「髪の毛の横が膨らむ!」
「ハチがはっておさまらない」
「バランスが悪く見える!」
こんな悩みで困っていませんか?
男女問わず日本人の髪の毛は横膨らみやすく四角く見えやすいという特徴があります。
横にボンと膨らむヘアスタイル。「キノコヘア」「キノコ頭」なんて呼ばれたりします。
できればバランスよくしたいですよね。
そこで今回は髪の毛の横のふくらみ、ハチの張りを自然に抑える方法を紹介させていただきます。
男女共に使える方法ばかり。試している写真も載せますので参考にしてみてください。
ハチ張りを抑える
ハチが張るってどういうこと?
ハチが張るというのは、髪の毛の横の部分が膨らんでしまうこと。
このイラストの○の部分が『ハチ』と言われる部分です。
ちなみにハチマキはハチに巻くからハチマキといいます。
日本人を含むアジア人は、特にこのハチ部分が膨らんで四角くなっている骨格が多いのが特徴。
「ハチ張り絶壁」という髪型のバランスが一番悪くなってしまいやすい人がとても多いのです。
髪型の土台になるハチ部分の頭蓋骨がそもそも出っ張っているので膨らんでしまうのです。
髪型と顔のバランスでもっとも理想的なのは卵型。やや縦長で、欧米人に多い骨格ですね。
しかしアジア人のように横が必要以上に膨らんでいると、頭のてっぺんが平たくなってしまい全体的に四角く見えてしまうのです。
髪の毛が立ち上がって生える
骨の形が四角くなっているので、髪の毛も浮き上がる様に生えます。
骨の形と生え方のせいで頭の横がふくらんでしまうのです。
頭蓋骨の形は小さくすることはできません。
しかし、浮き上がって生えてしまっている髪の毛を抑えるだけでも頭の横のふくらみをかなり抑えることができます。
頭の横が膨らむのを抑える方法
ハチが張ってしまう髪型を抑える方法は一つではありません。
皆さんの髪の毛に合う合わない、やりやすいやりにくいなどあるかと思います。
簡単にできる色々方法を紹介しますのでぜひピッタリのものを探してみてください。
ドライヤーで抑えように乾かす
髪の毛が浮き上がる様に生えてしまうのであれば、浮いている部分を潰してあげることで理想の卵型に近くなります。
朝起きたら、ハチの部分を霧吹きなどで濡らします。
毛先だけではなく根元を濡らすようにしましょう。
ある程度濡らしたら余計な水分をタオルでとります。
つぎにドライヤーで乾かすのですが、乾かす時は根元を潰して抑えるように乾かします。
このイラストのように、ドライヤーの風を上から下にむかってあてるようにすると、根元の立ち上がりをおさえながら乾かすことができます。
この画像のようにやや下のほうからドライヤーの風をあててしまうと、逆に根元が立ち上がるように乾いてしまうので、上から風をあてることを強く意識しましょう。
髪の毛は濡れてから乾燥する時に跡が付きやすいです。これは水素結合を利用したもので、寝癖と同じ原理。
抑えるようにドライヤーを当てるととても効果的ですよ。
手で20~30秒抑える
この方法が一番簡単ですね。
膨らんだサイドの部分を手のひらでぎゅっと抑えるのです。
手には体温があるので、簡易的なクセを髪の毛に付けることができます。
ただし、最も簡単な方法だけに元に戻るのも早いです。
ハチやサイドの膨らみが抑えられている間にワックスやスプレーなどで形をキープしましょう。
スタイリング剤の前のベース作り程度に考えてください。
コチラが何もしていない、ただ寝癖を取っただけの髪の毛。
私は元々ハチが張っている骨格でサイドが膨らみやすい髪の毛です。
その髪の毛を…
この写真のように手でギュッと抑えます。
ただ手を当てるだけではなく、横を潰すように意識しましょう。
結果がこの2枚の写真。〇の付いた部分の膨らみが抑えられているのがわかると思います。
左サイドを抑えましたが、上の写真は鏡に反射しているので左右が逆になっています。
この状態でスプレーや固形ワックスなどでスタイルをキープさせれば、膨らまない状態が続きます。
何もしないとあっという間に戻るので気を付けてください。
洗い流さないトリートメントをつける
膨らみやすい頭の横、ハチの部分だけでも洗い流さないトリートメントをつけてあげるとふくらみをかなり抑えることができます。
付けるだけなので簡単。
洗い流さないトリートメントはダメージケアの効果で静電気を抑えて髪の毛まとまりを良くする効果があるので、膨らんでいる髪の毛も落ち着きます。
横の部分しか付けないので量もほとんど必要ないので1本あればかなり長持ちします。
コチラが洗い流さないトリートメント。ハチの部分に付けるだけなので量は少なくて大丈夫です。
夜付ける場合はシャンプー後に乾かす前。
朝付ける時は濡らせば一番いいですが、薄付けなら乾いていても使えます。
コチラが洗い流さないトリートメント付ける前の髪の毛。
撮影したのは朝で、夜に何も付けていないので見事にハチ部分、頭の横が膨らんでいます。まずは比較するために左半分だけ洗い流さないトリートメント付けてみると
このぐらいハチのボリュームが収まりました。写真の〇のマークが付いている部分ですね。
つぎに右側も付けると
このように〇のマークが付いている部分がかなり膨らみが抑えられているのが分かるかと思います。
遠目でみると、
このぐらい膨らんでいたのが
このぐらいまで収まっています。
男性の方で洗い流さないトリートメントを付けるのに抵抗がある方がいますが、
物は使いよう。便利に使えれば変にこだわる必要はないと思いますよ。
使う量も少量なので、ハチを抑えることだけを考えればかなり長持ちします。
トップのボリュームを出すように意識する
髪の毛の横のボリュームが気になるのであれば、直接ボリュームを出さないようにするのも大切。
しかし目の錯覚によってボリューム感がない様に見せることもできます。
その方法が、トップにボリュームを出すということ。
例えば、イラストを見てください。
このイラストは、横幅が全く同じものです。
しかし、頭頂部の高さが違うというだけで、右の頭の方が横がスッキリして見えませんか?
