を引っ張りすぎることで毛根に負担がかかってしまい髪の毛が抜けてしまう症状です。

髪の毛を少し引っ張った程度でなってしまうことはありませんが、長時間、長期間髪の毛が引っ張られ続けることで起きてしまいます。

代表的なのがエクステンション。

編み込んで付けるエクステンションは地毛を強い力で引っ張ります。そのため長期間毛根に負担がかかることになってしまい、人によっては地毛の脱毛が起きてしまうのです。

もちろん全ての人に起きてしまうことではありませんが、ポニーテールやお団子、編み込みなどを毎日のようにする方は、全く結ばないお休み期間を作ってあげると頭皮の負担が減ります。

 

出産後の抜け毛

妊娠中に高まった女性ホルモン(エストロゲンなど)が出産と同時に一気に低下し、その際に普段以上の髪の毛が抜けてしまう症状のことです。

短期間だけで症状がなくなる方もいれば、中には半年以上続いてしまう人もいるので続く期間は人それぞれです。

女性ホルモンが高まっている間は抜け毛が減るので、今まで抜けなかった髪の毛が抜けている脱毛なので過度に心配する必要はありません。

あまりに長期間続く場合は皮膚科に相談しましょう。

詳しくはコチラにもまとめてあります。

産後の抜け毛に悩まされる方は本当にたくさんいます。

まずは「自分だけではない」というのを理解して、焦ってストレスにしないようにしましょう。

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自宅で出来る抜け毛の改善方法

ブラッシングする女性の写真

症状によっては皮膚科で見てもらう必要があることもあります。

しかしまずは自分で出来る改善方法、正しい抜け毛のケア方法で髪の毛を増やしましょう。

間違った方法で、抜けなくてもいい毛が抜けてしまっているかもしれませんよ?

シャンプー時の注意点

まずは何といっても抜け毛や薄毛に深く関わるシャンプーに目を向けましょう。

シャンプーの洗い方1つでも抜け毛の原因になることがあります。

女性に多いのが、髪の毛ばかり集中して洗い、地肌にはまったく目を向けない。という状態。
頭皮には皮脂やほこり、雑菌がついています。

きちんと洗い流さないと毛穴が詰まったり炎症を起こしたりして、毛母細胞にダメージを与えてしまいます。

また、頭皮をゴシゴシ洗い過ぎると皮脂がすべて取り去られてしまうため、頭皮が傷つきやすくなります。

さらに爪を立てて洗うと、角質が無理に剥がされてフケの原因となったり、刺激によって頭皮が硬くなったりして、髪の成長を妨げてしまうのです。

そのようなことが起こらないよう、髪を洗う時は髪と頭皮に負担をかけないようにしましょう。

正しい地肌の洗い方

①シャンプー前にブラッシングする

髪の毛についた汚れはブラッシングすることで浮かせ、落ちやすくすることができます。

さらに適度な刺激で血行が良くなり、毛穴に入り込んだ汚れも洗い流しやすくなります。

目の粗いブラシなどで、やさしくゆっくり毛先から少しずつブラッシングしましょう。

②髪の毛全体を濡らす

髪をお湯で洗うだけでも、ホコリや汗などの汚れの7~8割落ちます。
1~2分かけて髪の根元までしっかり濡らしましょう。

その後に付けるシャンプーのの泡立ちもよくなります。

③シャンプーを1プッシュ取り、手のひらで良く伸ばす

シャンプー剤を適量だしたら手のひらに良く伸ばします。

泡立てネットなどで泡立たせることで刺激を優しくすることもできますが、原液を地肌に付けず、髪の毛に付けるようにすることで同じ効果が得られます。

プッシュするだけで泡立つボトルもあるのでそちらに詰め替えても便利ですね。

原液をそのまま頭皮につけるのは、地肌に残りやすくなるのでおススメできません。

④頭皮中心に洗う

泡を頭皮につけたら、指の腹で丁寧に洗います。
マッサージする気持ちで下から上、横から後ろへと洗うと血行が良くなります。
その後、髪についた泡で髪全体をやさしく洗いましょう。

お湯でしっかり髪の毛を濡らしていると、シャンプーの量を少なくしても泡立つようになります。

⑤すすぎはたっぷり時間をかける

シャンプー剤が頭皮に残ると、かゆみや炎症の原因となります。

また、洗浄成分の中でも「ラウリル硫酸ナトリウム」は分子が非常に小さく、頭皮や毛穴から浸透し、毛母細胞にダメージを与えるといわれています。

似た成分では、「ラウレス硫酸ナトリウム」も、脱脂力が強く乾燥を招くので避けたい成分ですね。

シャンプーにかけた時間の2~3倍使い、髪と頭皮にシャンプー剤が残らないよう念入りにすすぎましょう。
特に顔回りや襟足は髪が邪魔になってすすぎ残しやすい部分なので、手で髪をかき分けながら洗剤が残らないよう隅々まで洗い流してください。

