【美容師監修】初めての白髪ぼかし 選び方からメンテまで

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白髪ぼかしってどんなもの?

白髪ぼかしは、「白髪染め」とは異なり、髪全体のトーンに白髪を自然に馴染ませる技術です。

美容室や美容院で行われる施術では、髪の立体感を引き出し、白髪を目立たなくすることで、よりナチュラルな仕上がりになります。全体を染めたくない人や、白髪が少ない人に特に人気があります。

料金は店舗や施術内容によりますが、プラス料金で¥6,000~¥12,000程度が一般的ですね。

白髪ぼかしのメリット

白髪ぼかしの最大のメリットは、髪へのダメージを抑えつつ、自然な明るいトーンで仕上がる点です。

特に、髪や頭皮への負担を軽減しながら、ハイライトやグラデーションカラーを活用して立体感を出せるので、若々しい印象を与えることができます。

髪に立体感を持たせることで、全体のバランスが取りやすく、ナチュラルな仕上がりに。

 

白髪染めをしている人の多くの悩みが「明るくならない」です。

しかし白髪ぼかしは白髪染めではないので、髪全体を明るい印象にできます。

白髪ぼかしが適している人

白髪ぼかしは、白髪が少しずつ増え始めた方や、全体を染めたくないけれども、白髪を自然に馴染ませたい方にピッタリです。

また、頻繁に染めるのが難しい方や、髪へのダメージを気にする方にもおすすめです。

特に40代〜50代の方には、若々しくナチュラルなスタイルを維持したいという要望に応えられる技術として支持されています。

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人気の白髪ぼかしテクニック

グラデーションカラーによる白髪ぼかし

グラデーションカラーは、髪の根元から毛先にかけて徐々に色を明るくしていく技術で、白髪を自然に馴染ませる方法です。この方法は、髪に立体感を与え、白髪を自然にカバーすることができるため、白髪が多くなり始めた方にも効果的です。

 

見た目はとてもオシャレなのですが、毛先にブリーチをたくさん使うので一般的な「白髪ぼかし」よりも髪のダメージが多くなってしまう特徴があります。

ハイライトを使った白髪ぼかし(今のスタンダード)

 

白髪ぼかしハイライトは、髪の一部を明るくして白髪をカバーするテクニックです。

グラデーションは毛先が明るくなるのに対して、ハイライトは筋感が残るように明るくなります。

SNSなどで「白髪ぼかし」を探したときに出てくる画像のほとんどがコチラ。

 

というのも、ブリーチで染める部分が最小限で済むので傷みが気になりにくいです。

 

少量の白髪でも、ハイライトを入れることで髪全体に自然な色合いを持たせ、髪にボリューム感と立体感を与えます。

特に、アッシュやグレージュなどのトレンドカラーを取り入れれば、白髪を活かしつつおしゃれなヘアスタイルが完成します。

自宅でできる白髪ぼかし方法


自宅で簡単に白髪ぼかしを始めたい方には、白髪用のカラーシャンプーやカラートリートメントが便利です。

毎日のシャンプーで少しずつ髪色を馴染ませることができ、時間をかけて自然な仕上がりを楽しめます。

セルフの場合、無理にブリーチ剤などを使って白髪ぼかしをしないようにしましょう。

ブリーチでの失敗は美容師でも修正が難しいです。

 

「明るい部分を作る」のではなく「今の白髪にうっすら色を入れる」というイメージで行うとうまくいきます。

白髪ぼかしができる工程

では実際に白髪ぼかしのヘアスタイルを作ってみました。今回行うのはハイライトタイプの筋っぽさが出るやり方です。

よくネットの情報では「セルフは難しい」と言われていますが、どの部分が難しいのかも説明しますね。

白髪ぼかし前左

白髪ぼかし前後ろ

コチラが白髪ぼかし前の写真。ところどころ明るい焦げ茶色の髪の毛です。

白髪ぼかしハイライト1

次に、ブリーチを使ってハイライト部分を作ります。

まず頭の上の方の髪の毛を、このような均一な束感でわけ取ります。

白髪ぼかしハイライト2

次に、この写真のように毛束を持ちながらドライヤーをあててます。

白髪ぼかしハイライト3

すると、このように短い毛が短い毛が落ちるので、残った部分をブリーチで染めます。これは「エアタッチ」と呼ばれる技術。

この工程は白髪ぼかしの命ともいわれるポイントですが、セルフだとほぼ不可能なのです。

 

私自身もやり方は知っていますが自分の頭はできませんし、他の美容師さんも同じだと思います。

 

「手を後ろにやって束分けてドライヤーで…ウワーーーーー!!!!」

となるはずです。

 

ハイライト入れる場合は美容師さんにお願いしましょうね。

 

白髪ぼかしの放置時間

ブリーチを付け終えたら時間を置きます。これはお店によって変わりますが、今回1時間置きました。

白髪ぼかし後1

コチラが乾かした状態。

 

どうでしょうか。ただ全体が茶色の髪の毛よりも、いい感じに自然な細い束感がでました。

白髪ぼかし後2

白髪ぼかし後3

これはブリーチで染めただけですが、それでも立体感がしっかり出ていますね。

 

「白髪ぼかし」というのはこの細い明るい束と、白髪がまじりあって「ぼける」ことからきています。

 

