コテ巻きしたのに跡がつかない!カールにならない!ウェーブにならない!とお困りではありませんか?
せっかく朝時間をかけたのにすぐに取れてしまったらイヤですよね!
そこで今回は、コテ巻きの跡をしっかりと付ける方法。さらに、しっかりキープして長持ちさせる方法を紹介します。
特に大切なのは
- 温度
- 熱の当て方
を意識しましょう!
わかりやすいように写真を使って説明しますね!
コテ巻きの跡がつかない原因
コテで巻いたのに跡がつかない!という方は、必ず何が原因があるはずです。
普段仕事でコテ巻きをしていて、気が付いたことを紹介します。
もし「コレ私かも…」がありましたらチェックしてみてください!
温度が低い
コテ巻きの跡がつかない1番の原因が「髪質に対して温度が足りていない」です。
プロの美容師がコテ巻きする平均温度は180℃です。
180℃であれば、ほとんどの髪質にしっかり跡がつきます。
やや高めの温度ですし、本当なら低温(160℃以下)が髪を傷めないためには望ましいですが、跡がつかないなら髪質に対して低すぎます。
温度設定できるコテなら普段より少し高めに。少しずつ上げて巻きの強さを確認しましょう。
ONとOFFしかないコテなら、説明書に温度が書いてあったりするので確認してみましょう。
温度は高ければいいってものじゃない!
注意しなければいけないのが、高すぎる温度は必要以上に髪を傷めるということ。
プロが使う180℃は、コテ巻きするには「やや高い」温度です。
しかし、スピーディーに行うことで無駄な熱を減らし、髪への負担も少なくなっています。
海外メーカーのヘアアイロンには「簡単スピーディー」を売りに200℃以上の温度が出るコテが販売されています。
しかし、日本人の髪は世界体に見ても弱い髪質。
海外の方の髪なら200℃以上を耐えられても、日本人が使うと傷みすぎてしまうので要注意です。
慣れている人なら180℃。もし、巻くときに時間がかかるなら「160~170℃」がおススメです。
分け取る量が多すぎる
分け取った髪の毛を「パネル」と言います。
ちょうど上の写真の部分。
このパネルが厚すぎたり量が多いと巻きが弱くなります。
1つ1つのパネルを小さくすると、手間はかかりますが熱が伝わりやすくなります。
パネルを大きくすると、巻きの回数が減るので簡単になりますが、内側に熱が伝わりにくくなります。
巻きがいつも弱くなってしまうという方は、普段よりも少しだけ分けとる量を減らして巻きましょう。
熱を表面と内側に届けることを意識してください。
小さすぎるとカールが細かくなりすぎるので、自分にちょどいいバランスを見つけましょう。
濡れている髪に使わない
コテは濡れている髪の毛に使ってはいけません。
髪は濡れると表面のキューティクルが開いて熱や刺激に弱くなります。
コテの熱でも簡単にボロボロになります。
それに、水分が温度を下げてしまうので跡もつきにくい。
熱を髪にきちんと届けるためにも必ず髪は完全に乾かしてから使いましょう。
一度水で濡らすと跡がつきやすくなる
乾いた髪にアイロンを使うのは間違いありませんが、朝髪が乾燥していたら一度お湯や水で濡らすとカールがつきやすくなります。
ヘアアイロンは髪の「水素結合」を変化させて形を変えます。
髪の内部に水分を与えてからコテ巻きすることで、水素結合がスムーズに変化します。
なので一度濡らして乾かすとコテ巻きの跡がつきやすくなるのです。
- 巻く予定の場所(毛先など)を霧吹きなどでぬらす
- 目の大きなクシでとかす
- タオルで髪の水分をとる
- ドライヤーで乾かす
これで寝ぐせも取れますし、髪内部に水分が残るのでコテ巻きの跡がつきやすくなります。
コテのサイズは髪の長さに合わせよう
アイロンのサイズは大きくわけて
19mm、26mm、32mm、36mmがあります。
細ければ細いほど跡がしっかり付きますが、カールが強くなります。
大きければ大きいほど、ニュアンスカールのようなふんわり弱い仕上がりになります。
それぞれカールとウェーブの違いをみてみましょう。
19mm毛先巻き(カール)と真ん中までコテ巻き(ウェーブ)
26mm毛先巻き(カール)と真ん中までコテ巻き(ウェーブ)
32mm毛先巻き(カール)と真ん中までコテ巻き(ウェーブ)
38mm毛先巻き(カール)と真ん中までコテ巻き(ウェーブ)
コテは目的のスタイル、髪の長さに合わせて使うことが大切です。
32mmや38mmは基本ロングヘアに使います。カールがゆるくなってしまう方は、髪の長さに対してコテが大きすぎるのかもしれません。
ミディアムヘアの人は、26mm以下が使いやすいですよ。
毛先だけでなく中間も意識して
髪を巻くときにありがちなのが、毛先だけしっかりと巻いているのに、毛束の真ん中あたりがダレてしまうこと。
この写真のように、毛先からクルクル巻くと、先はしっかりと後がつきますが、根本側はほとんど跡がつきません。
これは、巻くときに髪が重なってしまうので熱が通らないため。
全体にウェーブや巻き髪を作る時は、
この写真のように、毛束の真ん中もしっかりと意識してコテ巻きするようにしましょう。
コテは安ければいいってものじゃない
実は、美容師のバックルームでは「このコテいいよね」「このコテいまいち」という会話があります。
なんとなく感覚で選んでいることもあるのですが、使いやすいコテの共通点は、まんべんなく温まることです。
スイッチを入れてから早く温まるのも大切ですが、大切なのは均一に温まるかどうかです。
作りの悪いコテの中には、金属の温まり方にムラがあるものもあります。
温まり方にムラがあると、同じように巻いていてもカールが弱い部分と強い部分ができてしまいキレイに巻けません。
これはコテごとに巻いて確認してみない分かりませんが、「コテなんてどれも一緒!温まればイイ!」で安物を買ってしまうと使いにくいこともあります。
おススメのコテは?
