髪のダメージを少なくクセも伸びる、今人気の髪質改善メニュー。
酸熱トリートメントとも言われますが、そんな髪質改善トリートメントや髪質改善ストレートをしたお客様に多いのが
「髪がなんかクサイ!」
というご意見。
酸熱トリートメントと呼ばれるように、髪質改善メニューでは、「酸」を使った薬を使うことがほとんど。
その酸が髪の毛にニオイを残してしまうのです。
そこで今回は、そんな髪質改善でクサくなってしまった髪の毛のニオイを1日でも早く取る方法を紹介します。
酸熱トリートメントを開発しているメーカーに直接問い合わせて聞いた専門家の方法をみなさまにお伝えします!
どうして髪質改善で髪の毛がクサくなるの?
髪質改善メニュー(酸熱トリートメント)で髪の毛がクサくなる原因を開発メーカーの方にお聞きしたところ、薬剤の中に入っている「酸」が原因で髪の毛にニオイが残るとのことでした。
具体的には、グリオキシル酸という強い酸性の成分。
髪質改善、酸熱トリートメントにはその他にも、マレイン酸など、薬によって使われている酸の種類はたくさんありますが、その中でもグリオキシル酸は特に薬剤のニオイが残りやすいのです。
時間が経つと自然にニオイは取れていきますが、髪がクサイのなんて誰だってイヤですよね!
髪質改善でクサい!を手っ取り早く取る方法
では早速髪の毛ののニオイを取る方法を紹介します。それは、
- シャンプーを繰り返す
- タンニン(ポリフェノール)入りのシャンプーを使う
- ヘアカラーをする
この3つです。
どれか一つでも効果があります。
この3つの方法はどのようにして髪の毛に残った「酸」に対して有効なのかキチンとした理由があります。
それぞれ分かりやすく説明しますね!
シャンプーを繰り返す
髪質改善で髪の毛が臭うのは、酸熱トリートメントに使われたグリオキシル酸などの「酸」が残っているため。
この酸を取り除くのに一番シンプルで簡単なのはシャンプーを繰り返すことです。
まずはシャンプーの洗浄力で落とす効果。
そしてシャワーやお風呂で使う水は中性なので、髪の毛のPhがお湯で流せば流すほど中性に傾いていくのです。
ただし気を付けていただきたいのは、早くニオイを取りたいからと言って頭皮までガシガシ洗いすぎてしまうと、地肌が乾燥しすぎてしまい頭皮環境に良くありません。
シャンプーを繰り返す時は、あくまで髪の毛だけを繰り返し洗うこと。
泡が頭皮についたとしても、髪の毛だけを泡立てて揉み洗うように心がけてください。
タンニンの入ったシャンプーを使う
タンニンとはポリフェノールの一種。
ポリフェノールには抗酸化作用といって、酸性に傾いたものを中性に近づける働きがあります。
抗酸化作用は化粧品などのアンチエイジングでも良く使われる言葉ですね。
メーカーの方のお話によると、このタンニンがニオイ除去に効果的とのことですが、なかなかそんな特殊な薬剤はお家にないですよね。
そこでおススメなのがタンニン入りのシャンプー。
タンニンは柿などに多く含まれているのもあり、「カキタンニン」という成分で配合されています。
具体的には
コチラのシャンプー。
柿をベースにしたシャンプーなので、カキタンニンも入っています。
気を付けてほしい点としては、「サッパリ」「スッキリ」系のシャンプーなので、油を取る力が強く、長い髪の人が使うと髪がキシキシしやすくなることがあります。
ニオイが取れるまでの短い期間と割り切って使うか、普段使っているシャンプーと交互に使うなど工夫しながら使うことをおススメします。
ヘアカラーをする
市販カラーや美容室カラーは、特殊なものを除いて、ほとんどがアルカリ性です。
酸性とアルカリ性は真逆の性質。
酸性になっている薬をアルカリ性にすることで、残った酸が落ちやすくなります。
この方法の注意点としては、髪質改善直後に行わないこと。
せっかく酸の力でクセが伸びているのに、安定していない状態でアルカリ性に傾け不安定にしてしまうと、クセが元に戻りやすくなります。
クセ伸ばしをとるか、ニオイ消しを取るかということになってしまいますが、できれば4~5日ほど日にちを空けて安定してからヘアカラーしましょう。
本当にニオイが取れるのかやってみた!
今回紹介した方法、理論的には効果があるハズなのですが実際に効果があるかはわからない。
そこでそれぞれの方法を実際にやってみました!
