市販で染める時はできるだけ髪を傷ませたくないですよね。
そこで今回は、市販のヘアカラーでどれが傷みにくいのか、傷まないのかについて紹介します。
市販のヘアカラーでどれが傷まない?
みなさん髪が傷みにくいヘアカラーを選ぶときは、「どのメーカーがいいのか?」「トリートメントついているのがいいのか?」など気にするのではないでしょうか。
ヘアカラーの傷みは
- 染める髪の明るさ
- ヘアカラーの種類
- 入っている補修成分
で決まります。
それぞれわかりやすく説明していきますね。
明るくすればするほど髪は傷む
髪の毛は、明るくすればするほど傷みます。
髪の中にあるメラニン色素を壊し、髪から抜くことで髪は明るくなります。
髪を明るくする力のことをプロの間ではリフトアップやブリーチ力と言いますが、
メラニン色素をたくさん壊せばそれだけ髪のタンパク質も傷つき傷むのです。
なので髪を明るくする=髪が傷む。
一番わかりやすいのがブリーチですね。
ヘアカラーは種類でダメージが決まる
ヘアカラーには、アルカリカラー、マニキュア、塩基性カラー、HC染料など多くの種類があります。
みなさんが「市販のカラー」と聞いてイメージするのは「アルカリカラー」です。
髪を明るくしたり色を入れたり。
泡カラーもアルカリカラーの一種なのです。
ヘアカラーの種類でどれだけ傷みむかは「ダメージの多いヘアカラーランキング」に詳しくまとめてありますが、わかりやすくまとめると
アルカリカラー | アッシュやピンクなど色も豊富。明るくしたり暗くしたり自由度が高い | 明るくすればするほど傷む 暗い色でも髪にダメージを与える |
ブリーチ | アルカリカラーの一種だけど、色を抜く力しかない。 | 髪のダメージ大。 |
マニキュアカラー | 髪を今より明るくはできないが髪に負担がない。 白髪染めに使うことが多い。 皮膚につくと残る | 髪の傷みはほとんどない |
塩基性カラー | 人気のマニックパニックなどがコチラ。 マニキュアよりも皮膚に付きにくいので使いやすい。 ブリーチをしっかりしないと色が入らない | 傷みはほとんどない |
HC染料 | 塩基性カラーと似ている性質。 発色も良く髪に負担をかけない。黒染めに使われることもある。 | 傷みはほとんどない |
です。
「髪を明るくしても暗くすれば傷まない?」と考える方もいますが、一度明るくした部分の傷みは残り続けます。
皮膚は再生しますが、髪は傷ついても再生しないので、色を暗くしても受けたダメージは変わりません。
入っている補修成分をチェックしよう!
ヘアカラーで髪を傷めるのはアルカリカラーという種類です。(ブリーチを含む)
市販のヘアカラーはほとんどがアルカリカラーです。
美容室で使われるのも多くがアルカリカラー。
しかし、プロ用と市販品では補修成分の質が違います。
市販のヘアカラーでできるだけ髪を傷めめないためには「補修成分がしっかり入ったヘアカラーを選ぶ」のが大切。
ちなみに、一緒についてくるトリートメントは、傷んだ髪の毛の手触りを良くするもの。
すぐに落ちてしまうので「トリートメントが付いてくるから傷みが少ない」というわけではありません。
補修成分の多いヘアカラーを調べてみた(おススメ!)
ロレアルパリ エクセランスシリーズ(白髪染め)
エクセランスシリーズは大きく2種類あります。
白髪の割合が10%以上の人には「エクセランス N」
白髪の割合が10%以下の人には「エクセランス パリクチュール」
ヘアカラーの中に「プロケラチン」という補修成分が入っています。
※成分表示は「L-スレオニン」「L-プロリン」
そして、ヘアカラー特有のツンとするアンモニア臭を抑えた処方。
美容師向けの薬の多くにもケラチン系が使われています。
髪を補修しつつ染められるので、白髪染めを考えている方にはおススメです。
シュワルツコフ カラー スペシャリスト(白髪染め)
シュワルツコフは、プロ用製品も開発しているメーカー。
「後付けのトリートメント」ではなく、ヘアカラーに直接混ぜる補修剤がついています。
この混ぜる補修剤がすごく優秀。
髪を柔らかくして表面にとどまるコハク酸が入っている上に、吸収しやすい「オメガプレックス」という仕組みが使われています。(メーカー独自のネーミング)
さらに手触り改善効果のセリンやグリシン、グルタミン酸など髪の栄養にもなるアミノ酸がしっかり配合されています。
ヘアカラーが髪の中に入ると同時に補修成分も一緒に入るので、後付けトリートメントよりも効果的ですよ。
他にも合計9社に、補修成分について問い合わせました。
ただ、補修効果として配合量が少なかったり、あまり効果的とは言えないかな?と感じたので載せていません。
もちろん髪を染める目的なら優秀なヘアカラーばかりですよ!
市販のヘアカラーで髪を傷ませないためにできること
時間を置きすぎない!
市販のヘアカラーで一番注意しなければいけないのが、時間の置きすぎです。
ヘアカラーは、髪を染めるために一定の時間が必要です。
しかし、必要以上に置いても髪を傷めるだけで濃く入るわけではありません。
「もったいないから」や「片手間に染めてたら流すの忘れた」というのも分かりますが、時間は置きすぎないようにしましょう。
逆に早すぎても染まらないので、時間を守ることが大切です。
※ヒリヒリしたり、違和感を感じたらアレルギーの可能性もあります。
使用方法をよく読んで安全に使ってくださいね。
ヘアカラーをつけたらクシでとかしすぎない
市販のヘアカラーを付け終わったら、なじませるためにクシで髪をとかします。
しかし、ヘアカラーが付いた髪の毛は、髪を守るキューティクルが開いているので無防備。
クシでとかしたり引っ張ったりしただけでも簡単に傷みます。
- ヘアカラーをなじませるためにはできるだけ目の粗いクシを使うこと
- 必要以上に髪をとかさないこと
この2つを守ってください。
毛先を染める必要がないなら根本だけ
一般的なヘアカラーは、1剤と2剤を混ぜて作ります。
2剤の中身は過酸化水素でできています。
この過酸化水素は、プロ用のものだと6%と3%の濃度があります。
6% | しっかり染めたり明るくしたい時に使う。髪を傷めやすい |
3% | 髪を暗くするときに使う。髪の傷みが少ない。 |
傷みを最小限にするためにも、新しく生えた根もとの毛には6%。すでに色が入っている毛先には3%を使うなど塗り分けをします。
しかし、市販のヘアカラーは6%しかありません。
毎回毛先まで全部を塗っていると、6%の強い薬を繰り返し使うことになりダメージが蓄積していきます。
2回に1回は根本の生えた部分だけ染める。
もし難しければ時々は美容室で染めるなどの工夫をすると髪の傷みも少なくなりますよ。
まとめ
- 傷まない、傷みの少ないヘアカラーは、明るさと種類で決まる
- しっかりと補修成分が入っているヘアカラーなら傷みが少ない!
- 時間の置きすぎやクシでの梳かしすぎには注意!
- 毛先を毎回市販カラーで染めると、どんどん傷む!無理せず根本だけ染めるのも効果的!