ネット上や世間話で度々話題になる1000円カットや格安カットの話題で
「1000カットで切ったら失敗した」
「ひどい髪形にされた」
「上手くない」
「下手だ」
こんなネガティブな情報が非常に多くみられるのが非常に目立ちます。
人それぞれ感じ方は違うので皆さんがどう思うかは本当に自由だと思います。
ただ、書かれている内容を見ると「あぁこれは確かにあるな」と思う反面「いやそれは極端に考えすぎでしょ」と思うような内容が多々あります。
そこで、『1000円カットや格安カットは本当に下手なのか?』という話題の内容の真実を
『実際に格安カット系列、4社で働いたことのある』自身が実際のところの話をご紹介させていただきます。
もちろん見て得するような、上手い1000カット、格安カットの見つけ方なども合わせて紹介させていただきますので参考にしてみてください。
1000円カットとは
1000カットとは、カットのみ(シャンプーは抜いた金額)であれば1000円という破格で切ってくれる美容室のことを指します。
2000年前半ごろから徐々に店舗展開を始め、当初認知度が低く利用者も少なかったのですが、値段設定、予約なし、利便性などの内容から利用者は徐々に増え、現在では各都道府県、市町村に1つは最低あるのではないか?という広がりを見せている。
この1000カットの破格を受け、それまで4000~5000円が当たり前だったカット料金を変更し、同じような形態で1200円~1800円程度の格安カット美容室がその後多数登場しました。
1000カットは登場当時美容師側からの批判は多かった
1000カットが登場し始めたころ、(当然?)美容師側からの批判は非常に高いものでした。
それまで必死で学んできた技術を4000~5、6000円。もしくは10000円ほどで提供していたお店にとっては、「たった1000円で?」という思いもあり否定したくもなったのでしょうね。
その流れは現在も続いており、昔と変わらない価格帯の美容室で働く美容師は「1000円カットは全く別物」と考えている人も多くいます。悪く言えば差別意識です。
正直この認識の壁は今後もなくならないんだろうなぁと思います。
美容学校に通っている未来の美容師の卵たちも、はじめから「1000円カットや格安カットで働こう!」という人はほとんどいません。”オシャレでカッコいい美容室”が当然のごとく人気ですね。
が、美容師側の批判とは裏腹に瞬く間に店舗展開されていき様々な街で見ることに。
商店街に対してのコンビニと一緒で、やはり利便性には敵わないのでしょうね。
そして店舗が増えているということはそれだけ働き手も集まっている。ということも事実なのです。
1000円カットはどんな美容師が働く?
この部分を知っておいていただくだけでも1000カットや格安カットに対しての考えが大きく変わるかもしれません。
「一体どんな人が1000円カットで働くのか」
正直答えは一つではありませんがいつくか可能性を上げます。
- 結婚して子供ができたため、夜遅くまでの練習に付き合うことができなくなった
- 満を持してオープンさせた美容室がつぶれた
- 年齢が30を超え、若い美容師が入ってくる中で指名も減り居づらくなった
- 給料面
- 休みのたびに講習会は行きたくない
- オシャレな美容室が合わない、もしくは一度働いたが働きにくかった。
- ヘアメイクの仕事をしているが、復職として
- ブランクがある
おそらくこのあたりが考えられます。と、いいますか実際この働いてみて、働いている人の多くがこの様な理由で働いていました。
簡単ではありますがそれぞれ説明していきます。
結婚して子供ができた
これは男性美容師、女性美容師ともに当てはまります。
多くの方が”美容室”として考えているお店の多くは夜遅くまで練習をしたり、休みの日には講習会に行ったり、コンテストの前になったら時間を拘束されたりととにかく忙しいです。
