このページではキハダ樹皮エキスについて紹介します。
キハダ樹皮エキスとは
中国や日本などの東アジアに自生するキハダという樹から採れるエキスのこと。
別名オウバクエキスとも呼ばれています。
キハダ樹皮エキスは抗炎症作用や鎮痛作用が高いので、昔から現代まで薬として利用されてきました。
しかし、近年の研究で薬の効果以外にも美容効果もあると判明。最近では化粧品やシャンプーなど幅広く使われています。
キハダ樹皮エキスの特徴
キハダ樹皮エキスは肌にも髪にも高い美容効果のある成分です。
肌への嬉しい3つの効果
キハダ樹皮エキスは肌にとって、
- ニキビ予防
- 肌の引き締め効果
- 老化防止(アンチエイジング効果)
と三つの嬉しい効果があります。
まずニキビの予防。
キハダ樹皮エキスには高い殺菌効果があり、ニキビの原因であるアクネ菌の増殖を防ぎます。
さらにキハダ樹皮エキスには、皮脂を抑制する効果もあるので、アクネ菌のエサを減らします。
ニキビ予防によって、肌荒れの防止効果にもつながります。
二つ目は肌の引き締める効果。
キハダ樹皮エキスには収れん作用があり、開いた毛穴を引き締め、お肌にハリを与えます。
三つめは肌の老化防止効果です。
肌が老化していくのは糖化と呼ばれる老外物質が作られることにあります。
キハダ樹皮エキスにはその糖化を抑制する効果があるため、肌の老化防止につながるのです。
髪への嬉しい3つの効果
キハダにはベルベリンという成分含まれています。
ベルベリンには
- 男性ホルモン抑制
- 抗菌作用
- 抗酸化作用
があります。
男性ホルモンは、αリダクターゼⅡ型と結合すると、DHT(ジヒドロテストステロン)という抜け毛ホルモンになります。
過剰な男性ホルモンをおさえることで抜け毛薄毛防止につながります。
二つ目の効果は抗菌作用です。
髪の毛にはブドウ球菌や大腸菌など200種類以上の菌がいます。
その200種類もの菌が、さまざまなダメージから髪を守っています。
そんなブドウ球菌や大腸菌を活性化させる効果がベルベリンにあるので、髪の毛の健康を守ることにもつながります。
三つ目は抗酸化作用。
白髪や抜け毛には「酸化(老化)」が深くかかわります。
細胞によって生み出された活性酸素が、周りの組織を傷つけてしまい老化につながるのです。
その酸化を防ぐための抗酸化作用で、白髪や薄毛、抜け毛予防に効果があります。
さらにキハダ自体にも、頭皮の炎症を抑える効果があるので、抜け毛に悩む人にはおススメな成分と言えます。
キハダ樹皮エキスの毒性や安全性は?
キハダ樹皮エキスは自生している樹から摂取するので天然由来のものです。
肌にも優しくなじみやすいので敏感肌用の化粧品にも使われています。
皮膚刺激性はごくわずかで、アレルギー性はほとんどないと言われています。
ただしキハダに含まれるベルベリンという成分には、少量の毒性(肝発がん性)が疑われているという発表もあります。
ただ、検査の方法にも疑問が残るとして「毒性は妥当ではない」という声もあるので詳細は不明。
(情報元)https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=8625
必要以上に心配をする必要ありませんが、もしキハダ樹皮エキス入りの化粧品などを使って以上が現れたら、使用を中止し医師に相談しましょう。