今までかかわってきた美容師のほとんどが「コレいいよね」と言ったコテを紹介します。
それはクレイツのアイロン。
温度設定も細かくできて温まりも早くムラがない。
プロの現場でも好んで使われる優秀なコテですよ。
湿気が多いと取れやすくなる
コテ巻きは水気にとても弱いです。
特に湿気の多い梅雨や雨の日は取れやすくなります。
ウェーブやカールの強いスタイルに巻きたいときは必ずハードスプレーで仕上げましょう。
普段よりもしっかり目につけないと、巻きが取れて中途半端なスタイルになってしまうので気をつけてください。
そしてハードスプレーの質にも気をつけましょう。
キープ力のないハードスプレーをいくら使っても髪を汚すだけ。
朝付けてしっかり長持ちするハードスプレーがおススメです。
コチラのN.スプレーの5番は、ガチガチに固まらずほどよい強さでキープしてくれる優秀なハードスプレーです。
カクっと線がつくのは熱の当て方に気を付けて
ヘアアイロンで巻いていると、カクっと髪に線が残る失敗が起きます。
この原因は
- 途中で手を止めている
- アイロンを逆に巻き込んでしまっている
- つなぎめに熱が当たっていない
のどれかです。
手を止めてカクっと折れてしまうのは、ストレートアイロンで良く起きる失敗。
熱をあてている最中に途中で手を止めるとカクっと折れた後がつきます。
コテで巻くときは、この写真のように、クリップ側に巻き込んでしまうと折れた後がつきます。
巻いている部分と巻いていない部分のつなぎ目も折れ跡がつきやすいので、この写真のように境目にも熱をあてつつ毛先を巻くとキレイに巻けますよ。
コテ巻きをキレイにするスタイリング方法
巻く前に洗い流さないトリートメントをつける
洗い流さないトリートメントと呼ばれるアウトバストリートメントは、髪に栄養を与えたり、熱の刺激を和らげてくれる効果があります。
アイロンでコテ巻きしていると、髪は乾燥してどんどんパサパサになってきます。
傷んだ髪は、カールがキレイにならず持ちも悪い。油分で潤いを与えることでコーティングされてキレイに仕上げます。
乾かす前に付けて乾かすだけなので、簡単にケアできますよ。
事前に付けていいスタイリング剤は専用のものだけ
コテ巻きする前に使っていいスタイリング剤は専用のものだけです。
専用のものを使わないと、ワックスやスプレーに含まれる油や成分が、熱で焦がされて髪を傷めてしまいます。
「なんかクサイ…」と感じたら使い方を間違っています。
写真のものはカールミスト。
巻く前に髪付けて乾かしてコテ巻きします。
スタイリング成分がカールの持ちを良くしてくれます。
乾かすのが面倒な人はスプレータイプもおススメ。
コチラは巻く前につけるベーススプレー。
コテの熱から髪をまもってくれて、スタイルを長持ちさせてくれます。
仕上げのスプレーを忘れずに
巻き終えたら長持ちさせるためにかならずスプレーをつけましょう。
ハードスプレーなど、キープ力のあるものを軽く付けるだけも持ちの良さが全く違いますよ。
まとめ
今回はコテ巻きの跡がつかない、つきにくい方の対処方法を紹介させていただきました。
大切なのは
- 温度が低すぎたら少しずつ上げて自分にピッタリな温度を探す
- 分け取る髪(パネル)が多すぎたら、少なくして熱をいきわたらせる
- 乾いた髪の毛に使う
- 髪の長さに合わせてコテのサイズを選ぶ
- ウェーブを作る時は、毛先だけじゃなくて毛束の真ん中にも熱をあてる
です。
ちょっとしたポイントやコツでカールのキレイさは変わります。
ヘアケアの方法も含めてぜひ参考にしてくださいね。