ヘナカラーってなに? アレルギーがない、髪が傷まないのは本当?

ヘナをイメージした女性の写真

みなさんヘナって知っていますか?

白髪を染めたりヘアカラーのために使われるものですが、植物性の染料として有名ですね。

 

髪の毛を染めることができるますが、爪や皮膚も染めることができ、ヘナタトゥーとして使われることもあります。

そしてなんと髪の毛が傷まないという噂も!

 

そこで今回は『ヘナ』に注目して、
・本当に髪の毛が傷まないのか
・ちゃんと髪の毛は染まるのか
・染めるとどんな色になるのか

を紹介させていただきます。

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ヘナとは

ヘアカラーで使われるヘナ(ヘンナ)とは、ミソハギ科の指甲花(別名:ツマクレナイノキ)という エジプトやインド、北アフリカなどに育つ常緑低木の葉を乾燥させたものです。

 

髪の毛や皮膚、爪などを染めることができ、歴史は古くあのクレオパトラもヘで唇や爪を染めていたと伝えられています。

 

日本では髪の毛に使うヘナカラーが有名ですが、インドでは皮膚に模様を描いたヘナタトゥーも人気です。

タトゥーと言っても数週間で完全に落ちてしまうぐらい安全なものです。

 

ヘナカラーの安全性は?

ヘナは髪を傷めることのないとても安全性の高い植物。その葉を使って染めるので髪が傷むこともなければ頭皮がダメージするようなこともありません。

 

ただ注意しなければいけないのが、様々なインターネットのサイトで「ヘナは安全だ!」「髪が傷まない!」「アレルギーは起きない!」と紹介されていますがこれには誤解があります。

 

特に「植物だから安全」というセリフ。

 

かぶれを起こすことで有名な漆(うるし)。猛毒で有名なトリカブト。

これらも同じ植物ですが、安全とは程遠く健康被害が起きます。

 

「植物だから安全」という謳い文句は鵜呑みにしない方が良いですね。

 

安全?

まずはヘナがどう安全なのか。これを間違えて覚えてしまうと決して安全に使うことはできません。

 

一般的に安全と言われているヘナは純度100%ヘナ(ピュアヘナ)のことです。ヘナ以外に何か配合されていた時点でピュアヘナではありません。

 

例えばもしもヘナの中にパラフェニレンジアミンが配合されていたら、ジアミンアレルギーの可能性があります。

ヘナカラーは普通オレンジのような赤みが強く発色しますが、色味を変えるためにインディゴを入れている商品もあります。

 

インディゴはマメ科の植物なので、もしヘナにアレルギーがなくてもインディゴに反応してしまうことも考えれるので、キチンとアレルギーチェックをした方が安全です。

 

傷まない?

カラー剤やパーマ剤は、アルカリ性でできています。

アルカリ性のものを髪の毛に付けるとキューティクルが開いて損傷します。これがいわゆるヘアダメージ。

 

ヘナカラーはアルカリ性のものはありません。Phは4~5の弱酸性。

混ぜ合わせるのも水なので、髪が傷むということはなさそうですね。

 

アレルギーが起きない?

これは大きな誤解です。

どんなもので100%アレルギーが起きないということはありません。

ヘナはミソハギ科の植物なので、ミソハギ科にアレルギーがある方はアレルギーが起きます。

 

ただ、ミソハギ科にアレルギーが起きるという方はほとんどいません。そのため「アレルギーが起きない」という情報が出回りましたが、世の中に絶対ということはないので、「アレルギーが起きる可能性がとても低い」というのが正しいです。

 

アレルギーで注意しなけばいけないのは、パラフェニレンジアミン(ジアミン)が混ぜられているヘナ。

 

染まりを良くしたり時間を短縮させるためにジアミンが混ぜて販売されているヘナもありますが、ジアミンアレルギーの可能性があるので注意が必要です。

他にもインディゴやハーブなどが混ぜられていたらアレルギーが起きる可能性も高くなります。

 

ヘナカラーで髪が染まる仕組み

基本的なヘナ

ヘナの中にはローソニア・アルバ(別名 ローソン)と呼ばれる赤味の強い酸性酵素(色素)が多く含まれています。

このローソニア・アルバの色が髪に残って発色するのです。

 

カラーのイメージはこのような感じ

ローソニア・アルバとキューティクルのイラスト

イラストに描いてあるのは、髪の毛の表面のキューティクルと髪の毛の中にあるメラニン色素。そしてヘナの中に入っているローソニア・アルバ(赤色色素)です。

ヘナを髪の毛に付けると

ヘナで染まった髪の毛のイラスト

このイラストの様に、ローソニア・アルバが髪の毛の表面に付着します。

髪の毛の中にあるメラニン色素はそのままなのですが、キューティクル表面をコーティングするように赤色色素が付くので髪が染まります。

 

ローソニア・アルバは赤色酸性酵素ですが、髪の毛に実際に染めるとオレンジ色のような発色をします。

 