自身が初めに勤めたお店は、朝8時半出勤の帰りが毎日夜中の2~3時でした。(よく死ななかったな…)
アシスタントのころなどはまとも休みを取れない、時間が作れないお店もゴロゴロあります。
そんな中、大切な人が見つかり子供ができた。
今では共働きは当たり前の世の中なので、「子供の面倒を誰が見るんだ?」という問題が起きてきます。
そんな中、今までどおりの拘束時間の多い美容師の生活をしていると、はっきり言って結婚相手の負担が非常に大きいです。
それを許される環境にいればいいですが、そう都合のいいものではありません。
そこで、それまでオシャレな美容室で働いてきた人は岐路に立ち、『時間的に拘束されにくい』お店に移動を考えます。
その際に1000円カットや格安カットという選択肢を選ぶのです。
今まで通りの事業形態では移動する意味がありませんし、元々勤めていた美容室側から「指名客を奪われた!」としがらみを残すのも後味が悪いですしね。
オープンさせたお店がつぶれた
現代は競争社会。満を持してやっとの思いでオープンさせた美容室も、様々な理由で閉店に追い込まれることも珍しくありません。
技術はあるのに立地条件で。今まであった会社の後ろ盾がなくなった。様々だと思います。
そしてお店を一度オープンさせた美容師というのは、正直他の同じような形態の美容室に取っ手が非常に雇いにくい存在です。
年齢も高い。プライドもある。などなど二つ返事で雇ってくれる美容室は少ないのです。
しかし1000カットは別。
基本的に指名性ではありませんし、とにかく髪を切ることのできる技術力があれば問題ありません。
昔お店をオープンさせただの潰しただのは関係なく働き手はウェルカムなお店がほとんどです。
年齢的な問題
これは美容師全てに訪れる問題です。
自分が40代50代になった時、今のままのお店でもいいのか?ということ。
10代後半からオシャレな美容室で勤めていて20~30代は問題なく美容師を続けられていた。
しかし、オシャレな美容室に来店するお客さんは、やはり20~30代の美容師に切ってもらうと安心します。
40~50代の人が「よろしくお願いします」と担当されても「(感性は合うのだろうか…)」と不安になってしまうものです。
もちろん年数を重ねれば上手くなるんですけどね。
自分の年齢の上昇と共に、お客さんも近い年代の人が来てくれるお店の方が働きやすい…
こう考えた時に、都合よくミドルエイジ~年配をターゲットにしている美容室に勤められれば良いのですが、見つからなかった場合やはり基本的にどんなひとでもウェルカムな1000円カット、格安カットに流れてしまうのす。
もちろんオシャレな美容室でも実績を重ね、マネジメント業に移行する美容師もいますが全員が同じようにマネージャーになったら多すぎます。それは現実問題無理なのです。
それに新しく成長してくる新米美容師にもお客さんを回さないといけない。
様々なしがらみが年齢と共に増えてくるのです。
給料面
最近では落ち着きましたが、ひと昔前の美容師の考えの一つに、店を出してつぶれたら1000円カットで借金を返せばいい。と言われたほど給料は高かったです。
これは実際に1000円カットのフランチャイズオーナーから聞いた話ですが、全盛期の1000カットのスタッフの給料はなんと月給50~60万ほどもありました。
高卒でも働ける職種としては超高給です。
しかし、それもおなじ価格帯の美容室の出現で大きく変わったようで、今現在はそこまで高くありません。
が、オシャレな美容室の給料はハッキリ言ってかなりの薄給です。
指名の数と共に給料は増えてきますが、やはりアシスタント時代、スタイリストなりたての頃などの給料は雀の涙。
その点、1000カットや格安カットのお店は会社として運営しているところが多く、アシスタント時代の給料はやはり安定しています。
なかにはボーナスが用意されているようなところもあります。
