みなさんワサビには育毛発毛効果があるというを知っていましたか?
日本のワサビ業界の最大手である金印から驚きの研究結果が発表されました。
本わさびの葉からポリフェノールの一種、「イソサポナリン」という成分を抽出に成功。
なんとイソサポナリンを「毛乳頭細胞」に加えて培養することで、すでに市販で発売されている発毛剤、ミノキシジルの3倍も効果があることがわかったのです。
これは凄い…
しかもそれだけではないのです。
なんと同じく本ワサビの根茎に含まれている「6-MSITC」からも同等の効果があることが分かりました。
ミノキジジルといえば男性型脱毛症(AGA)治療でも使われる医薬品。
3倍もの効果があるとなれば育毛業界に新たな旋風が巻き起こることになるかもしれないですね。
本ワサビの育毛効果
イソサポナリンと6-MSITC
今回育毛効果あるのがわかったのが、このイソサポナリンと6-MSITCというあまり聞きなれない成分。
「一体どんな成分か分からない」という方がほとんどだと思うので分かりやすくまとめてみました。
もちろん私も調べるまで聞いたこともありませんでしたが。
イソサポナリン
本ワサビの葉に含まれる10種類のフラボノイドの一つ。 イラストの部分です。
金印は「ワサビフラボン」と名付けました。
今回育毛効果として発表されましたが、イソサポナリンの抽出方法や利用方法は2009年11月12日に出願されているので歴史の古い成分なのです。
本格的に育毛効果として研究され始めたのは2014年以降のこと。
発明者は、三浦陽介氏、永井雅氏の二名。
6-MSITC
正式名称「6‐メチルスルフェニルヘキシルイソチオシアネート」というかなり長い名前。
金印は「ワサビスルフィニル」と名付けています。
ワサビをすりおろしたときにでる香り成分で、産地によって差はあるが、極わずかしか含まれていない希少な成分。
ビタミンCを豊富に含み、血液サラサラ効果や美肌効果もあります。
ワサビの根や葉にも含まれているが根茎の割合が最も多いです。 ちょうどイラストの部分ですね。
品種によって含まれている量が違って、含有量は上から順に、「みつき」「ふじだるま」「賀茂自交」「島根3号」の順番で多く含まれています。
(本わさびって品種なんてあったんだ…)
血行促進効果
今回金印が発表した「3倍の育毛効果」というは「ミノキシジル」という男性型脱毛症治療に使われる薬の成分との比較です。
男性型脱毛症(AGA)治療に使われる薬は主に2種類。
・抜け毛ホルモンの抑制(フィナステリド)
・毛細血管拡張による血行促進(ミノキシジル)
この二つ。
ということは、ワサビの育毛効果というのは「血行促進による細胞の活性化」ということになりますね。
日本のワサビにしか入っていない
皆さんワサビを使うときは、使い易いチューブタイプを使う人が多いのではないでしょうか。
市場にでまわっているワサビのほとんどがパッケージに包装されたワサビだとおもいます。
残念ながらチューブタイプのワサビにはイソサポナリンと6-MSITCはほとんど含まれていません。
イソサポナリンと6-MSITCが含まているワサビは『日本の本わさびだけ』なのです。
チューブタイプのものや小さく放送されたワサビは西洋わさびが使われている上に保存のための副原料が使われているため、ほとんどイソサポナリンと6-MSITCは含まれていません。
もしもイソサポナリンと6-MSITCの効果を得たいのであれば、国産本わさびを買ってきてすりおろして使うのが一番確かですね。
蛇足ですが、スーパーに本わさびが売っていないか見に行きました。
行ったのは5月。しかしワサビの旬とはかけ離れていたので結局売っていませんでした。
ワサビは春に花を咲かせて寒くなる~冬が旬のようなので、すりおろす前の本わさびを買いたい場合はそのころを狙うといいかもしれません。
他の食品に入っていないのか
残念ながらイソサポナリンと6-MSITCの含まれている食品を探してみましたが見つかりませんでした。
ビタミンやミネラル類のように色々な食品に含まれているものではなく、本わさびだけの特種な成分の様ですね。
ですが、なんと発表元の金印には6-MSITC(ワサビスルフィニル)の入っているサプリメントがありました。
ワサビの根茎に含まれている成分なので、すりおろして食べるよりも簡単に摂取できますし、ワサビキライの人でも大丈夫ですね。
サプリメントはページの後半で紹介させていただきますね。
金印さんに直接聞いてみた
もしかしたら世界を揺るがす(おもに男性)大発見になるのかもしれない。
いてもたってもいられず金印さんに直接イソサポナリンと6-MSITCの効果的な摂取方法を聞いてみました。
金印さんに遅らせていただいたメール
先日発表されたイソサポナリンと6-MSITCという育毛効果のある成分について質問させてください。
本わさびの中に含まれている成分だと書かれていましたが、
①イソサポナリンと6-MSITCを食べることでも摂取はできるのか(育毛に対して意味はあるのか)
②本わさびをすりおろして頭皮に塗ることでも育毛効果が得られるのか
③実用化はまだされていないということですが、実用化のめどはいつごろでしょうか?
