市販カラーと美容室カラー 色落ちの違いを検証!おススメはどっち?

手軽に好きな時間で染められる市販のヘアカラー。簡単に使えて便利ですよね!

 

「美容室と同じくらい髪が染まって色が長持ちするなら、安い方がいい!」

「掃除が大変だしキレイにムラなく、専門家に染めてもらいたい!」

など人それぞれだと思います。

 

今回はそんな市販のヘアカラーと美容室のヘアカラー、どのくらい色落ちに差があるのかを調べてみました!

そして、市販ヘアカラーメーカーと、プロ用のヘアカラーを扱うメーカー両者に、それぞれの違いなども聞いてみました!

 

「どっちがいいの?」「おススメはどっち?」と迷っている人はぜひ参考にしてください!

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ヘアカラー製造メーカーによる色落ちの違いは?

今回は、市販のヘアカラー製造メーカー2社、プロ用のヘアカラー製造メーカー1社に問い合わせて、

「市販のヘアカラーと美容室のヘアカラーに色落ちの違いや差はあるのか?」を聞いてみました。

 

回答をそれぞれまとめると

市販カラーA社ヘアカラーをする前の髪の毛の傷みによって色落ちに違いが出る。美容室のヘアカラーと違いはない
市販カラーB社市販カラーと美容室のヘアカラーは色落ちに差はない
プロ用ヘアカラーメーカー美容室のヘアカラーは、美容師が髪のダメージを見極めながら最適なものを塗るので、市販のヘアカラーよりも色持ちがいい

という回答でした!

 

市販のヘアカラー製造メーカーは「どちらも変わらない」。美容室のヘアカラーメーカーは「技術力に差が出るので色持ちがいい」とのことです。

 

どうやらこれらの回答を見ると、薬自体にそこまで大きなさはないように思えますが…

 

補足として、美容師として働いている自身の意見を加えるとするなら、

「ヘアカラーの時に余計な傷みを避けられるので、美容室でヘアカラーを続けていた方が髪の傷みは少なくなる」ですね。

 

これは、薬の中に入っている過酸化水素水の濃度が、市販のヘアカラーは基本高いのに対し、美容室で染めるときは傷みに応じて優しい薬に変えられます。

ほぼ間違いなく美容師はこの技術を行っているはずなので、忖度とかではなく、長期的に見て間違いなく美容室カラーの方がダメージは少なくなるのです。

 

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市販ヘアカラーと美容室カラーはどれくらい色落ちが違うの?

「違いはありません」「はいそうですか」じゃ納得できない!!

それに美容師ではない皆様にもわかりやすいように、実際に髪の毛を使い染めてみて違いを調べてみました!

ブリーチした2本の毛束

今回、市販のヘアカラーとプロが使うヘアカラーの色落ちを調べるために、ブリーチをした2本の毛束を用意しました。

同じ髪の毛なので、条件は一緒です。

市販カラーと美容室カラー

使う市販のヘアカラーはコチラ。ビューティーンのメタリックアッシュ(クリームタイプ)です。

美容室のヘアカラーが基本クリームなので、同じクリームタイプを使います。

 

美容室のヘアカラーは「マットアッシュ」という色。このメタリックアッシュに一番近い色だったのでコチラでヘアカラーします。

市販カラーと美容室カラー染めたて

コチラが染めたてですね。

上の毛束が市販のヘアカラー。下が美容室のヘアカラーです。

市販カラーと美容室カラー染めたて屋外

外で見るとこの写真のような色。

どちらもキレイなアッシュ系ヘアカラーですね!

 

ヘアカラーを流すときにシャンプーするのですが、これは必要なことなので「シャンプー0回」としてカウント。

この毛束を繰り返しシャンプーして調べていきます。

 

市販カラーと美容室カラー色落ちの変化

シャンプー1回

市販カラーと美容室カラーシャンプー1回

市販カラーと美容室カラーシャンプー1回屋外

コチラがシャンプーをそれぞれ1回したアッシュ。

室内で見ても屋外も、それほど大きな差はないというのが率直な感想。

 

染めてみて驚いたのですが、今の市販のヘアカラーって結構しっかり染まるんですね!ビックリ!

シャンプー2回

市販カラーと美容室カラーシャンプー2回

市販カラーと美容室カラーシャンプー2回屋外

コチラがシャンプー2回。

1回と比べると色が薄くなっているのがわかりますね。

 

ブリーチしている髪の毛なので色落ちが早いのは仕方のないこと。

とはいえ、いまのところどちらにも大きな違いはないようです。

 

シャンプー3回

市販カラーと美容室カラーシャンプー3回

市販カラーと美容室カラーシャンプー3回屋外

コチラがシャンプー3回。

 

写真ではわかりにくいのですが、市販のヘアカラーは濃く染まっている部分と薄く染まっている部分のムラがわかりやすくなってきました。

美容室のヘアカラーはムラはなく均一なのですが、やや市販に比べて色が薄いかな?という印象。

シャンプー5回

市販カラーと美容室カラーシャンプー5回

市販カラーと美容室カラーシャンプー5回屋外

コチラがシャンプー5回。

さらに色の違いがわかりやすくなってきましたね。

 

濃く色が残っているのは市販のヘアカラー。しかし色ムラが目立ちます。

対して市販のヘアカラーは色が薄くはなっているのですが均一。ムラが少ない印象です。

 