おススメのシャンプーの種類

シャンプーボトルの写真

シャンプーでお勧めなのが、「アミノ酸系」「ベタイン系」と呼ばれるタイプです。

アミノ酸は体内に存在する成分なので刺激になりにくく、しかも界面活性剤の中では穏やかな洗浄力と脱脂力が特徴となっています。

また、ベタインはアミノ酸の一種で、アミノ酸系よりさらに洗浄力が穏やかで、肌への刺激も非常に少なくなっています。

「ココイル〇〇」「ラウロイル〇〇」「〇〇ベタイン」という名称が代表的なので、内容成分表にこれら名前の界面活性剤が多く使われているシャンプーを選ぶと良いですね。

なお、アミノ酸系でも「ラウロイルサルコシンTEA」など、「〇〇サルコシン」という名称がついているものは刺激が強く、アレルギーを引き起こすことがあるので気をつけてくださいね。

病院での治療

ハートを持っている医師の写真

抜け毛を皮膚科や専門クリニックで治療する方法もあります。

抜け毛には病気とそれ以外の原因が考えられ、皮膚科で保険適用となるのは円形脱毛症など病気の場合です。

円形脱毛症以外は皮膚科でも専門クリニックでも自費治療となります。

まずは皮膚科を受診し、病気かどうか診察してもらうのも大切です。

病気以外と診断され、自費でも治療したいという場合は、より知識と経験が豊富な専門クリニックをお勧めします。

女性の場合、専門クリニックでの治療は主に育毛剤の塗布や飲み薬の服用になります。
クリニック開発のものもあれば、海外で広く使われている女性用育毛剤を使用することもあります。

費用はクリニックや処方によってまちまちですが、通常1ヶ月1~2万円前後はかかります。
通院はどこも大体月1回で、3ヶ月~半年程度で効果が実感できることが多いようです。

女性の場合、男性に比べて抜け毛や薄毛が改善される確率は高いといわれています。
費用がかかっても確実性を求めるのであれば、選択肢に入れても良いでしょう。

食事での対策

サラダを食べる女性の写真

髪の毛の正常な生育のためには、まず全身に栄養が行き渡ることが先決です。
そうでないと、たとえ髪に良い成分を摂っても他の部分に使われてしまうからです。

健康を維持するためには、炭水化物タンパク質脂質ビタミンミネラルをバランス良く摂取することが大切です。

何らかの病気で食事制限を指示されている人以外は、これら五大栄養素をしっかり摂るようにしましょう。

平成28年国民健康・栄養調査によると、日本人女性の多くは多くの栄養素が不足しています。
特に、ビタミンA・B1・B2・B6、C、亜鉛、鉄の摂取量が足りていません。
これらすべて健康を保つために必要なものですから、しっかり補給する必要があります。

これらの成分が多い食品には以下のものがあります。

ビタミンA…レバー、うなぎ、たら、あなご、あゆ、卵、にんじん、モロヘイヤ など
ビタミンB1…レバー、豚肉、鶏肉、たらこ、うなぎ、鯉、すじこ、いくら など
ビタミンB2…レバー、はつ、うなぎ、たらこ、いわし、さば、卵、たらこ、納豆 など
ビタミンB6…まぐろ、レバー、いわし、鮭、まぐろ、あじ、さんま など
ビタミンC…ピーマン、レモン、ケール、キウイ、いちご、ブロッコリー など
亜鉛…牡蠣、レバー、牛肉、かに、卵、たらこ、プロセスチーズ、たらこ など
…レバー、卵、ほや、あゆ、いわし、しじみ、あさり、油揚げ、味噌、納豆 など

一番手っ取り早いのがレバーで、ビタミンC以外のすべてを含んでいます。
しかしレバーが苦手な人は多いと思いますし、動物性食品は脂肪も多く含んでいます。
気になる場合は、マルチビタミンやミネラルのサプリメントを利用するのも一つの方法です。

抜け毛対策に大切な栄養素

健康を維持するために必要な栄養素を摂取した上で、髪の毛の生育に大切な栄養素をさらに摂ると良いでしょう。

主な成分には以下のものがあります。

 

タンパク質…髪の主成分のケラチンタンパク質の元になる
亜鉛、ビタミンB12…タンパク質をケラチンタンパク質に再合成する際に必要
ビタミンB2…髪や肌の健康を促進する

これらの成分を豊富に含んでおり、しかも動物性食品より脂質が少ないのが大豆製品です。
畑の肉といわれるほど栄養価が高く、すべての栄養素をバランス良く含んでいます。
味噌、醤油、豆腐、納豆、油揚げ、おから、豆乳、もやし、きな粉などを積極的に食べましょう。

なお、大豆にはイソフラボンという女性ホルモンに似た作用をする成分が含まれています。
特に更年期を迎える40代に入ったら、抜け毛や薄毛の予防のためにも大豆製品を毎日食べることをお勧めします。

まとめ

抜け毛や薄毛が増えてくるのは、女性にとってとてもショックですよね。
しかし、男性よりも女性の抜け毛・薄毛は改善しやすいといわれています。

男性の場合は、ホルモンが大きく関わりますが、女性の抜け毛や薄毛は、日常生活や食生活が大きく影響するため、生活習慣を少し見直したりシャンプーを替えたりするだけでも効果が出やすいのです。

すべてを一度に見直すのは大変でも、まずはできることから初めてみるのもいいのではないでしょうか。

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