勝手な質問ですが、お答えいただける範囲で構いませんので返事を頂けると幸いです。よろしくお願いします。
こんな内容で送らせていただきました。
※こちらは現在返信待ちです。
返事をいただき次第更新させていただきます。
当日の内に返信いただきました!真摯な会社です。
①食べても効果があるか
これはやはり知りたいですよね。
ミノキジジルは患部に塗ることで血行促進効果があります。ですが飲み薬もあるので、食べることで育毛効果を得られるのなら簡単ですよね。
本わさびを買って、すりおろして刺身などと一緒に食べればいいだけです。
②すりおろしてから塗っても良いのか
もし、食べたり飲んだりする以上に直接頭皮に塗る方法が効果的なのだとしたら今後は『ワサビマッサージ』などというのも出てきそう。
しかし食用できるとは言えワサビは刺激物ですからね…直接塗るのはあまり頭皮に良くなさそうなイメージがあるけど。
③実用化はいつごろか
今回発表されたのは「イソサポナリンと6-MSITCにミノキジジルの3倍の育毛効果がある」という発表です。
「育毛薬として発売しました」という報告ではないので、実用化までには時間がかかりそうですね。
血行促進効果のあるミノキジジルはとても高価な薬。
食べ物から成分を取り出せるなら大幅なコストダウンが期待できそうですね。
金印さんからの回答
○○ 様
お問い合わせいただき、ありがとうございました。
以下、回答させていただきます。
①イソサポナリンと6-MSITCを食べることでも摂取はできるのか(育毛に対して意味はあるのか)
>イソサポナリンはまだ体内への吸収等に関して研究がなされておりませんので、摂取した際の効果は不明です。
6-MSITCは摂取した場合に、体内に吸収されることが確認されて
いますので、摂取しても育毛効果は期待できると考えております。
まだヒトでの実証はされておりませんので、実際に育毛効果が
出るかは不明です。
②本わさびをすりおろして頭皮に塗ることでも育毛効果が得られるのか
>本わさびには刺激性の強い辛味成分が含まれており、
そのまま塗ると頭皮にダメージを与える可能性が高いので
おすすめできません。
③実用化はまだされていないということですが、実用化のめどはいつごろでしょうか?
>弊社原料は業務用として販売させていただいております。
わさびを配合したヘアケア商品やサプリメントなどもすでに
いくつか販売されております。
しかしながら、守秘義務もございますので弊社から特定の商品を
ご紹介することはできかねます。ご理解を賜れば幸いです。
よろしくお願いいたします。
とのことでした!!
危なかった!また実験と称して頭にワサビを塗るところだった(笑)!!ありがとうございます!
どうやらワサビの葉から抽出されるイソサポナリンについては研究段階みたいですね。ゆっくり待ちましょう。
しかし!6-MSITC(ワサビスルフィニル)についてはどうやら食べることで体内に吸収されることがわかっているようです!!
しかも育毛効果に期待ができる!
どうやら人間での検証はまだの様ですね。マウスなどの段階なのかな?
今後のさらなる研究に期待です。
6-MSITC(ワサビスルフィニル)を簡単に摂取
返信いただいた内容にもありましたが、どうやら6-MSITCが配合された商品はいくつかあるようです。
おそらく金印とは全く関係のない会社に使われているので紹介することができないのでしょう。
しかし、本家金印からも6-MSITC(ワサビスルフィニル)入りの食品は販売されています。
サプリメントタイプなので直接ワサビを食べるよりも摂取しやすいですね。
金印から販売されているワサビスルフィニル入りのサプリメントはいくつか種類があるようですが、もし血行促進作用をより高めたいのであればしょうがの入っているコチラが効果的です。
しょうが自体に血行促進作用と体温上昇効果があります。
女性向けはコチラのコラーゲン入りもいいかもしれませんね。
まとめ
イソサポナリンと6-MSITCの育毛効果は2017年5/24日に開かれる国際食品素材・添加物会議「アイフィア・ジャパン」で発表されるようですが、
これをきっかけに世界的に認知されていきそうですね。
抜け毛、育毛や発毛に悩む人は世界中にいます。
しかも本わさびにしか含まれていない成分となれば、需要の割合が凄いことになりそうだが…
しかも本わさびは特に栽培が難しい!
本わさびというのは水で育てると「沢わさび」土で育てると「畑わさび」と呼ばれます。
畑わさびのほうが栽培が簡単ですが、大きく育ちません。
しかし沢ワサビは水のキレイなところ、なおかつ寒いところでないと育たないなど栽培条件がとても多く難しい。
実用化されるまでにこの問題はクリアしないとすぐに足りなくなりそうですね。
ぜひとも頑張ってほしい研究です。
最後に金印さん、真摯な対応ありがとうございました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
(自分のブログなのに借りるってのもおかしいか…)
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