正直、使っている色味が全く同じではないので色の濃さに差が出るのはしかたないのですが、今回はあくまで実験ということで特徴を調べていきます。

シャンプー10回

市販カラーと美容室カラーシャンプー10回

市販カラーと美容室カラーシャンプー10回屋外

コチラがシャンプー10回の写真です。

さすがにどちらも色がかなり薄くなりました。

 

屋内で見ると色の違いがわかりますが、屋外だとそこまで差がない印象。

 

シャンプー20回

市販カラーと美容室カラーシャンプー20回

市販カラーと美容室カラーシャンプー20回屋外

コチラがシャンプー20回後。

色は美容室のヘアカラーの方が薄いですね。ただ、色のムラが大きいのは市販のヘアカラー。

洗って色が落ちてくるとそれぞれ目立ってくる。という感じでした。

 

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色落ちの差の結果 どっちがおススメ?

市販のヘアカラー色が濃く入るが、染まっているところと染まりきっていないところの差が洗えば洗うほど出てくる
美容室のヘアカラー市販のヘアカラーに比べて色が薄くなりやすかったが、ムラが少なくキレイに色落ちした

という結果になりました。

 

今回は人気が高く使う人も多いアッシュ系ヘアカラーで染めましたが、使う色によってもムラが少なかったり色が薄くなりにくかったりと違いがあるかもしれません。

 

ただ、コチラの2枚の写真。

市販のクリームカラーで染めているところ

美容室カラーで染めているところ

上は市販のヘアカラーで、下は美容室のヘアカラーで染めているところです。

 

塗っていて感じたのですが、市販のヘアカラーはやや水っぽさが多いのに対し、美容室のヘアカラーは粘度が強く髪の毛に絡みつく感じがします。

 

みなさんが使う時は、液が緩いほうが伸びやすくて塗りやすいと思うので、この粘度の違いがムラの差に繋がっているのかな?と感じました。

 

これらのことから結果をまとめると、

色落ちに大きな差はない。ただムラになりやすいのは市販のヘアカラー。

という結果になりました。

 

もし色ムラが少なくキレイに色落ちさせたい。という人は美容室のヘアカラーをおススメします。

ただ、圧倒的コスパの市販ヘアカラー。

昔とは違い色もしっかり入るという印象だったので、こだわりが強くなければ市販のヘアカラーも全然アリでは?と感じました。

 

ヘアカラーの色を長持ちさせるコツとポイント

現役美容師として、新しい知識も踏まえながらヘアカラーの長持ち方法を紹介します!

 

洗浄力の高いシャンプーに注意!

シャンプーには、大きく分けて洗浄力の強いものと弱いものがあります。

洗浄力(脱脂力)の強いシャンプーは、油を取る力が強いので、脂性肌や髪が汚れやすい環境で生活している人におススメ。

しかし、髪の毛の乾燥を招く恐れがあり、油と一緒に髪の栄養やヘアカラーの色味も流し出してしまいます。

 

シャンプーの洗浄成分の中に「ラウレス硫酸ナトリウム」や「オレフィン(c14-16)スルホン酸na」などの成分が含まれているシャンプーは洗浄力が高いものである可能性が高いです。

 

ヘアカラーを長持ちさせるシャンプーのおススメは洗浄力の強すぎないシャンプー。

「コカミドプロピルベタイン」などをメインにした、赤ちゃんの髪も洗えるシャンプーや、アミノ酸系シャンプーなども脱脂力が高すぎないのでおススメです。

 

海水に髪を付けない 水泳は注意

夏の海水浴や、サーフィン、スキューバダイビングなど、海水に髪の毛を付ける機会の多い人はヘアカラーが一気に落ちるので要注意です。

 

海水は弱アルカリ性で、塩分を含んでいます。

塩分を髪の毛に付けると、髪内部の水分と結びついてしまい、ヘアカラーの色や栄養などを外に逃がしてしまいます。

 

ヘアカラーの色を気にする期間は海水に浸からない。もしくは海水に入る予定が終わった後にヘアカラーするのがおススメです。

 

水泳の際も、プールの中には微量の塩素が含まれています。

海水ほど色落ちの効果はありませんが、出た後にできるだけ早くシャンプーして髪の塩素を落とすなどの配慮でヘアカラーを長持ちさせることができます。

 

カラーシャンプーとカラートリートメントは色に合わせて

ヘアカラーの色持ちを補助してくれるアイテムとして便利なのがカラーシャンプーやカラートリートメント。

毎日のシャンプーで色を補いながら洗えて便利なのですが、染めたヘアカラーに合わせて選ぶという点に注意してください。

 

例えば、アッシュなどの寒色とオレンジなどの暖色は真逆の属性です。

お互い混ぜてしまうと色を打ち消し合って、ブラウン(元の髪色に近い色)になることがあります。

 

ヘアカラーを長持ちさせたいなら、アッシュなどの寒色系で染めたなら同じ、アッシュやグレーなどの寒色、青色系。

レッド、ピンク、オレンジなどの暖色で染めたなら、赤系のカラーシャンプー、カラートリートメントを使うようにしましょう。

 

もし「違う色しか持ってない!」であれば、今のヘアカラーが自然に色落ちしてから使うと、違う色を楽しめますよ!

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