髪の毛をスタイリングするのに便利なヘアワックス。
クリームやミルク、スプレーにジェルなどたくさんの種類がありますが、
これらスタイリング剤は使い方や洗い方を間違えてしまうと抜け毛を増やしてしまうことになります。
今回はそんなヘアワックスで抜け毛が起きないように、使い方のポイントや洗い方について紹介します。
ぜひ参考にしてください。
ヘアワックスで抜け毛が増える??
「頭皮につくから心配」
「なんだか抜け毛が増えた?」
とワックスに疑問を持つ方もいるかと思います。
ワックスやヘアスタイリング剤は間違った使い方、洗い方をしてしまうと抜け毛は増えます。
原因は、油性成分、スタイリング成分による頭皮環境の悪化です。
ワックスの主な成分
ヘアワックスは主に
- 水
- 油分
- アルコール
- 界面活性剤
- 各種栄養エキス
- シリコン剤やコーティング剤
- 防腐剤
- 香料
が混ぜ合わさってできています。
クリームやスプレーなど形状によってバランスや配合成分は変わります。
油性成分:マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラロウ、シア脂などが配合され、髪に粘度を与えると同時に、髪を固めてくれる効果があります。
アルコール:エタノールなどが使われ、油性成分を溶かすのが目的。
界面活性剤:セテス-20やステアリン酸、ステアリン酸グリセリルなど。水と油性成分を混ぜ合わせるのが目的。
各種エキス:ローズマリー、ノコギリヤシ、タイムエキス、セージエキスなど髪の毛の栄養になるもの。
シリコンやコーティング剤:カルボマーやPEG-90Mなどのポリマーが使われます。
防腐剤:フェノキシエタノールやパラベン、メチルパラベンなど。
香料:主に「香料」と書かれています。
危険な成分は?
ワックス剤で注意しなければいけないのは、油性成分やアルコール、防腐剤など。
油性成分はワックスの成分のほとんどですが、髪の毛や頭皮に残りやすく時間が経つと固まります。
自然に出てくる皮脂とは違い、人口的な油性成分を皮膚に残したままだと頭皮トラブルにつながってしまいます。
アルコール類は肌の弱い人だとピリピリしたり、アルコールにアレルギーがある人は注意が必要。
そして防腐剤に使われるパラベンは、厚生省の指定で成分の1%未満と決められています。
5%以上になる皮膚刺激が起きるためです。
しかし、肌質によっては少ない量でも皮膚刺激を感じる方がいるので、防腐剤にも注意が必要です。
頭皮環境の悪化とかゆみで抜け毛が増える
ヘアワックスが皮膚に残ってしまうことで、さまざまな皮膚トラブルを起こす可能性があります。
肌荒れなどが起きたことでの抜け毛。
そして、かゆみが起きたことで無意識に頭皮をかいてしまい、傷つけたことでの抜け毛につながる可能性があります。
特に粘度が高くて髪に残りやすいワックス。
スプレーなど頭皮につきやすいワックスには注意しましょう。
ワックスの正しい使い方
ヘアワックスの種類ごとに正しいワックスの使い方を紹介します。
クリームワックス
男性も女性も使いやすいワックス。
缶やプラスチックの容器に入っています。
クリームワックスは髪の毛に残りやすいため、絶対に頭皮につけないように使いましょう。
地肌からギリギリにつけてしまうと、汗などで頭皮に落ちてくることがあります。
余裕をもって頭皮から離して使いましょう。
スプレーワックス
霧状で出てくるのでショートヘアの方は地肌につきやすいです。
しかし、噴射の角度と距離に気を付けることで地肌につく量を減らすことができます。
使うときは手を伸ばして20~30センチ離しましょう。
近すぎると勢いが強いので地肌につきやすくなります。
そして噴射する角度は頭皮に向けてスプレーせず、噴射の先が頭皮から外れるように使います。
これで地肌につきにくくなります。
写真で説明すると、この写真のようにスプレーワックスを使うと、地肌にまっすぐ霧が飛びやすく、距離が近すぎます。
しかしこの写真のように距離を離し、噴射口の角度を地肌ではなく、髪の毛→空中にむけることで頭皮につきにくくなります。
ミルクワックス
主にクリームワックスと同じで、地肌に付けないように使いましょう。
ただし、ミルクのほうが柔らかく、垂れてきやすいので、クリームワックス以上に地肌から離して使います。
ジェルワックス
男性のスーツスタイルに人気のワックスですが、固まる力がつよい分髪のや地肌に残りやすいです。
仕事で汗をかいたときに垂れてもいいように余裕を持ってクリームワックス同様地肌から離して使います。
ワックスをしっかり落とすシャンプー方法
地肌トラブルで抜け毛を増やさないためにも、ワックスを付けた日のうちにしっかりと落としきることが大切です。
ワックスがしっかりとついた髪の毛は1度のシャンプーでは落としきれません。
2度洗いが基本ですが、この時にたいせつなのが、
『髪は2回洗って地肌は1回洗う』ということ。
「意味がわからない」という方も、知っておいて損はないプロがおススメする洗い方です。
髪は2回洗って地肌は1回洗う
ヘアワックスは髪に残りやすいので、付ける量にもよりますが基本2回のシャンプーで落とします。
しかし、その時に地肌も2回シャンプーしてしまうのは洗いすぎ。
皮脂を取りすぎてしまい乾燥をまねきます。
なので、まずは髪の毛をしっかりと濡らしたあと、髪の毛だけにシャンプーを付けて泡立てます。
地肌をこするのではなく、髪の毛をもみ込むように泡立てて髪についたヘアワックスを浮かせて落とします。
そして一度軽く全体に流したあと、再度シャンプーをつけて地肌と髪の毛を洗うのです。
これで髪の毛をしっかりと洗いつつ、地肌の洗いすぎを防ぐことができます。
2回目のシャンプーは少量でもかなり泡立ちます。
その後しっかりと流して終了です。
髪の毛にトラブルが起きにくいスタイリング剤
ヘアワックスは頭皮トラブルやかゆみが起きることで抜け毛につながります。
とくに一般的なヘアワックスでかゆみや湿疹、ニキビができやすい方は「オーガニックワックス」がおススメです。
頭皮トラブルの元になる成分を徹底的に少なくしたワックスなので、皮膚が弱い方でも使えます。
ただ、オーガニックワックスはセット力が弱いので髪の毛を固めたり立ち上げたりするのには向いていません。
あくまで髪の毛をまとめたり、落ち着かせるのが目的なので、
束、立ち上げ、カッチリ、巻き髪キープが目的の方は普通のワックスを使いましょう。
このなにもついていなくてパサパサした髪の毛が
オーガニックワックスをつけるとこのぐらいのまとまりに。
ツヤが出て広がらなくなります。
「ワックスでいつも頭皮が荒れる」という方におススメです。
まとめ
ヘアワックスは便利なものですが、使い方を間違えてしまうと皮膚トラブルやかゆみが起きます。
そして結果的に抜け毛を引き起こしてしまうことにもなります。
頭皮にできるだけつけないように使い、そしてその日のうちにしっかりと洗い流すことが大切です。
もし、ヘアワックスで地肌トラブルが起きやすい方はオーガニックワックスがおススメ。
成分のほとんどが植物由来でできていて、頭皮が弱い方でも使いやすいヘアワックスですよ。
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