それにスタイリストを続けていたのに中々指名が付かない…という理由で。給料が高くて安定している1000円カットに移動する人は多くいます。
先に説明した『子供が出来たら』という内容にもつながってきますね。
休日は休みたい
美容師の休日は、休日なようで休日じゃないお店が本当に多いです。
休みの度に講習会があったり、コンテスト前はお店に行って自主練。個人経営だとみんなでどこかに遊びに行ったりなどのイベントまであったりします。(陰キャにとっては死活問題)
しかし、1000円カットや格安サロンのほとんどはすでに大きな会社組織になっており、休日に関しては非常にしっかりしているお店が多いです。
そしてコンテストに参加する。というお店もほとんどないのでなんのしがらみもなく休日を満喫できます。
「いい加減な時間編成が本当に嫌だ」という美容師はこれが理由で移動する人もいます。
オシャレな美容室が合わない
「オシャレな美容室はなんだか行きにくい…」と感じるお客さんもいらっしゃるように、美容師も「あんまりオシャレな感じの美容室は苦手…」という人もいます。
アシスタント時代にちょっと働いてみたけど、やっぱり制服が用意されていて服にもこだわらない。身だしなみにも求められるものが少ないお店の方が働き易い…というのが理由で移動する人もいます。
多くの人は”美容師”と聞くとひとくくりにして考えがちですが、やはり色々な人がいるのです。
美容学校時代の流れでオシャレ美容室に努めてみたけど… という感じですね。
ヘアメイクの副職
これは実際に知り合いでもいますが、「一番やりたいのはヘアメイクだけど、一本じゃ食べていけないから」という理由で1000円カットで勤める人もいます。
美容師の道を目指す人の中でも「ヘアメイクに進みたい!」という人は多くいます。
しかし、美容学校卒業後にいきなりヘアメイクの仕事を始めるのはほとんど無理と言ってもいいでしょう。
というのも、ヘアメイクの仕事は完全な個人戦。
”その人”にお客さんがいない限り成り立ちません。美容学校卒業時にそんな人はまずいません。
そのため、「そちらにでも転べるように」という理由で専門学校の先生もひとまず普通の美容師として美容室に努めることを勧められます。(僕もそっちの方がいいと思います)
そしてその後ヘアメイクの仕事に移行。
しかしヘアメイクの仕事も競争社会の個人戦。様々なコネや繋がりがあって知名度を少しでも上げていかないと一本で生きていくことはまず不可能。
ざわちんさんのように超有名になってしまえば安泰ですが、そんな人は氷山の一角も良い所なのです。
そしてオシャレサロンでは時間の余裕がないお店がほとんど。ヘアメイクに力を入れていれば別ですが、別でヘアメイクの仕事を別でやる。というのも中々難しいです。
そのため時間的拘束の少なく、一定の給料がもらえる1000円カットや格安カットをひとまずやる。という人は非常に多くいます。
ブランクがある
実は美容師免許を取ったとしても、すぐに美容室に努めない人、数か月で美容師をやめてしまう人というのは非常に多いです。
10年後の離職率が9割というのも伊達でありません。(そのうち希少価値が高くなると読んでますがどうなるか…フフフ…)
なので、美容師免許は持っているけど美容師経験がない。もしくはまともにシャンプーは出来ない。という美容師が5年6年経ったあとに「美容師やりたい。美容室勤めたい」という人も中にはいます。
しかし、高価格設定のオシャレサロンではそんな立場が上何だか下何だか、続くのか続かないのか分からない人を雇っていては新卒の人が混乱してしまう。という理由でまず就職はできないでしょう。できたとしても稀です。
そこでやはり基本的に働き手なら基本ウェルカムな1000円カットや格安カットに就職する人が多くいます。
ただ、1000円カットの中にはカット技術のない人は雇えないというお店もあるので一概には言えませんが…
1000円カットで働く上手い美容師は?