ヘナは黒髪に染めてもメラニン色素が完全に残っているので、黒+赤=黒 と結局黒色のままです。

日に当たれば少しは色の変化を感じることができますが、染める意味はほとんどない…という仕上がりになります。

 

ジアミンの入ったヘアカラー剤

パラフェニレンジアミンは酸化染料です。分子の大きさがとても小さいので髪の毛の中に入り込むことができます。

ジアミンとメラニン色素のイラスト

このイラストは髪の毛とジアミンの入った染料のイラスト。

ジアミンとメラニン色素のイラストイラストのように、酸化染料が髪の毛の中に入り込み、髪の毛の中にあるメラニン色素と結びついて色素を奪います。

髪の毛の内部で発色するので色落ちしにくく、発色までの時間も15分~20分ととても短いです。

 

ヘアカラー後、色が抜けていくと一緒に明るくなっていくのは、酸化染料と結びついたメラニン色素が一緒に流れ出てしまうためです。

 

ジアミンの入ったヘナ

ジアミンの入ったヘナのイラスト

このイラストがジアミンの入ったヘナの染め上がりのイメージイラスト。

髪表面のキューティクルにはローソニア・アルバの色素。そして髪の毛の中ではメラニン色素が抜かれ他の色に発色します。

 

もし、ヘナカラー使ってオレンジ以外の黒や茶色になったとしたら酸化染料であるジアミンが入っていると思って間違いありません。

もしジアミン入っていなかったとしても、インディゴなどヘナ以外の何かが入っているはずです。

 

ただ、髪の毛を明るくする力はほとんどないので、黒髪に染めてもほとんど黒のまま。

ヘアカラーで明るくなっている髪の毛や白髪に染めた時に色が出てきます。

 

ヘナの効果

100%安全とは言いきれない。しかし一般的に使われるアルカリカラーと比べたら安全性が高いのは本当です。

 

髪を傷めず植物の力で染めるヘナカラー。一体どのような効果があるのでしょうか。

 

白髪が染まる

ヘナカラーを使う目的の第1位ではないでしょうか。

ヘナカラーが好きな人は、安全に白髪を染めたいという目的で使う方が多いです。

 

白髪染めをしたいけど、アレルギーや髪が傷んだりするのがイヤ。という方には向いています。

 

髪が傷まない。アレルギーが起きにくい。であればマニキュアも似ています。

マニキュアカラーもアルカリ性ではないので髪が傷んだりしません。

塗るときは皮膚に付けないように塗るのでアレルギーも起きにくいです。

 

しかし、皮膚に付いてしまうと皮膚が染まってしまうの塗るのに慣れが必要。

 

その点ヘナカラーは頭皮についてもマニキュアほど染まりませんし刺激もないので安全です。

 

髪の毛のコーティングによるコンディショニング効果

ローソニア・アルバがキューティクルに付くことで色が付くことは説明させていただきましたが、このローソニア・アルバ、かなり強力なコーティング力を持っています。

 

どのくらいコーティング力があるかというと、パーマの薬をはじいてしまうぐらい。

髪表面を覆うように付くので静電気が起きにくくなり、キューティクルの乱れによるザラザラした質感も改善することができます。

 

トリートメント効果あるのか?

ヘナカラーの紹介でよく言われることの1つに「ヘナで染めるとトリートメント効果があると言われます。

私自身はヘナを調べるまでは、「ただの葉っぱの粉末だから栄養素なんて入ってないのでは?」と考えていましたがどうやらそれは違うようです。

 

ヘナに含まれる栄養素

ヘナには

・クマリン
・ナフトキノン
・タンニン
・フラボノイド

という栄養素が含まれています。

それぞれの効果以下の通り。

クマリン 香り成分、抗菌効果、むくみ防止など
ナフトキノン 鎮静作用、抗菌効果、殺菌効果、消臭効果に加え、肝臓内の毒素を排出する効果
タンニン お茶やワインに含まれるポリフェノールの一種。毛穴の引き締め効果がある。
フラボノイド 抗菌化作用、老化防止など。あらゆる植物に含まれる。

 

このことからも分かるように、ヘナは正確には”髪の毛”の補修効果や成分や栄養素はほとんど入っていません。

しかし、抗菌効果を中心とした老化防止作用など、”地肌”への良い影響はたくさんあります。

 

ヘナは「髪の毛のトリートメントではなく、地肌のトリートメント」と表現するのが正しいですね。

 

あとはローソンによるコーティング効果の手触り改善でどの程度トリートメントと感じるかですね。

そのあたりは人それぞれ。

 

頭皮の殺菌消、臭効果

ヘナに含まれる成分の中には殺菌、抗菌効果をもつものが多くあります。

頭皮の雑菌や皮脂の酸化した臭いなどを消してくれる効果も期待できるので、加齢臭も含めた頭皮の臭いに悩んでいる方にもおススメできます。

 