どれが一番ニオイが取れたのかランキングを付けると
- 1位 タンニン入りシャンプー
- 2位 シャンプー繰り返し
- 3位 ヘアカラー
でした!
コチラ3つの毛束を、
コチラのグリオキシル酸の入った、髪質改善に使われる薬剤を使い、
加温機で温めてからヘアアイロンで伸ばします。
そしてコチラが髪質改善(酸熱トリートメント)が終わった髪の毛。
それぞれコチラの酸熱トリートメントでニオイのついた髪の毛のを使い、感想も踏まえて写真付きて紹介します!
かなり原始的なんですが、ニオイの確認は、このように私自身が直接鼻で嗅いで判断します。
1位 タンニン入りシャンプー
今回実験に使ったのは、先ほども紹介した柿ベースのカキタンニン入りシャンプーです。
買ってビックリめちゃくちゃデカい笑
髪の毛束を、抗酸化作用のあるタンニン(ポリフェノール)入りのシャンプーで洗った結果、髪のニオイがかなり軽減されていました。
自分の鼻で確認した、個人的な感想にはなってしまうのですが、数値としては
何もしない(髪質改善だけ) | 100 |
タンニンの入ったシャンプー1回 | 50 |
普通のシャンプー1回 | 65 |
このぐらい。
劇的!というわけではないのですが、1回のシャンプーでも初めの状態と比べるとニオイがかなり取れました。
考えられる原因としては、まずこのタンニン入りシャンプーの洗浄力がシッカリしていること。
もともと皮脂などのニオイ除去のために作られているので脂を取る効果が高いです。
シッカリした洗浄力で髪の毛についている酸も一緒に洗い流す。
そして、シャンプー自体に少しニオイが付いているので、より臭さがわかりにくくなっているのだと思われます。
2位 シャンプー繰り返し
一番シンプルで誰でもできる方法ですね!唯一時間がかかるということだけネックですが、特に新しく何かを用意する必要がありません。
やってみた感想としては、1回のシャンプーである程度ニオイは取れるのですが、そこからが少しずつ少しずつという感じ。
「結構ニオイとれたな」と感じるまでには7回ほどかかりました。
このあたりは髪質にもよるので個人差はあると思いますが、1日1回のシャンプーだとしたら1週間。
単純計算2回シャンプーすれば約3日~4日ということになりますね!
感想としての数値は、
何もしない(髪質改善だけ) | 100 |
普通のシャンプー1回 | 65 |
シャンプー2回目 | 60 |
シャンプー7回目 | 20 |
このぐらい。
気を付けていただきたいのは、洗えばいいからと言って1日で洗いすぎないこと。
髪や頭皮を傷める原因にもなるので、1日2回までにしておくといいでしょう。
それに、時間(日にち)を空けるというこも大切。
空気に触れることで強い酸も弱くなっていくので、焦らないようにしてください。
3位 ヘアカラー
酸熱トリートメントでクセが伸びた髪の毛に、アルカリカラーと呼ばれる一般的なヘアカラーを塗ります。
約20分放置。
その後ニオイを嗅いでみたところ…
何もしない(髪質改善だけ) | 100 |
ヘアカラー後 | 80 |
でした!あんまりニオイ落ちていませんでした!
正直、実験する前はヘアカラーが一番ニオイが落ちるんじゃないかな?と思っていましたが、結果は逆。
この原因として考えられるのは、強い酸が残っているままヘアカラーでコーティングしてしまったのではないかと考えられます。
ヘアカラーにもニオイがあるので、消し合ってくれるかな?と思ったですけどね。
むしろ残った酸のニオイとヘアカラーのニオイが混じったようなニオイになってしまいました。
ニオイの感じ方はそれぞれなので、あくまで個人的な感想になってしまいます。
ただヘアカラーをするにしても、ある程度シャンプーを繰り返してニオイを取ってからがおススメです!
まとめ
今回の実験で分かったのは、髪質改善(酸熱トリートメント)でニオイが残った場合、一番おススメなのは、タンニン入りシャンプーで繰り返し洗うという方法です。
ただ、もし1日でも早く!というわけでなければ、今までお使いのシャンプーで繰り返し洗えば徐々に取れていきます。
逆に、まだニオイが強く残っているのにヘアカラーをしてしまうと、髪がコーティングされて匂いが残りやすくなる可能性があります。
アルカリにするので、理屈的には臭いが取れるハズなので、効果的な方法だと思いますが、タイミングに気を付けたいところですね!