これまでの説明で、一体どんな美容師が1000円カット、そして格安カットで働くのかがわかって頂けたかと思います。
そこでやはり気になるのは、『1000円カットで働く美容師は一体どんな人が上手いのか』ということ。
この説明をさせていただきたいと思います。行きつけを見つけるヒントにしてみてください。
店長は関係ない
一般的な価格帯の美容室の場合、基本的には『店長』という立場の人がもっとも技術力が高い場合が多いです。(もちろん100%ではありません)
これは指名数に関係することで、基本的にはそのお店で最も指名の多い人が店長をしています。
会社の中にはマネージャーと呼ばれる人もいるかもしれませんが、マネージャークラスの人の場合現場で働くというよりも教育に力を入れている人の方が多いです。
デザイン的なセンスは上ですがやはり現場で働いている人の方が生活スタイルに合っているものを提案してくれると思います。
が、1000円カットや格安美容室の場合、『店長=一番上手い』の法則は成り立ちません。
理由は、今まで説明させて頂いた内容を読んでいただければ分かると思いますが、様々な理由があり、技術はあるけど時間が取れないので店長職が出来ない。という人も沢山います。
それに様々な美容室で修行、経験した人たちの集合体です。
役職ではない普通の従業員の中に上手い人がいる可能性も十分あり得ます。
結婚等の理由で退職した人狙い目
結婚して子供が出来た。今までは高級サロンで働いていたけど時間が取れなくなってしまうので時間的拘束の少ない1000円カット、格安カットで働きはじめた。という人は非常に狙い目。
比較的オールマイティーな技術を持っている場合があります。
ただ、それを知るためには行った際にちょっと話すなどのコミニュケーションが必要になってしまうという難点がありますが…(1000円カットの場合長々世間話できないところもある)
比較的男性の方が上手い傾向がある
勘違いしないで頂きたいのは、これは美容師全体ではなくあくまで1000円カットの話です。
今まで見た中ではカット専門サロンの場合、男性スタッフのほうが上手い人が多い様に感じます。
ちなみにこれは感覚的なものではなく、理論的なもの。
女性美容師の場合、結婚して子供が出来た場合、産休システムや、その後同じ店で時間的余裕のある『パートさん』として短時間だけ働くのを条件にそのまま続ける人が多いです。
しかし男性スタッフの場合パートさんはほとんどいません。やはりきちんとした収入源が必要になるので、結果的に職業形態を変えた。という人の割合が男性美容師の方が多いのです。
慣れている感じの人を探そう
カウンセリングも対して細かく聞いてこない。なりたい写真をみせたらパッとしか見ない。
こんなことされたらお客さん側からしたら少し不安になりますよね。でも実はこのような行動は、経験に経験を重ねて慣れてしまっている人の可能性が高いです。
そういう美容師さんは上手い可能性が高いです。
逆にかなり若かくて、細かくあれもこれも聞いてくる。カットも慎重。という人の場合確かに丁寧かもしれませんが、自分自身での確認の意味も含めているのでまだ”慣れ”には至っていない可能性があります。
意外にさっさと切り始めてしまう人、カットスピードが速い人の方が上手い可能性が高いです。
店単位でで考えるのは意味がない
ネットを見ていると、『○○という1000円カットは下手だ!』という会社単位で否定している人がたまにいますが、ハッキリ言って全く意味がありません。
それはここまで読んだ人ならもうわかると思いますが、1000カットや格安美容室というのは、様々なお店で経験を積んだ人の集合体です。
1から低価格サロンでずっと働き続けていてそのままずっと働き、スタイリスト、店長になった。という人はほとんどいないと言って良いでしょう。
つまり、思うような髪型にならなかったとしても、そのお店単位、会社単位で下手なのではなく、ただ単に当たった美容師が合わなかっただけ。と考えて頂いてほぼ間違いはありません。
もしも苦手な美容師さんがいた場合は、「あの人はちょっと…」や「別の担当者でお願いできませんか?」と勇気を出して言ってみましょう。
一回通れば、あなたの苦手な美容師に今後当たることなく同じお店を利用することが出来ます。
確かに言うのは心苦しいかもしれませんが、それはその美容師にとっての成長にも繋がることですし、お店側としても失客するよりはいいはずです。
指名はできるのか
1000円カットというのは基本的に指名ができないシステムです。中には指名料を支払く事で出来るお店もありますが稀でしょう。
それは、指名制にしてしまうと仕事量に差がでたり、お客さんを回すことが出来なくなってしまうためです。
1000円カットや格安カットで重要視されるのは、お客様の回転率。これはファーストフードの考え方に似ています。
「○○さんがいい」という要望を取ってしまうとお客様が詰まってしまうのです。
が!
