「ブリーチをすれば髪の毛を明るくできる」
というのは当たり前ですよね。
しかし、髪質によっては、普通にブリーチをしただけでは大して明るくならない人もいます。
例えばこの写真。
3人の髪の毛でそれぞれブリーチを1回したものですが、明るさが全然違いますよね。
同時に同じ時間染めているので条件は同じハズ。
しかし暗い毛もあれば、かなり明るくなっている髪の毛もあります。
今回は髪質によるブリーチの抜けの違いについて。
そして色が抜けにくい人でも染まる方法を紹介します。
ブリーチでも色が抜けない?
先ほども紹介しましたが、
こちらは3人の髪の毛をそれぞれ同じブリーチで同じ時間染めたものです。
コチラが染める前の髪の毛。
一番下の髪の毛のほうが染める前は明るいのに、ブリーチ後は真ん中の髪の毛が一番明るくなりました。
コチラはブリーチ2回
コチラは3回のブリーチ後です。
繰り返しても、色抜けの悪い髪の順番は変わりません。
色の抜け方が違う理由
髪の毛の色の抜け方が違う理由は2つ。
- 髪の毛の色素(メラニン色素)が人によって違う
- キューティクルの厚さが人によって違う
です。
髪の毛にはメラニン色素という色素があります。メラニン色素は大きく2つ
ユーメラニン | 黒、茶褐色色の色素。ユーメラニンが多いと色が濃くなる |
フェオメラニン | 赤や黄色のメラニン色素。フェオメラニンの量が多いと赤毛やブロンドの髪の毛になる |
ユーメラニンはブリーチで抜けやすいのですが、フェオメラニンはブリーチを使っても髪の毛に残りやすい色素です。
そして他にも「キューティクルの厚さ」が違います。
「丈夫さ」とも表現できますが、キューティクルが厚い人ほどブリーチが髪の中に入りにくくなるので染まりにくくなります。
これら2つの原因で人によって抜け方が違うのです。
抜けにくい人はブリーチをしても茶髪
ほとんどの髪の毛はブリーチすることで金や黄色に近い色まで抜けます。
しかし、色が抜けにくいひとによってはブリーチを使っても茶髪程度の方もいます。
逆に抜けやすい人はブリーチ一回でも明るい黄色。
2、3回で白っぽい色になるほど抜けてしまう人もいます。
外国人の血が混ざると抜けにくい場合が多い
日本人は黒い髪の毛なので誤解されやすいですが、世界的にみても弱い髪の人種です。
大して欧米人の方は明るい髪が多いですが、繰り返しのブリーチにも平気で耐えるほど丈夫。
そして同じアジア圏で黒髪でも中国の方は、日本人の髪の毛よりもずっと丈夫なのです。
ハーフやクォーターの方など、親族に外国人の血が混ざっている方は日本のブリーチでは抜けにく人が多いのです。
海外規格の強いブリーチもありますが、日本では手に入りません。
日本で手に入るのは日本の法律で許された強さの薬まで。
世界基準ではかなり弱いパワーしかでないブリーチなのです。
色の抜けにくい人が抜くための対処法
抜けやすいブリーチを使う
ブリーチには抜けやすいブリーチと抜けにくいブリーチがあります。
染まりにくい人は必ず抜けのいいブリーチを使いましょう。
特にブリーチは「パウダー」の粉タイプと「クリーム」のやや硬めの乳液タイプがあります。
クリームブリーチのほとんどは抜けが悪いので、必ずパウダーブリーチを使いましょう。
そしてパウダーの中でも抜けの良いものを使いましょう。
パウダーの中でも抜けのいいブリーチと悪いブリーチがあります。
このブリーチはプロでも使う抜けのいいブリーチです。
しかし、
このブリーチは同じパウダーブリーチですが、めちゃめちゃ抜けが悪いです(笑)
少ししかブリーチしたくないという人にはいいかもしれませんが、明るくしたい人にとっては向いていません。
市販ならコチラのブリーチは抜けがいいです。
繰り返してブリーチする
原始的な方法ですが、抜けにくい人は繰り返してブリーチをしないと明るくなりません。
髪の毛の色の抜けにくい人は、髪の毛の芯が強く丈夫な人が多いです。
そのためブリーチを繰り返しても、色の抜けやすい人に比べて傷みにくいです。
様子をみながらになってしまいますが、目的の明るさになるまでブリーチを繰り返しましょう。
コチラはさきほどの髪の毛を8回ブリーチした髪の毛です。
外でみるとこのように十分明るい髪になります。
「8回」はさすがにブリーチしすぎですが、染まりにくい髪質でもブリーチを繰り返すことで明るくなります。
1回のブリーチ時間を長くしても意味がない
ブリーチで色が抜けにくいからと言って、ブリーチを塗って2時間も3時間も置き続けるのはおススメできません。
ブリーチやヘアカラーは40~50分ほどすると、髪を染める力が弱くなり、髪を傷めるだけの薬になってしまいます。
1回のブリーチで長時間置くのではなく、目的の明るさになるまでブリーチを繰り返すほうが髪に負担がすくなくキレイに抜けます。
ブリーチがもっとも力を発揮できて、髪に負担がすくないのが「40分」とされています。
余計に置いたとしても1時間以内にし、流してから塗り直しましょう。
温めるのはおススメできない
ブリーチやヘアカラ-を早く染める方法の1つに、ラップで包んで温めるやり方があります。
しかし、以前私はホワイトブリーチにしたときに、最後のブリーチを温めてしまい大失敗しています。
こんな感じで髪の毛がチリチリに。心なしか不安そうな顔をしています(笑)
ブリーチで髪の毛が傷みすぎてしまいチリチリになって毛先が切れてしまったのです。
失敗を防ぐためにも温めずに時間を置いて染めることをおススメします。
そもそも髪を明るくするヘアカラーは温めるのが禁止で作られているので。
ラップで包むだけでも体温の自然な温かさがあるので染まりが良くなります。
色が抜けやすい人も注意が必要
ブリーチの反応が良いい髪の毛は簡単に色が抜けます。
しかし、簡単に髪の毛が明るくなりやすい人は、髪の毛への影響も大きいのでやりすぎてしまうと毛が傷みすぎてしまいます。
1回の時間を置きすぎない(1時間2時間は置きすぎ)ようにし、
髪の毛の様子を見ながら回数を重ねるようにしましょう。
まとめ
ブリーチの反応は人によってさまざま。
抜けやすい人もいれば抜けにくい人もいます。
もしブリーチを1回30~40分ほど置いて、「こげ茶ぐらい」「少しあかるい茶色」ていどなら間違いなく抜けにくい髪の毛です。
どんな髪の毛でもブリーチを繰り返せば必ず明るくなります。
髪の毛の傷みを確認しながら繰り返しましょう。
染まりやすい人は髪が傷みやすいので、油断せず注意しながらブリーチで抜きましょう。
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