髪の毛を切り過ぎてしまった。
切られ過ぎてしまった。
やりたい髪型があるのに長さが足りない。
成人式のために伸ばしたい。
みなさん髪の毛を伸ばしたい理由は人それぞれ。
一度髪の毛を切ってしまったら伸びるまで待つしかない。
でも髪の毛が伸びるまでにはどうしても時間がかかってしまう。
そんな悩みの手助けになるべく、このページでは
髪の毛を1日でも早く伸ばすための方法を紹介いたします。
誰でも読んだ日からマネできることばかりです。
逆に「こんな方法は意味がない」「頭皮のためにやめた方がいい」という方法も合わせて紹介しますね。
ぜひ参考にしてみてください。
髪を早く伸ばしたい!
今こうしている間にもあなたの髪の毛は着実に伸びています。
しかし、「伸ばしたい!」という人は今すぐに、できるだけ早く髪の毛を伸ばしたいのです。
その気持ちすごく分かります。
私は昔、成人式前に先輩のカットモデルになったことがあります。
その時に見事に横だけ切られ過ぎてしまい、馬みたいな髪型にされたことがあります(笑)
その時は、どれだけ早く伸びろと祈ったことか…
成人式当日。案の定「すごい頭だな」と久しぶりにあった同級生に言われたのを今でも覚えています。
髪の毛が伸びる仕組み
髪を出来るだけ早く伸ばすのに大切なのは継続が大切。
理由も意味も分からないまま行動しても続けられないので、基本的なことだけでも知っておきましょう。
髪の毛が伸びる速さ
髪の毛は平均すると、1か月約1cm伸びます。
1日では0.4mmです。
1ヶ月30日とすると、1.2cm、個人差はあるので約1cmほど。
今回紹介する方法は、この伸びる速さを2倍3倍にするものではありません。
しかし、髪の毛を作るための栄養、そして栄養を運ぶための血液の流れをしっかりと考えることで、
あなたが本来持っている発毛、成長パワーをフルに発揮することができる方法です。
毛母細胞と毛乳頭
髪の毛は、毛母細胞が毛乳頭という髪の毛と皮膚との間の細胞から栄養を受け取ります。
そして、受け取った栄養を元に毛母細胞が細胞分裂で増えることにより、髪の毛が伸びるのです。
髪の毛がどんどん成長するのは、細胞が増えているからなのです。
髪の毛の成長は根元の部分が伸びることで長くなります。
時々、「髪の毛は毛先が伸びるの?」と思われている方がいますが、髪の毛の毛先は伸びることはありません。
毛乳頭は毛母細胞へ与えるための「栄養」を頭皮の中にある血液から受け取ります。
これが髪の毛が伸びる基本的な仕組みです。
髪はケラチンと呼ばれるタンパク質でできている
髪の毛は実は成分の80~90%以上がケラチンと呼ばれるタンパク質で出来ています。
つまり、ほとんどタンパク質です。
体の中のタンパク質を、亜鉛の力を使って合成し、髪の毛に変化させるのです。
亜鉛は抜け毛予防に予防にも大切な栄養で、髪の毛の合成には必要不可欠な栄養なのです。
髪を伸ばす方法6選
髪の毛を早く伸ばすには、タンパク質と亜鉛。その他にも栄養を毛乳頭まで運ぶための「血液」が大切です。
極端な話、血液が流れない場所には髪の毛は生えません。
タンパク質を摂取しよう
タンパク質は食べ物から摂取する必要があります。
髪の毛だけでなく、体を作るための大切な栄養素です。
納豆、ヒジキ、卵にはタンパク質がたくさん
納豆、ヒジキ、卵には髪の毛を生やすために必要な栄養素であるタンパク質が多く含まれています。
特に、ヒジキと納豆は、髪の毛を合成させるのに必要な亜鉛も含まれており、さらには数多くのビタミンやミネラルも含んでいるという
発毛のためにはピッタリの食べ物なのです。
納豆なら3パック100円程度と値段も安いです。
よく髪の毛を伸ばすのに「ワカメを食べるといい」という話を耳しますが、ワカメなどに含まれているのは主にミネラルです。
もちろんミネラルも髪の毛には大切な栄養素ですが、発毛にそこまで深く関係しません。
同じ海藻類を食べるにしても、ヒジキを食べた方が多くのタンパク質を摂取できるので効果的です。
頭皮のマッサージ
頭皮をマッサージすることで、毛根、毛母細胞に効率よく血液を送ることが出来ます。
マッサージを行った場所は筋肉がほぐれ、押した圧力で血行が良くなります。
足がむくんでしまった時にマッサージを行うのは、太ももなどに溜まった余計な水分(細胞外体液)をマッサージの血流アップ効果によってリンパに流し、むくみが改善されるため。
血行を良くすることは様々な体の不調を改善させる効果もあるのです。