実は1000円カットでも格安カットでも、”暗黙の了解”というは存在します。
この人はこのスタイリストがやる。というもの。
決して指名でないのですが、この暗黙の了解を使って目的の美容師さんに担当してもらうことは可能かもしれません。(事実お店で絶対そういう人はいます)
暗黙の了解を発動させるのはいくつかコツがあります。それは
- 「前回担当してくれた人がいい」と受付で言う。
確かに指名制ではありませんし、「うちのお店でちょっとそういうのは…」と断られる可能性もありますが、要件を飲んでくれる可能性もあります。
それに一度言われてしまうと、なんとなくその人に当てないと申し訳ない…と美容師側が考えるのでこれを利用(言い方は悪いですが)します。
ただし、断固断られたら素直に引きましょう。自分自身が利用しにくくなります。
- 目的の美容師さんと仲良く話す
他の担当はほとんど話さないけど、目的の美容師さんとは仲良く話す。店に入った時も。「ども」と軽く挨拶をしたり。いわゆるちょっとした常連さんの様になります。
これをすることで、なんとなくこのお客さんはこのスタイリストが担当する。という”暗黙の了解”を作り出すことが出来ます。
- 難しい、こだわりのあるお客さんを演じる
カットに対して細かいこだわりがある。というようなお客さんの場合、美容師側はすぐに気づきます。要望に応えられずにクレームを言われるのも大変なので、そういうお客様の場合基本的には技術力の高い美容師が担当するはずです。もちろん多少仕事の順番を入れ替えても。
これを利用するのですが、正直美容師側にとっても負担になるのであまりおススメしたくはない方法ですね。
これらの方法を使って、なんとなく担当者が決まってしまえば暗黙の了解の指名制が成立するのです。
ただ、繰り返しますがお店側から断られたら素直にやめましょう。
見つけるまでは総当たりしかない
1000円カットの場合、ホームページなどにもスタッフ一人ひとりの名前が載ることはほとんどありません。
そのため一体どんな人が働いているのか、どんな美容師なのか分からないのです。
元々事前に「あそこのカットの○○さんは上手かったよ」という事前情報がない限りは残念ながら総当たりで見つけていく他ありません。
「切ってもらったら値段の割に良かった…」
もしこう感じたら、覚えておきましょう。切ってからスタイリングしてみたり、仕上がりの感じを覚えておけば上手い美容師を見つけるまでの近道になります。
年代の近い、もしくはやや上ぐらいの美容師が多い店を探そう
カットする側、される側の年齢が極端に離れている場合、お互いが良いと思っているヘアスタイルの感性にズレがある場合があります。
それはカットの勉強をしてきた時代性のズレとも言えます。
例えば、とにかく軽いスタイルが喜ばれていた時代に沢山カットのべんきょうをした人が良いと思うスタイルと、重めが良しとされてきてた時代にスタイルの勉強をした美容師では感性にズレがあるのは当然。
中には、やや年齢が高い女性美容師さんに多いのですが、「今までほとんど男性の頭を切ったことがない」という美容師さんは結構います。
というのも、昔は美容室に男性がほとんど来なかったためです。男性は皆さん理容室。これが常識だった時代なのです。
つまり、男性が一体どんな髪型を喜ぶのかが分からないのです。
そいういう美容師さんの場合、徹底的に男性スタイルが苦手。というケースもあります。
これらを踏まえると。あまりに年齢が離れているわけではなく、若すぎてスタイリスト経験が浅くはない人。つまりちょっと年上の美容師。さらに言えば『同性』の人を見つけると感性や感覚が合う可能性が高いです。
美容師目線から一言
上手い、下手は格安美容室に限らない
良く1000円カットは下手だ。という話を聞きますが、正直それは1000円カット、低価格サロン、高級サロンなど関係なくあり得ることです。
