泡で塗ることができるヘアカラー。髪の毛へのなじみが良くて、長い髪の毛も染められる。
年代を問わず人気のヘアカラーです。
しかし、こんな塗りやすいヘアカラーが登場したにもかかわらず、根強い人気のクリームタイプ(乳液)のヘアカラー。
一体どう違うのでしょうか?
今回は、両方のヘアカラーを実際に使ってみて、さらにメーカーにも問合せ、さらにさらに髪の毛の専門家としての考えを踏まえて
違いを紹介させていただきます。
それぞれの違いを知りたい!
私にはどっちがあっているの?
と気になる方はぜひ参考にしてください。
泡カラーとクリームヘアカラー
泡カラーとクリームカラーの違い
今回は6社(市販品販売3社、美容メーカー3社)に問い合わせて違いについて聞きました。
詳しくはページ内で紹介しますが、わかりやすくまとめると
塗りやすさ | 髪へのダメージ | 染まり | 保存 | |
泡カラー | 全体に塗りやすい | 同じ(泡になる分髪への負担が減り、 ダメージが少ないと回答されたメーカーもありました) | 薄い | できない |
クリームカラー | 部分的に塗りやすい | 同じ | 濃い(しっかり染まる) | できるものもある |
このような違いになりました。
私は以前までは泡カラーの方が界面活性剤が多いから、吸収が高くダメージ大きいのでは?と考えていましたが、
どうやら泡カラーよりもクリームカラーの方が界面活性剤は多いそうです。これはビックリ
泡カラーの特徴
泡で出てくるヘアカラーなので、髪の毛へのなじみが良く、クリームタイプよりも広がりやすいので塗るのが簡単です。
ただし、良くも悪くも広がるので、目的ではない部分についてしまうこともあります。
泡カラーのメリット
- 泡が広がるので塗りやすい
- たくさんの範囲に塗れる
- 泡で出てくるので髪の毛に負担がすくない←これは意外でした
- 後頭部など見えない部分も塗りやすい
泡カラーのデメリット
- 泡で出てくるので染まりが薄い
- よく混ぜないとカラー剤にムラができる
- 小分けで使うことができない
クリームヘアカラーの特徴
泡と違い、濃さにムラが出にくいのが特徴。
ちなみに美容室のヘアカラーは基本的にクリームタイプしかありません。
クリームヘアカラーのメリット
- 泡カラーよりも濃く付くので、しっかり染めることができる
- 生え際、分け目など部分的に塗れる
- 薬がムラになりにくく液ダレしにくい
クリームヘアカラーのデメリット
- 泡カラーよりも塗れる範囲が狭い
- 後頭部など、見えない部分が塗りにくい
このような結果です。
それでは聞いたことを詳しく紹介しますね。
メーカーに泡カラーとクリームカラーの違いを聞いてみた
市販メーカー3社に問い合わせた結果
泡カラーなど、ヘアカラーを開発している会社大手3社に直接問い合わせて違いを聞いてみました。
ただ、各社とも近い内容の返事ですね。
分かりやすくまとめました。
ヘアカラーのダメージ
- 泡カラーもクリームヘアカラーも変わらない
3社ともヘアカラーのダメージは、クリームタイプも泡カラーも変わらない。
という返事でした。
それぞれ成分が同じなので、ダメージも変わらない。というもの。
でも、それならクリームタイプのヘアカラーを勢いよく振ると泡立つの?という疑問が残るんですよね。
おそらく内容成分ではなく、髪を染めるための成分が同じ。ということなのでしょう。
使い方の違い
- クリームタイプは根元に溜まりやすいので、部分染めに向いている。泡カラーは全体染めに向いている
分け目の根元や、生え際の気になる部分だけを塗る。というのはクリームタイプが塗りやすいです。
しかし、伸びは泡カラーの方が良いので、全体は塗りやすいですね。
1社から電話で丁寧に教えていただけましたが、泡カラーは後頭部など、見えにくい部分を塗りやすい。とのこと。
クリームタイプでも後ろを塗ることができるが、誰か他の人に塗ってもらうなどしないと難しいけど、泡カラーは簡単です。
別けて使える
- クリームタイプは小分けで使うことができるが、泡カラーは分けて使うことができない
泡カラーは一度に全部を混ぜてつくるので、余った分を後で使おう。というのは難しいですね。
クリームタイプのヘアカラーは混ぜなければ保管しておけるので、「また今度使おうかな」というのができるのです。
美容室用メーカー3社に聞いた結果
市販メーカー以外にも、美容師が使うヘアカラーを扱う会社にも聞いてみました。
市販メーカーより、もう少し詳しい話が聞けましたよ。
泡カラーの方が傷みが少ない?
驚きだったのですが、美容室メーカーのうち1社からは「泡カラーの方がクリームヘアカラーよりも傷みが少ない」と説明されました。
個人的には泡カラーの方が髪の毛への負担が大きいのでは?と考えていましたが、
泡と言う特性上、摩擦がおきにくいので髪の毛への負担も少ないようです。
染まりの違い
美容師が使うヘアカラーに泡カラーはありません。
理由は「しっかりと染めるため」です。
泡カラーは膨らんで広がるので、薄くなってしまう分しっかり付けないと染まりが悪いようですね。
「染料濃度が薄い」と説明されました。
使い方の違い
使い方の違いは市販メーカーとほとんど同じですね。
分け目や生え際、根元だけなど部分的に染めるのはクリームタイプが向いていて、
毛先や全体を塗るのは泡カラーが向いています。
泡カラーとクリームカラーを塗る時のポイント
泡カラーはしっかり目に塗ろう
泡カラーは、もともと液体だったヘアカラーを、泡の力で膨らませて使います。
体積が増えるので塗りやすいのですが、どうしてもクリームに比べて薄くなります。
泡カラーでしっかりと髪を染めるためには、濃いめに塗るように意識しましょう。
時間の置きすぎに注意
泡カラーもクリームカラーも、時間を置けば置くほど染まるというものではありません。
放置してから20~30分ほどで染まりのピークに達して、それ以降は髪の毛がただ傷むだけで意味がないので、
説明書にかいてある放置時間をしっかり守るようにしましょう。
ヘアカラー中は細かいクシでガシガシとかさない
泡カラーの方が摩擦がすくないので傷みが少ない。というのは意外でしたが、
どちらのヘアカラーの場合も、ヘアカラーを伸ばすために細かいクシでたくさんとかすのはやめましょう。
ヘアカラー中は髪の毛のキューティクルが開くので、傷みやすい状態です。
目の大きなクシや手グシを使い、できるだけ髪の毛に負担をかけないように塗ることでキレイに染めることができます。
目的を決めてからどちらを使うのか決める
泡カラーは全体染め。クリームは部分をしっかり染めるのに向いています。
ただ「髪を染めたい」と選ぶよりも、「どの部分を染めたいのか」を決めてからヘアカラーを買うと失敗をさけることができますよ。
まとめ
今回は泡カラーとクリームカラーの違いについて紹介しました。
正直泡カラーの方が摩擦が少ない、界面活性剤も少ない、というのは驚きでしたし、間違えて覚えていました。
(過去の記事も訂正しなきゃ)
ヘアカラーを選ぶのに大切なのは目的をハッキリさせること。
目的が決まったら、メリットデメリットを考えて選ぶと余計な傷みを防いでキレイに塗れますよ。
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