ブリーチで色を抜いたままのパターンと、その後に他の色を入れてさらにオシャレにする方法とがあります。

これは美容室によって違いますね。

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白髪ぼかしハイライトの注意点

白髪ぼかしハイライトは暗くなりがちな白髪染めを、明るくデザイン性のある髪色にしてくれます。

しかしブリーチを使うので注意してほしい点がいくつかあります。

縮毛矯正と相性がすごく悪い

普段から定期的に縮毛矯正をされている方もいるかと思います。

その場合、ブリーチを使った白髪ぼかしには要注意。

 

縮毛矯正の薬は、ブリーチととても相性が悪く、最悪の場合、縮毛矯正をしたときに髪がチリチリになってしまう事故が起きます。

もちろんブリーチした場所にしか起きませんが、ハイライトは髪表面に入れるのでとっても悪目立ちします。

 

近年登場した髪質改善ストレートと呼ばれる、酸性の縮毛矯正であればハイライトをした髪の毛でもかけることができます。

 

ただこの髪質改善ストレートは、強いクセだとクセが伸びきりません。

 

「クセがもともと強く、しっかりとした縮毛矯正が必要」という方は白髪ぼかしハイライトは避けることを強くおススメします。

ブリーチした髪はヘアケアをしっかりと

男性でも女性でも一定数「髪の毛を乾かさない」という方がいらっしゃいます。

しかし、ブリーチハイライトした部分はとても傷みやすくデリケート。

「細い束だから」と油断していると一気に傷みます。

 

お風呂で使うトリートメントの他にも、パサつくときはドライヤー前に使う流さないトリートメントでのヘアケアを忘れずに。

せっかくオシャレな色になってもパサパサ毛先だと台無しです。

 

白髪ぼかしハイライトを長持ちさせるコツ

暗すぎるカラートリートメントはNG

ブリーチを使った白髪ぼかしハイライトの後は、カラーヘア用のシャンプーやトリートメントを使うとキレイに色を保てます。

ただ、気を付けなければいけないのが「暗くなる白髪染めカラートリートメント」は絶対に使ってはいけないということ。

 

最近では白髪にも色を付けられるヘアカラートリートメントが人気。

しかし、白髪にも効果のあるヘアカラートリートメントは色がとても濃いです。

 

ブリーチした部分は色の吸収がとても良くなるので、色が濃すぎてハイライトが消えるという失敗が起きる可能性があります。

カラーシャンプーやカラートリートメントを使う時は、白髪染めタイプではなく、オシャレ染め用のヘアカラートリートメントで色のメンテナンスしましょう。

定期的なメンテナンス

白髪ぼかしの効果を長く維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。

2~3か月ぐらいは自然になじんでいますが、それ以降になると根本が伸びてやや不自然になります。

 

例えばコチラの写真のように、白髪ぼかしハイライトを入れた部分は伸びてくると根本が暗くなります。

白髪ぼかしメンテナンス1

 

白髪ぼかしメンテナンス2

黒と明るくなった髪の毛の、明るい部分だけをこの写真のよう分け取ります。

白髪ぼかしメンテナンス2 - コピー

そしてこの画像の〇の部分、根本の黒い部分を再びエアタッチという技法でブリーチハイライトする。

これでまた白髪ぼかしハイライトが復活してメンテナンス完了です。

 

美容室での施術の場合、2ヵ月~3か月ぐらいを目安にメンテナンスするとキレイを維持できますよ。

 

ここで大切なアドバイスなのですが、できれば白髪ぼかしハイライトを入れた同じ美容室でメンテナンスすることを強くおススメします。

ブリーチを使ったハイライトの入れ方は美容師さんによって特徴があり若干違います。

「どの部分に白髪ぼかしハイライトを入れたのか」というのは、入れた担当者が一番よくわかっているのでメンテナンスもスムーズ。

余計な場所にハイライトを入れたりの失敗を防ぐことができます。

 

もし「ハイライトの感じが気に入らない」のでれば関係ありません。

遠慮なくお店を変えちゃってください。

 

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よくある質問(FAQ)

Q: 白髪ぼかしと白髪染めの違いは何ですか?

A: 白髪ぼかしは、髪全体のトーンに馴染ませながら、白髪を目立たなくする技術です。一方、白髪染めは髪全体を均一に染めて白髪を完全にカバーします。

細かくハイライトの束が入るので、白髪染めをしていたとしても髪全体が明るい印象になります。

Q: 白髪ぼかしは自宅でできますか?

A: 自宅でできるのは、カラーシャンプーやカラートリートメントを使った薄染めです。

ハイライトやグラデーションはブリーチを使うので高い技術力が必要。キレイに仕上げたいのであればセルフでやるのは絶対におススメしません。

 

黒の中に真っ白だと目立ってしまう。それを、黒の中にグレーやブラウンにすることで目立たなくする→白髪ぼかしというイメージだとうまくいきます。

まとめ

白髪ぼかしは、自然な仕上がりと髪へのダメージを抑えられるため、多くの方に選ばれている方法です。美容室での施術に加えて、自宅でのケアを取り入れることで、より若々しい髪色を長く維持できます。

 

人気の白髪ぼかしハイライトの場合、ブリーチを使うので普段のヘアケアを大切にしましょう。

適切なケアとメンテナンスを続けることで、魅力的なヘアスタイルを保ちながら、白髪ぼかしの効果を最大限に引き出せますよ。

白髪を気にする女性
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