髪の毛が生まれる時は、毛乳頭から毛母細胞に対して「髪の毛を作れ」という指示と共に栄養が送られます。
血行が良いほど栄養素もしっかりと毛乳頭、そして毛母細胞へ届けることができるので、髪の毛の成長の手助けになるのです。
髪の毛に血液、血流がどれだけ大切なのかは、髪の毛が薄くなってしまった男性をイメージしてもらうと分かりやすいです。
例えばコチラの男性は、日本人に多い薄毛のなりかた。
生え際や頭のてっぺんは薄くなる方でも、襟足は髪の毛は太いまま残っていることが多いですよね。
「サザエさん」の波平さんのような感じ。
これは、頭皮への血管が首の付け根辺りが一番太く、そこからてっぺんや、おでこにかけて枝状に細くなっている。というのが原因です。
血管が細くて、血液が流れにくいと、髪の毛も成長しにくくなるのです。
マッサージの方法
マッサージをするなら効果ができるだけ高い方がいいですよね。
そこで、頭皮マッサージの中でも特に発毛に効果的なツボを紹介させて頂きます。
このイラストが頭皮のツボです。
中でも髪の毛の発毛に大きく関わるツボは「天柱」と「風池」。
天柱と風池というツボがある場所は、首に走る太い血管から頭皮に向かって枝分かれする分岐点なのです。
このツボをマッサージすることで、頭皮全体の血液の流れが良くなります。
マッサージのやり方は、手を後頭部に回して、天柱と風池をそれぞれ親指の腹で押してあげるとマッサージがしやすいです。
写真の矢印のあたりです。「指腹」と呼ばれる部分で、力も入りますし柔らかいので頭皮を傷つけません。
やさしくさするようにマッサージしてもいいですし、数秒間押す→離すを繰り返しても効果はあります。
指を回しながらマッサージするとさらに刺激が伝わります。
炭酸水を使う
老廃物排出や血流改善効果のある炭酸。
美容室やエステ業界から炭酸ブームが始まり、入浴剤なども販売されています。
炭酸は、皮膚に付けるだけで血行が良くなるという効果があります。
ただの水なのに不思議ですよね。
炭酸水は水の中に二酸化炭素ガスが溶け込んだものです。
皮膚の特徴の1つに、二酸化炭素が触れると、その部分の皮膚が酸素不足を感じとり血液の流れを意図的に良くし、酸素を送り込むというものがあります。
皮膚「二酸化炭素があるということは酸素不足!?急いで酸素を送らなきゃ!それなら酸素不足の箇所の血流を良くして酸素を送ろう!!」
こんな感じです。
言い方は悪いですが、強制的に血行を良くすることができるのです。
血行を良くする炭酸
一体どの程度良くなるのかというと、比較の写真を用意しました。
下の写真は、片方の手はそのまま、もう片方の手には3分間炭酸水に浸けている写真です。
炭酸水に付けていた左手が少し赤くなっているのが分かるでしょうか?
炭酸水はお湯でもなく水道水の水の温度です。ただの水なら冷たいので普通は血の気が引いて白くなります。
炭酸水の中の二酸化炭素の影響で手の毛細血管が開き、血の巡りが良くなっているので赤くなるのです。
少しジンジンした感じになります。
手で実験しましたが、頭皮にも同じことが起きます。
ゆっくりと頭皮に炭酸をかけてあげることで、頭皮の血行を良くし、髪の毛の栄養が毛母細胞に届くようになるのです。
炭酸水は他にも頭皮の皮脂汚れ除去や髪の毛をサラサラにする効果があるので一石三鳥。とてもおススメです。
最近では炭酸泉という炭酸ガスを溶け込ませた温泉や銭湯もあるので、そちらも便利。
いちいち炭酸を買うのが高い
炭酸水を買ったり、炭酸泉のある銭湯に行けば簡単ですが、難点があります。
それは金額的に高くなってしまうということ。
炭酸水はスーパーで安く買えるのですが、頭にかけるために100円ていど毎回使うのはもったいないですよね。
炭酸泉のある銭湯も1回500円ほどかかってしまいまし。
しかし、実は家で誰でも簡単に、格安で炭酸を作る方法があります。
それは重曹とクエン酸を混ぜるということ。
重曹とクエン酸と水を混ぜると炭酸が簡単にできます。
下の写真の炭酸も重曹とクエン酸を混ぜて作っていますが、ボコボコ泡出るほど炭酸が出ています。
混ぜる比率は1:1です。
炭酸水を作って頭にかけるときは「ぬるま湯」で作るのがおススメ。
冷水だと冷たいので心臓に悪いですし、お湯だと一気に反応してしまい炭酸がすぐに無くなってしまいます。
そして、重曹、クエン酸両方とも『食品グレード』のものを使いましょう。
重曹やクエン酸には「食べても大丈夫な食品グレード」。そして仕事や作業で使われる「工業用グレードがあります」
