専門医師に聞いた!出産後の抜け毛の対策方法といつまで続くのか

産後脱毛サムネイル

大変な思いをしてなんとか出産。ようやく一息つける…と思っていなのに、
「え!?この抜け毛はなに!?」なんてビックリしたことはありませんか?

 

赤ちゃんを産んだ多くの方が経験する産後脱毛症。

 

「このまま薄毛になってしまうの?」
「私ハゲるの??」

 

と心配になってしまう方のために、今回は
・出産後に髪の毛がたくさん抜けてしまう原因
・抜け毛が続く期間
・自分でできる産後脱毛症の対策、改善方法

など、皮膚科と産婦人科の専門医から伺った話と合わせて紹介しますね!

 

スポンサーリンク

どうして出産後に髪の毛がたくさん抜けるの?

考える女の子の写真

出産後に髪の毛がたくさん抜けるのは、女性のホルモンバランスの変化によるものです。

 

「髪の毛を流した時に手にいっぱいついた」
「排水溝にたくさんたまる」
「部屋にたくさん髪の毛が落ちている」

などなど、産後脱毛に驚かされる女性はたくさんいらっしゃいます。

 

 

 

産後脱毛の原因は?

出産後に髪の毛がたくさん抜けてしまうのは、高まった女性ホルモンが出産後にもとにもどるからです。

 

妊娠中の女性は、赤ちゃんをおなかの中で育て、守るために女性ホルモンが高まります。

 

とくに増加するのはプロゲステロンという黄体ホルモンとエストロゲンという卵胞ホルモン。

プロゲステロン子宮内の状態を整え、胎盤を完成させて流産を防ぐため
エストロゲン胎児に合わせて子宮を大きくしたり母乳の準備に必要なホルモン

 

プロゲステロンは黄体期と呼ばれる妊娠前の前兆期の10~20倍。

エストロゲンはなんと通常の性周期の400倍にまで増えます。

 

この他にも
・ヒト絨毛性ゴナドトロピン
・プロラクチン
・ヒト胎盤性ラクト―ゲン
・リラキシン

といったホルモンが妊娠中は多くなり、それら女性ホルモンが髪の毛に与える効果の一つに、
髪の毛を抜けにくくする効果があるのです。

 

 

出産後はホルモンのバランスが戻る

出産後のホルモンバランスの変化引用元:青野敏博:新女性医学体系32産褥P28 中山書店,2001より

 

この画像は妊娠、そして出産後の女性のホルモンバランスの変化のグラフです。

 

分娩(出産)後にプロゲステロンやエストロゲンなど女性ホルモンが一気に低下しています。

 

女性ホルモンが低下してしまうことによって、髪の毛を抜けにくくしていたホルモンの効果が弱まり脱毛が増えてしまうのです。

 

大量の抜け毛はいつまで続くの?

出産後の脱毛が続く期間には個人差があります。

女性の抜け毛の期間アンケートグラフ引用元:コンビタウンhttps://www.combibaby.com/c/1930/

コチラは出産後の脱毛が終わった女性500人以上に行ったアンケート。

 

多くの方が10ヵ月~1年ほど脱毛が続いたと答えていますね。

 

私の周りの出産を終えた女性何人かにも聞きましたが、半年近く抜け毛が続いた方が多かったです。

 

妊娠期間は約10ヵ月間。長い分体の変化が戻るのにも時間がかかるようですね。

 

専門医に聞いてみた産後脱毛の対策方法

医者の写真

産婦人科と皮膚科の先生の方に、産後脱毛症について抜け毛の期間や対策方法について聞いてみました。

この場を借りて、回答頂きありがとうございます。

 

産婦人科の先生の回答

「出産後はホルモンが劇的に減少しますので、程度の差はあれ脱毛をします。
その他にも貧血、育児ストレス、授乳によるエネルギー消費も影響します。
ただしこの場合は可逆的かつ一時的な脱毛です。(※可逆的とは進んだものが元にもどることができる性質のこと)
6〜12ヶ月くらいで元に戻りますので心配無用です。
鉄分を摂るよう、育児を手伝ってあげて、体重が減少しないよう気遣ってあげてください。」

 

という回答をいただきました。

産婦人科の先生からみても、産後脱毛症は一時的なもののようですね。

抜け毛の期間が長いので心配になってしまうのも無理ないですよね。

 

鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)に注意

そして、アドバイスいただいた鉄分。

これは鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)という女性の10%が悩まされる鉄分不足を心配してのことですね。

  • 髪の抜け毛が増えた
  • 毛が細くなった
  • 髪のボリューム(量)が全体的に減った
  • うねうねしたクセのある髪の毛が増えた

 

これらが鉄欠乏性貧血の症状。他にも冷え、だるさ、イライラ、肌荒れなどが引き起こされます。

授乳によって赤ちゃんに栄養が渡ってしまうため、女性は特に栄養バランスに気を付けなければいけません。

 

鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)を防ぐには

鉄欠乏性貧血を防ぐには「動物性のヘム鉄」を意識して食べるようにすること。

「鉄分が足りなければ鉄分を摂取すればいいの?」

と思われるかもしれませんが、ヘム鉄の方が体への吸収力が高くさらに植物性の吸収力(1~6%)よりも動物性の吸収力(10~20%)のほうがはるかに効率的なのです。

 

鉄分はレバーに多く含まれ、特に豚レバーにはヘム鉄が多いです。

  • 豚レバー
  • 鶏レバー
  • 煮干し
  • かつおぶし
  • 卵黄

などに動物性ヘム鉄が多く含まれています。

 

皮膚科医の先生の回答

「ホルモンバランスの乱れによるものと考えられます。バランスが整うと落ち着く場合が多いです。

ご不安や抜け毛が続くようでしたら、一度医師の診察にお越しください。」

 

とのことでした。

産婦人科だけでなく、皮膚科でも産後脱毛の診察をしていただけるようですね。

 

もう一人の皮膚科医の先生の回答は

「産後にホルモンバランスの変化で脱毛が起きることはあります。一般的に約3~6か月で改善していくケースが多いです。」

とのことです。

アンケートでは10~12ヵ月が多かったですが、現場の人の体感では3~6ヶ月の方も多いようですね。

 

スポンサーリンク

産後脱毛の改善方法

赤ちゃんの写真

産後に髪の毛がたくさん抜けてしまう原因はホルモンだけではありません。

不規則な生活、産後のストレス、睡眠不足など。

 

ママさんは気を使わなければいけないことがたくさん。

できるかぎりパートナーも理解し、協力してあげることが大切です。

 

無理なダイエットはしない

妊娠で変わってしまった体型を気にして産後ダイエットをされるかたも多いはず。

しかし、授乳によって赤ちゃんに栄養がいってしまうので、ただでさえ栄養不足になりやすいお母さん。

髪の毛にいきわたる栄養が足らずに抜けてしまうことも。

 

産後ダイエットで大切なのは、短い期間で元に戻そうとしないコト。

 

普段の食事1~2割減らし、軽めの有酸素運動を取り入れるダイエットといった、無理のないダイエットを心掛けましょう。

 

生活リズムに気を付ける

授乳期間中はどうしても夜中まで起きていたり目が覚めたりと不規則になりがち。

睡眠不足が続く、脳の女性ホルモンの量をコントロール働きが悪くなります。

睡眠時間をできるだけ長く確保するためにも、夜更かししないことを心掛けましょう。

 

ストレスをためない

人間の体はストレスがたまると緊張状態になります。

緊張状態が続くと、筋肉が硬くなってしまい末端の血行が悪くなります。

 

頭皮の毛細血管はとても細いです。血行不良の影響も受けやすいので、ストレスを発散し、体の緊張をゆるめて頭皮に血液と栄養をとどけてあげるのも抜け毛予防には大切です。

 

 

アメリカ心理学会の発表によると、ついついやってしまいがちなお酒を飲んだり、インターネットで夜更かし。と言うのはストレス発散になりません。

 

散歩や運動して体を動かしたり、気の合う友人とおしゃべりするほうがストレス発散には効果的ですよ。

 

髪の毛の洗い方に気をつける

このあたりは私の専門分野ですね。

 

①洗う前のすすぎはしっかりと

シャンプーの前に行う水洗を専門用語で「プレーンリンス」といいます。

プレーンリンスで自然につく髪の毛の汚れやホコリ、皮脂は7~8割落ちると言われています。

 

合わせて、髪と地肌をしっかりとお湯でぬらすことで、シャンプーの泡立ちがよくなり余計な摩擦がすくなくなります。

 

②頭皮を洗うときは指腹と指尖の間で

指の腹とかいて「しふく」と読みます。

美容師は修業時代に、この指腹と指尖の間で頭をあらうのを徹底しておぼえさせられます。

 

 

写真でいうとこの位置です。

指頭では爪があたってしまうので地肌を傷つけかねません。

指腹だけでは柔らかすぎて力がはいりません。そのため間の爪も当たらず力の入る、この部分で洗うのです。

難しい人はせめて爪が当たらないように指先で洗わないようにしましょう。

 

③すすぎはしっかりと

特に最近人気のアミノ酸シャンプーなどは、すすぎのこしがあると地肌がかゆくなりやすいです。

無意識のうちに頭を掻いてしまって、地肌を気傷つけてしまうこともあるので、シャンプーのすすぎは念入りに流しましょう。

 