毒素排出のデトックス効果

ヘナはインド伝統医科学であるアーユルヴェーダにも使われる薬草。

ナフトキノンの毒素排出効果もあり、頭皮や体内の毒素排出にも効果的です。

 

ヘナカラーは頭皮にだけしかつけませんが、頭皮には多くの毛穴があり、皮膚から吸収されることを考えても全身に付けなくとも効果は期待できます。

 

食べ物や生活から知らず知らずのうちにためられていく毒素の排出にも興味がある方はピッタリかもしれませんね。

 

ヘナのデメリット

ここまでヘナの良い点を紹介させていただきましたが、ヘナも万能ではありません。

 

デメリット…とまではいかなくとも、やはり良くない点、注意点などもあるので合わせて知っておいてください。

 

カラー剤ほど染まらない

ヘナカラーは植物の葉の色素を利用したヘアカラーです。

しかし、あくまで植物。白髪を完全に染めるほどの力は残念ながらありません。

 

染めり上がりのイメージは、真っ白だった白髪がオレンジっぽく染まる。

このようなイメージをしてください。

 

もしも地毛と同じように、もしくは地毛に近い程度までの明るさまで暗くはできないのです。

 

時間がかかる

ピュアヘナと呼ばれる、100%ヘナを使うのであれば、髪に色が入るまでにはなり時間がかかります。

具体的には、温め続けて約1時間。常温での放置であれば3~4時間は起き続ける必要があります。

 

パッとパッと流すというの方法には向いていないので、時間を確保してから使う必要がありますね。

 

オレンジ色になる

もしもオレンジ色のヘアカラーが好きであればいいのですが、「赤くなるのが嫌い」という方も中にはいます。

ヘナに含まれているローソンの赤い色素の効果で必ずオレンジ色になります。

もちろんピュアヘナ以外なら様々な色味がありますが、それでもあくまでオレンジ色をベースにした発色になるので赤みが強く出てしまうのです。

 

ジアミンに注意

これは実際に大きな事故も起きていることなので必ず知っておいてください。

最重要といってもいいほど。

 

ヘナカラーは、色がしっかり染まらない、染めるのに時間がかかる、オレンジ色になってしまう。
というヘナ独特の特徴があります。

 

ヘナの特徴を「物足りない」と感じてしまう人のために作られたのがパラフェニジアミン配合のヘナカラーです。

 

ジアミンの配合によって、カラー時間の大幅な短縮。本来のヘナ以上に暗くする。オレンジ以外の様々な色味で染めることができるようになりました。

 

しかし、ジアミンに対してアレルギーがある。という理由でヘナを使っていた人にとってはこのジアミン配合のヘナは命にかかわる問題です。

 

実際にあった事故

これは美容室で実際にあったヘナカラーの事故の話でです。テレビでも特集が組まれたので知っている人もいるかもしれません。

 

ジアミンアレルギーを持っているAさんは、いつも行きつけの美容室でヘナカラーをしていました。

ジアミンアレルギーが起きないように100%のピュアヘナ。

 

しかしあるときちょうどヘナが切れてしまいました。

 

そんなときにちょうど置いてあったのが、材料の卸業者が置いていったサンプルのヘナカラー。

「よければ使ってみてくださいね」ということで置いていったのですが、残念ながらそれはピュアヘナではなく、ジアミンの入ったヘナカラーだったのです。

 

それを薬を作ることを任されたアシスタントの人が間違えてAさんに使ってしまったのです。

 

これは本当に最悪です。

 

Aさんは当然のほとくジアミンアレルギーを発症。頭皮や顔が膨れ上がるような状態になりました。

 

ジアミンアレルギーは呼吸器系へ影響を及ぼす可能性のあるアレルギーで、最悪の場合命にかかわります。

 

幸いAさんは命に別条はありませんでしたが、このうかつな判断でAさんは重傷。感知するまでに相当な時間がかかったのです。

 

あくまでお勧めできるのはピュアヘナ

ここまで紹介させていただいたのは、あくまで100%ピュアヘナのことです。

 

ジアミン入りヘナで染めるのなら普通の白髪染めでいいじゃないか?と個人的に考えています。

 

デトックス、殺菌、髪へのダメージを考えてヘナを使う場合も100%ヘナの方が安全です。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はヘナについてまとめさせていただきました。

 

あらためてヘナの特徴は、

・髪が傷まない
・ピュアヘナならアレルギーの心配がほとんどない
・ローソンのコーティング作用で手触り改善
・オレンジ色になる
・染めるのに時間がかかる
・茶色や黒になるヘナはピュアヘナではない

そして
・ジアミンアレルギーの方はジアミン入りヘナに要注意

 

これが今回のまとめです。

休みの日、掃除や家事などをする前に頭に塗って放置など時間が空いている時を有効活用するといいかもしれませんね。

夜中に白髪が気になったから…と時間がないときに始めるのは得策ではないですね。

 

インド伝統のヘナカラー。気になる人は安全性の高いピュアヘナからスタートしてみましょう。

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