髪にかける場合は顔にもかかることになり、目に入ったりなども考えられます。
工業用のものを使ってしまうとどんなトラブルが起きるか分からないので、安全性が高く口に入っても大丈夫な程のランクである食品グレードのをおススメします。
自分がいつも使うのは下のペア。安いしたっぷり入っています。
ホームセンターで販売されているもののほとんどが掃除目的などの食品グレードではないので注意してください。
咀嚼を多くする
咀嚼=ものを噛んで食べる という意味です。
咀嚼をしっかりと行うだけでも血行を良くすることができます。
アゴを開いたり閉じたりすると、アゴの付け根の部分の筋肉が動くのが分かると思います。
アゴの付け根というのは太い血管と太いリンパが流れている場所。
リンパは体の老廃物を流すために使われますが、血管とつながっているので、リンパの流れが良くなる↔血行が良くなることになります。
良くモノを噛むことでアゴや耳周辺の筋肉を良く使うようになり、そのまま枝状に上に向かって広がっている頭皮の血液の流れを良くすることができるのです。
咀嚼は血行の他にも、食べ物を細かくし、吸収しやすくなり、髪の毛への栄養にもなる。というメリットもあります。
亜鉛を摂取する
「髪の毛の為には亜鉛が良い」という話は聞いたことはありますか?
男性が抜け毛対策の為に亜鉛を勧められることは有名ですが、
亜鉛を飲むのは髪の毛が抜けないようにする目的ではなく、髪の成長を助けるために飲むのです。
髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質。そのタンパク質を毛母細胞で毛髪を合成する時に必要な栄養素がこの亜鉛です。
亜鉛を使って体内のタンパク質を髪の毛に変化させるのです。
亜鉛は普段の食事でも摂取できるので、不足してしまうということは滅多にありません。
しかし体の中の亜鉛はストレスを感じただけでも消費され、その他にもアルコールの分解、激しい運動の疲労回復などにも使われてしまうので、意識的に摂取してちょうどいい栄養です。
注意点しなければいけないのは、亜鉛には摂取量の目安があり、亜鉛は一日の摂取量目安が男性で約40~45mg 女性で30~35mgが目安ということ。
髪の毛に良いからと言ってサプリンメントを飲み過ぎてしまうと健康被害に繋がるので注意してください。
亜鉛をサプリメントで取らず、意識していない食事では、男性で約8.9mg 女性で7.3mgを平均的に摂取しているというデータがあるので、普段の食事だけで摂り過ぎるということはないようです。
シスチンの摂取
せっかく伸ばした髪の毛が傷みやすかったら残念ですよね。
シスチンは健康的でキレイな髪の毛を作るのに大切な栄養素。
みなさん「ビタミンC」や「コラーゲン」などなど肌を綺麗にするための栄養には気を使いますが、
『髪の毛をキレイにするための栄養』を気にしている人は少ない様に思えます。
髪の毛のほとんどはタンパク質でできています。
髪の毛を構成しているのは『ケラチン』と呼ばれるタンパク質。
ケラチンはアスパラギン酸、グルタミン酸、シスチンなど18種類のアミノ酸でできています。
含まれている量が多いものから順に
シスチン | 17.2% | |
グルタミン酸 | 13.8% | |
アルギニン | 9.1% | |
スレオニン | 7.6% | ○ |
セリン | 6.9% | |
プロリン | 6.7% | |
ロイシン | 6.5% | ○ |
バリン | 5.6% | ○ |
アスパラギン酸 | 4.9% | |
イソロイシン | 4.8% | ○ |
グリシン | 4.1% | |
アラニン | 2.8% | |
フィニルアラニン | 2.5% | ○ |
リジン | 2.5% | ○ |
チロシン | 2.4% | |
ヒスチジン | 0.9% | ○ |
メチオニン | 0.9% | ○ |
トリプトファン | 0.8% | ○ |
です。これはあくまで髪の毛のアミノ酸なので、皮膚は配合量が違います。
表の右に「○」が付いているものは『必須アミノ酸』と呼ばれる体内で合成することができないアミノ酸なので、食事などから摂取する必要があります。
特に髪の毛に大切なのは一番多く含まれている『シスチン』
シスチンを多く摂取することで健康的でキレイな丈夫。つまりキレイな髪の毛になると言われています。
そして、シスチンは『メチオニン』からも合成して作り出すことができます。