逆に左側のトップが潰れている頭の方は横が膨らんで見える。
これは顔や頭を目で見た時に感じるバランスの錯覚です。
上に高さがある方が縦に長く見えるのです。
同じ体格の人を並べたとして、身長が高い人の方がやや細く見えますよね。
この目の錯覚を利用して横が膨らんでいないように見せることができます。
やり方
具体的なやり方は、スタイリングをするときに上に高さを出してスタイリングする。ただこれだけです。
男性のショートヘアならワックスで上を立ち上げたり、束を作って動かしたり。
女性の髪をおろしたスタイルならトップをふんわりさせ、結ぶスタイルならトップの辺りを引き出して結び、高さを出してあげると上に高さが出ます。
特にアジア人は頭蓋骨の形からしてトップが潰れやすい傾向にあります。
上に高さを出してセットすることを意識してバランスをとりましょう。
この2枚の写真がただ髪の毛の寝癖をとって乾かした髪の毛の写真。
トップが潰れているの、頭の横のふくらみが目立って見えます。
スタイリングでトップを立てるようにスタイリングすると
この2枚の写真のようにヘアスタイルに高さがでます。
横の張り具合を直したわけではないので幅は同じ。
しかし縦長の形になっているのでハチの張りが目立たなくなっているのです。
オーガニックワックスを使う方法
洗い流さないトリートメントを使う方法に少し似ていますが、もう少しふくらみを潰す力の強い方法です。
ヘアワックスや洗い流さないトリートメントは普通頭皮や根元に付けずに使います。
肌荒れや頭皮トラブルを防ぐためです。
しかし、オーガニックワックスと言うのは植物由来成分だけで作ったワックス。
スタイリング剤にアレルギーのある方も頭皮につけられるほど安全性の高いものなのです。
なので、根元の部分からしっかりと潰しながらつけることができるので、ハチ張りを抑えるのにも一役買ってくれます。
「スタイリング剤をつかうといつも痒くなってしまう」などの体質の方には特におススメです。
オーガニックワックスは軟膏に近いものなので、ハンドクリームとしても使えますよ。
では実際にオーガニックワックスを使ってハチ張りを抑えてみました。
コチラがオーガニックワックスの写真。
フタを開けるとこのような感じ。
体温で溶けるのですが、ちょっと硬さがあるので付属のスプーンなどで取った方が楽ですね。
コチラが何もついていない髪の毛の写真。ハチが見事膨らんで四角い頭の形になってしまっています。
オーガニックワックスは根元や頭皮につけても安全なので、空いている片手かピンなどを使ってハチ部分の根元が見えるように分けとりましょう。
そしてその部分に、潰しながらワックスをつけていきます。
毛先だけ付けても意味がないので根元につけます。
コチラが左側をオーガニックワックスで潰した写真。
右側と比べると張りが収まっています。
使いすぎるとベタベタになってしまうので注意しましょう。
コチラが左右両方ともオーガニックワックスで膨らみを抑えた写真。
サイドがかなりスッキリしていますね。
上がオーガニックワックスで抑える前、下が抑えた後の写真です。
遠目で見比べるとさらに分かりやすいですね。
ハチの膨らみを抑えるには根元へのアプローチが大切。
安全に使えるオーガニックワックスもおススメできますね。
まとめ
いかがでしたか。今回は頭の横、ハチ部分が膨らみやすい人の抑え方を紹介させていただきました。
簡単にまとめると
- ドライヤーで抑えるように乾かす
- 洗い流さないトリートメントを付ける
- トップのボリュームを出す
- オーガニックワックスを使う
- トップの高さを出す方法は、抑えるというよりは、潰れて見える
という方法ですね。
今回紹介させて頂いた方法で一番簡単なのは、ドライヤーで根元を意識して潰す方法です。
道具はドライヤ―一つあればできるので明日からでもできます。
しかし色々な方に喜んでもらったのはハチ部分い洗い流さないトリートメントをつける方法ですね。
特にショートスタイルや男性の方にはかなり効果が出ます。
ドライヤーでクセを付けただけだと、時間が経ってまた膨らみやすいですが、洗い流さないトリートメントならシャンプーして落とすまで残っていますからね。
持久力を考えても洗い流さないトリートメントがオススメです。
男性のお客様に方法を紹介して
「ハチ張りにトリートメントつけるの良かったです!」って言ってもらえたのはお伝えしたこちらも嬉しかったですね。