男性に人気の、髪を濡れた感じに固めるジェルワックス。
このページでは、そんなスタイリングジェルの正しい使い方。そして落とし方について紹介します。
現役美容師として使う機会の多いセットジェル。
間違えた使い方をしていると抜け毛の原因になることもあるのでぜひ参考にしてくださいね!
髪のジェルワックスってなに?
スタイリング剤にはマット、ナチュラル、ハードに仕上げてくれるものなどたくさんの種類があります。
そんな中でも今回紹介するジェルタイプは、
- 濡れ髪
- 形をキープ
この2つを同時にできる男性に人気のヘアセット剤です。
使った髪の毛の具体例は
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このような、濡れた感じでルーズな質感。短い髪ならカッチリキッチリした男らしさを表現できるのがジェルワックスの特徴です。
長い髪は長し前髪やアップバング(上げた前髪)に。
短い髪に使っても、スーツに似合うようなキリッとした形に仕上がる特徴があります。
特にスーツを着る社会人スタイルとして使う人が多く、固まるのでどんな髪でもまとまりやすいのも嬉しいですね。
ジェルの正しい使い方
ジェルでヘアセットする手順を写真付きで紹介します。
他にも方法はあると思いますが、シンプルでかつバランスよくセットできる方法なので参考にしてください。
髪を濡らして寝ぐせをとる
朝セットする前は、必ず寝ぐせを取りましょう。
霧吹きでもいいのですが、短い髪ならシャワーや蛇口で濡らしたあと、タオルで拭いたほうが楽で早いです。
写真のように”完全に濡らす”を意識すると寝ぐせを完全に落とせますよ。
ドライヤーで乾かすときは仕上がりを意識して
濡らした髪を乾かすとき、ただドライヤーで乾かすのではなく、仕上がりを意識しながら乾かすのがポイントです。
例えば上の写真のように前髪をあげるスタイルの場合、前髪は矢印のように、下から上に向かって風を当てる。
そしてトップの毛は立ち上げるように起こしながら乾かします。
他にも、さきほどのコチラの髪型。横の毛は後ろに流れて前髪は根本が立ち上がっています。
ドライヤーは、写真の矢印の向きに風が流れるように乾かすと、スタイリングしやすくなりワックスの持ちもよくなります。
コチラのスタイルなら、あたまのてっぺんを立ち上げるように風をあて、前髪が下りているので流しながら前に向かって風を当てます。
このように、「今日はどんなヘアセットをするのか」を乾かす前に決めておき、ドライヤーで”土台”を作ることでワックスが付けやすくなり持ちもよくなるのです。
ジェルを付けるとき、足りないようなら水を足して
ワックスのジェルは、硬い質感のものが多く「付けている間に乾いてきた」となるものが多いです。
そんなときは、少~しだけ水を足してあげると伸びがよくなり付けやすくなります。
この時直接髪を濡らしてしまうとせっかく作った”土台”が台無しになります。
水を足すのは手に取ったジェルに足すようにしましょう。
この写真のように、水道の水で直接足すのではなく、霧吹きで水分を足すと「水っぽくなりすぎてベチョベチョ」を防げます。
この写真ぐらいの水の量。ほんの少しだけ足しましょう。
ジェルを付けるときは、前髪は最後
ジェルに限らず、ワックスなどスタイリング剤を付けるときは必ず前髪は最後につけましょう。
まず、この写真のように髪の量の多い後ろ髪から付けます。
次に頭のてっぺん(トップ)や横(サイド)をつけます。
そしてこのように、最後に前髪に付けます。
コチラが仕上がりです。
コチラ、アリミノの男性用ワックスシリーズのジェルを使いました。
操作性がイイので仕事でも愛用しています。
前髪にワックスがたくさん付くと”やりました感”が強くなります。
自然にカッコいいスタイルを目指すためにも、前髪には少ししか付けないのを意識してください。
地肌には付けない
ジェルは伸びがいいので、短い髪の毛だと地肌につきそうになります。