スタイリストなりたてであれば経験値が足りないため、苦手なスタイルも多くあります。
慣れた人ならスピードに関係なく上手いです。年配美容師の多いお店なら若い人の感性の髪型は苦手な人だっています。
そしてそれは価格帯にあまり関係はない。ということ。
確かに1000円や低価格サロンで1から美容師を始めた人は、高級サロンで1から学んだ人よりも早熟型で、若くしてスタイリストになる人もいます。
ただ、それはスタートが早かった。というだけで後は美容師側個人の努力次第の問題になるので、1000円カットだろうと高級美容室だろうと、下手な人は下手だし、上手い人は上手い。ということは誤解しないでください。
さっさと切られてしまうのは仕方がない
まず知っておいていただきたいのは、1000円カットを始めとするカット専門及び格安サロンは「スピードを上げることで採算のバランスを取っている」ということです。
例えば、お客様から頂く値段が1000円なのに、高級サロンと同じような接客、技術、その他マッサージなどをしていたら一体どうなるか。
美容室側は、従業員の時給分すら稼げていないことになるので2、3カ月以内にお店は潰れます。
美容室も慈善事業ではなく立派な商売。低価格で、従業員の給料、店舗、設備料金、家賃などをまかなうためには絶対的に数をこなさないと話にならないのです。
もっとじっくり切ってほしい。という人には残念ながら向きません。
値段に釣り合うものを求めよう
これは完全に美容師側からの意見になってしまいますが、”支払っている値段”というのをまず前提に考えてください。
1000円、そして1000円代というのはハッキリ言ってカット価格としては超低価格です。
時間的、技術的価値を考えてもスピードを上げてやっと割りに合うもの。
例えば、高級フレンチのコースを頼んで、肉の質、サラダの産地、デザートの内容に対して文句を言うというのはまだ分かります。
支払っている分がそれ相応のものであれば、お店側も当然納得です。肉の質を変えるなどの改善策を模索することもできるでしょう。
しかし、ファーストフードに行っているのに、「ここの肉質はなんだ!」というのもいかがなものかな。と思う場面も正直働いていて感じました。
もちろん、よほど「いや、ないだろ…」というのはしかるべきですし、ほとんどの方が理解したうえで利用しているのですが、稀に値段に相応しないであろう物を要求してくる方もいらっしゃるのは事実なのです。
求めいているものが1000円に見合うものなのか。ぜひ一度考えてみてください。
細かい注文がある場合はやはり値段設定の高いお店の方がその方には向いているのかもしれません。
まとめ
1000カットや低価格帯のサロンは基本的にスタイリスト(髪を切る人)になるまでの工程が、一般的なサロンに比べて少ないです。
求められている人材がカッター(切り手)なのでどうしてもそうなります。
そのためスタイリストとしての母数がそもそも多いです。
そしてスタイリストの試験などもやはり高級価格帯サロンに比べると正直緩いです。
そのためにどうしても上手い~そうではない人の落差が大きいサロン形態になってしまうのです。
しかし、今回説明させて頂いたように、他の様々なサロンで経験をしてきた人の集合体なので、必ず個人店の店長クラスの人や、指名客はそれなりにいた。という人も必ずいます。
見つけるまでは根気よく探すか、知人などの口コミによって探す他在りませんが、見つけられれば低価格で上手いカットをしてくれるのでかなりお得だと思いますよ。
もし店舗の移動などでいなくなってしまったら勇気をもって「どこの店舗に行きましたか?」と聞いてみてもいいと思います。
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