メチオニンは必須アミノ酸。つまり体内で作り出すことができないので、食事から摂取するのが一番効率がいいです。
『シスチンとメチオニンを意識して摂取する』
これがキレイな髪の毛作りのためにとても大切なことです。
栄養素は食事から取り入れる方法が一番体内に吸収されやすいです。
そこでシスチン&メチオニンがとても多く含まれる食事を紹介しますね。
シスチン&メチオニンが多く含まれる食品
- にわとり(ひき肉、胸肉)
肉類にはとくに鳥肉にシスチンとメチオニンがたくさん。
ひき肉には100g中 シスチンが260mg メチオニンが560mg含まれており、
胸肉にはシスチン220mg メチオニン540mg含まれています。
その他の肉類は、牛のひき肉、豚ロースに多く入っています。
- かつお
魚類ではとくにカツオに多く含まれます。
100g中ではシスチンが290mg メチオニンが700gととくにメチオニンがたくさん。
お刺身なら食べやすいですね。
魚類では他にも鮭(しろさけ)やサンマに多く含まれています。
- そば(生)
豆、種子類の中ではソバが特に多く含まれています。
ソバは100g中 シスチンが210mg メチオニンが140mg入っています。
他の食品に比べるとすくないですが、食べやすいものなので取り入れやすいですね。
豆類は他にも、食パンや精白米に多く含まれています。
- カシューナッツ
シスチンとメチオニンを手軽に摂取したいならカシューナッツがもっともオススメ。
100gの中のシスチンが490mg メチオニンが420gととても多く含まれているうえに、スーパーなどで気軽に買えて
おやつ代わりにも食べることができるからです。
手軽さでいえばダントツですね。
穀物類は他にも納豆や木綿豆腐にも多く含まれていますが、カシューナッツは納豆の倍近く含まれています。
バランスが大切
丈夫でキレイな髪の毛をつくるにはケラチンというタンパク質に関わる栄養を意識して摂取することが大切です。
しかし、栄養バランスの偏りは体の不調を招きます。
髪の毛を構成する成分の多くはタンパク質ですが、それ以外にも脂質やミネラル等があります。
タンパク質だけでは髪の毛をつくることができないので、意識して摂取しつつバランスの取れた食生活を心掛けることも合わせて大切です。
「シスチンとメチオニンは意識して摂取する。だけどその他の食事もキチンと食べる」
これがキレイな髪をつくるのに一番大切ですね。
こんな方法は要注意 おススメしません
髪を早く伸ばしたいと思う気持ちが先走ってしまい、ついつい変な行動を取ってしまう。という方もいるかと思います。
そこで「やっても意味がない」「頭皮によくないのでやめた方が良い」という行動も合わせて紹介させて頂きます。
髪の毛を引っ張る
髪の毛を引っ張っても髪の毛は伸びません。
単に、”伸びるような感じがする”だけで実際にこの行動で髪が早く伸びるということはありません。
髪の毛を強く引っ張りすぎてしまうと毛根を傷めてしまったり、縮れの原因にもなるのでやめましょう。
髪の毛を一本手にとって、強く引っ張ってみてください。
クルンとなったり縮れたように縮むと思います。
ワカメを食べる
「ワカメを食べると毛が伸びる」という迷信が昔有名でした。
ワカメなど、海藻類は髪の毛にとって悪いということはありません。
しかし、髪の毛の成長のためには、タンパク質と亜鉛の方が大切。
ワカメを含めた海藻類の主な栄養素はミネラルです。
髪の主成分はタンパク質。ミネラルは髪の毛にツヤを与えるには効果がありますが、伸ばすという目的では効果が少ないです。
おなじ海藻でもヒジキの方が髪に良い栄養がたっぷり入っています。
髪の毛を早く伸ばしたいのであれば、ヒジキや納豆など、植物性、動物性タンパク質を摂取するように心がけましょう。
まとめ
髪の毛を早く伸ばす方法を簡単にまとめると
- 髪の毛の成長を助ける栄養をとる
- 頭皮の血行を良くして栄養を毛根に届ける
この2つを意識することが大切です。
誤解しないでいただきたいのは、1ヶ月に約1㎝伸びるはずの髪の毛が突然3~4cmも伸びる訳ではないということ。
髪の毛の成長はどうしても時間がかかってしまうのです。
そして、焦って早く伸ばそうとするあまり無茶な行動はとらないこと。
強い思いから変な行動を取ってしまい、変な薬を飲んだり、
頭皮や毛根を傷つけてしまうようなことをしてしまうと今後の発毛にも影響します。
手段を選びながら安全に行いましょう。