しかしジェルだけでなくヘアセット剤は地肌につかないようにしましょう。
スタイリング剤には”油”が使われています。
油が空気に触れると酸化します。
酸化した油は、活性酸素に繋がり細胞を攻撃。”皮膚に悪影響を与える油”に変化します。
すぐに問題が起きるものではありませんが、かゆみや抜け毛に繋がる可能性もあるので地肌にはつかないように付けましょう。
ハンドクリームとしても使えるオーガニックワックスなどであれば地肌に付いても大丈夫です。
ただ、ジェルのようなセット力はありません。
オーガニックワックスについてはコチラ。
≫オーガニックワックス使ってみた 男女使える?使用の注意点など
ハードスプレーで仕上げてキープ力アップ
ヘアセットが終わったら、必ず仕上げのハードスプレーをつけましょう。
質のいいジェルを使えばセットの持ちがよくなります。
しかし、どんなに質がよくても夜までスタイルをキープするのは難しいです。
ハードスプレーは、ワックスの持ちを劇的に良くしてくれます。
例えば朝セットしたのを真夜中までそのままなんていうのも可能。
ハードスプレーも質がよく持ちがいいものを使えば、「崩れてカッコ悪い」なんていうのを防げますよ。
仕事でも使える最強のホールド力スプレー。
他にもハードスプレーの持ちについて調査したのはコチラ
≫一番長持ちするハードスプレーはどれだ!?一人長持ちスプレー選手権開催
ジェルの落とし方 キレイに洗うコツ
ジェルワックスは、ガッチリ髪をセットできる反面、シャンプーで落ちにくいです。
そんな落ちにくいジェルを完璧に落とせる方法を紹介します。
基本的に2回のシャンプーでスタイリング剤はほとんど落ちるハズですが、1回で済むのか2回必要なのか、それともそれ以上必要なのか判断する必要があります。
お湯を流すときは顔を下向きで
シャンプー前に頭をお湯で流すとき、顔を
このイラストのように上げていると、ジェルやスプレーが顔や体に流れて汚れます。
お湯で流すとき、シャンプーする時は、下を向き汚れが体にかからないようにしましょう。
そのあと体を洗えばキレイになりますが、無駄に汚さないポイントの一つです。
まずはどれだけ落ちにくいかチェックしよう
ワックスの落ちにくさは、それぞれ使うモノ、使うシャンプーによって違います。
自分が使っているワックスがどれだけ落ちにくいかをチェックするには、手に取って伸ばす。そして普段使っているシャンプーで手を洗い、どれだけ残っているかチェックする。
この方法で、何回のシャンプーが必要なのかがわかります。
まずは、この写真のように使うジェルを手に出して伸ばします。(少量でOK)
ハードスプレーを使う人は、伸ばした手の上からハードスプレーを軽く吹きかけます。
次に、”いつも使っているシャンプー”で手を泡立て洗います。
もし1度の手洗いで完全に落ちて入れば、1回のシャンプーでキレイに落ちます。
ベタベタが残っていればシャンプーは2回必要です。
それでも取りきれない場合は3回シャンプーで完全に落とせます。
地肌の洗いすぎに注意しよう
ワックス類は完全に落としてから寝ましょう。地肌について悪影響になります。
とはいえ、頭の洗いすぎも頭皮の乾燥をまねき良くありません。
繰り返しシャンプーが必要なのは”髪の毛”であって”地肌”ではありません。
「1回のシャンプーじゃ落ちないな」と思ったら、まず地肌をゴシゴシ洗いせずに髪を中心に泡立てる。
そして1度流し、2回目のシャンプーで髪と地肌を洗う。
このような洗い方をすれば、頭皮の脂をとりすぎないで洗えます。
まとめ
- 寝ぐせをしっかりととってからドライヤーで乾かしてジェルを付けよう
- 付ける前に”どんな髪型にするのか”を決めておき、ドライヤーで土台を作るように乾かす
- 後ろ→横や頭頂部→前髪の順番にジェルをつけて、前髪に使いすぎない
- ハードスプレーで仕上げると劇的に長持ち!
- 何回で落とせるか、手に付けて洗いチェックしよう!
- 繰り返し髪を洗う時は、地肌を洗いすぎないように注意して!