④コンディショナーやトリートメントは頭皮につけない

コンディショナーやトリートメントを付ける方は、地肌につかないように気を付けてください。

コンディショニング剤は髪の毛に残りやすい分地肌にも残りやすいです。

すすぎが足りないとかゆみや肌荒れの原因にもなるので、できるだけ付けないように使い、シャンプーとおなじくしっかりと流しましょう。

 

シャンプーの種類

産後のママさんに使ってほしいシャンプーはアミノ酸系のシャンプーです。

人間の体に近い成分で作られているので地肌に低刺激。

必要な脂は残すように洗い上げるので乾燥もしにくいです。

 

ただし、アミノ酸系シャンプーはすすぎのこしがあるとかゆみが出すいです。

シャンプー後のすすぎはしっかりと行いましょう。

 

髪型をショートヘアにしてストレス対策

髪の毛を長くしてしばってしまうのも朝が楽なヘアスタイルです。

しかし、長すぎると1本の抜け毛のインパクトが大きくなります。

 

短い人の10本と長い人の10本の印象はまったく違います。

抜け毛を見た時に受けるストレスが減らせますし、寝る前のドライヤー時間が短くなるので、ショートヘアはママさんにはおススメのヘアスタイルです。

 

食事で産後の抜け毛対策

フォークとナイフと野菜の写真

髪の毛のほとんはケラチンというタンパク質でできています。

髪の毛の材料になるためのタンパク質も大切ですが、髪の毛として合成するのに必要な栄養や抜け毛予防効果のある栄養を摂取することも大切です。

特に赤ちゃんの授乳で栄養が不足しがちなので、意識した食生活を心掛けましょう。

 

納豆

納豆の写真

納豆は育毛や発毛、そして抜け毛予防に必要な栄養素の塊のような食べ物です。

ママさんだけではなく、男性の抜け毛対策にもおススメの食べ物。

 

なんといっても「安い!」のも家計にありがたいですね。

納豆は大豆からつくられているので植物性タンパク質が豊富。

さらに髪の毛の合成に必要な亜鉛もふくまれています。

 

大豆に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをします。
産後の女性ホルモンの減少を補い、抜け毛の減少が期待できます。

 

納豆が苦手…という方の場合は豆乳などでもイソフラボンや栄養を摂取できます。

ただし、「調製豆乳」だと砂糖が多く入っているので、味に抵抗がなければ「無調製豆乳」をおススメします。

 

大豆イソフラボンは体への影響が大きいので、極端に多く摂取し過ぎないように気を付けてください。

毎日少しずつ続ける習慣が大切です。

 

タンパク質

鶏肉ステーキの写真

髪の毛の約99%はケラチンというタンパク質の一種でできています。

 

「髪の毛にはワカメがいい」という話も有名ですが、ワカメはカリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが中心。

 

髪の毛の材料ならタンパク質の方が優秀。発毛や抜け毛予防には積極的に摂取したい栄養素です。

 

タンパク質の多い食品
大豆食品、豚肉(もも、ヒレ)、納豆、、生ハム、牛乳、ツナ、鶏胸肉、鶏ささみ、しらす干し、牛ヒレ肉、イワシ丸干し、いくら、卵黄、きな粉、パルメザンチーズ など

亜鉛

牡蠣の写真亜鉛はタンパク質を髪の毛に合成、変化させるのに必要な栄養素です。

 

亜鉛はアルコールの分解に使われたり、ストレスを感じたときに消費されたり、運動後の疲労回復の時など、普段の生活で消費されてしまう栄養素。

 

さまざまな食べ物に含まれている栄養素なので、なくなってしまうということはありませんが抜け毛が気になる期間の間だけでも積極的に摂取したい栄養です。

 

ただし亜鉛は女性で一日7.3mg  男性で8.9mgが摂取目安。摂取しすぎてしまうと健康を害してしまう可能性もあるので、極端な取りすぎには注意してください。

 

亜鉛の多い食べ物
牡蠣(カキ)、豚レバー、牛肉(肩)、ビーフジャーキー、パルメザンチーズ、煮干しなど

 

カキはたくさん亜鉛が含まれていますが、日常的に食べるものは難しいですよね。

亜鉛はサプリメントを利用すると摂取目安で作られているので便利ですよ。

 

まとめ

出産後に髪の毛が抜ける原因は、ホルモンバランスが戻るときのバランスの変化です。

 

500人以上のアンケートでは10~12ヵ月ほどで抜け毛が落ち着く。と回答した人が多く、専門医の方の話でもやはり6ヶ月ぐらいはかかる。

とのこと。

 

抜け毛をみたときに焦ってしまう気持ちも分かりますが、焦りがストレスになってしまうと逆効果。

 

多くの女性が経験することなので、ゆっくり気長に待つのもひとつの手です。

 

どうしても心配な方は、産婦人科や皮膚科で診察してもらえますよ。

 

 

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)