銭湯や温泉、スポーツジムにあるシャンプーは安全なのか徹底調査

皆さんこんにちは!
先日日帰りで温泉に行ってきたのですが、とても気持ち良くリラックス出来ました。

ただ、その時にあることがふと気になりました…

それは温泉やスポーツジム、銭湯等に置いてある無料で使うことのできるシャンプーは安全なのか?です。

 

アメニティとして無料で使える温泉や銭湯、スポーツジムに常設されているシャンプーを使って髪がギシギシになったことありませんか?

私もその時シャンプーを持って行かなかったので、備え付けで置いてあるシャンプーを使ったのですが案の定髪の毛の状態が大変なことに。

なんだかパサパサして乾燥してまとまらない。クシを使って梳かしたのに乾燥しすぎてクセがでてくるほど。

 

そんな経験がありどうしても気になってしまったので、今回は前々から気になっていた温泉や銭湯、スポーツジムに置いてある無料シャンプーについて調べてみました。

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温泉やジムの業務用シャンプー

温泉の写真

内容成分が書いていない

以前私はスポーツジムに通っていた時期があるのですが、運動したあとには必ずお風呂に入って帰っていました。

しかし私も多少シャンプーに関する知識があるので、髪の毛の状態が悪くならないように置いてあるシャンプーは使わず自分で持っていっていました。

というのも、温泉やスポーツジムに置いてあるシャンプーは総じて内容成分がボトルに書いていないのです。

 

普通販売されているシャンプーやコンデショナーには裏面や箱に内容成分が書いてあります。これは義務です。

どんな成分が入っているのか分かればおおよそそのシャンプーがどんなものか判断できますが、一切書いていなければどんなものなのか全くわかりません。

「泡立ちがいい」「匂いが良い」
この程度ならわかりますが、こんなことが分かったところで頭皮や髪の毛にとって良いシャンプーなのかは判断できません。

内容成分が書いていないのは、あくまで無料で提供されているのでワザワザ内容成分を公開する必要がないんですよね。

今度皆さんも温泉などに置いてある無料のシャンプーのボトルの裏面見てみてください。

何も書いていないのが多くあります。

 

傷ついた唇が炎症

業務用として使われているシャンプーをちゃんと調べようと思ったもう一つのキッカケが、私の唇がスポーツジムに置いてあるシャンプーを使った翌日に炎症を起こしたように荒れてしまったことがあったのです。

 

もともとその時は冬場で乾燥していて、唇が割れたような傷がありました。

その時たまたまシャンプーを持っていくのを忘れてしまったので仕方なく「1回だけなら」と常設してあったシャンプーを使ったところ、翌日に元々あった唇の傷が炎症を起こしたような状態に。

 

はじめは「ヘルペス?」と思いましたが、ヘルペスは風邪を引いたり弱った時に出てくる症状。

それに私は今まで風邪を引いたり疲れたことがあってもそのような経験はありませんしヘルペスに感染した覚えもありません。

元気だったその時には考えられにくく、普段と違うことと言えばスポーツジムに置いてあったシャンプーを使ったこと以外なかったのです。

 

調べて分かった無料シャンプーの危険性

そこでスポーツジムや温泉施設、銭湯などので使われているシャンプーを調べて、果して安全性が高いのかどうなのかを調べてみることにしました。

銭湯やジムなどでは自前でシャンプーやコンデショナーを持って行く人が多いですよね。
ということは皆さん何となく「無料のシャンプーは良くない」と体感で気が付いていると思うのですがイマイチ具体性がない。

しかし中身さえ分かってしまえばどんなシャンプーなのか、
そして無料の常設シャンプーの良し悪しはそれぞれ目覚ましいほどの差はないと思うので(原価を考えて)、銭湯、温泉、スポーツジム業界全体の無料シャンプーがどんなものか分かるはずと考えたのです。

 

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無料シャンプー調べてみた

銭湯、スポーツジム、温泉施設に置かれているシャンプーを具体的に調べてみました。

それぞれの施設で使われているシャンプー剤はバラバラだと思います。

しかしその施設が一体どこからシャンプーを買っているのかを考えれば自然と分かります。

 

そこで私は「業務用 シャンプー 販売」で検索すると出てくるアスクルのサイトで売っている業務用シャンプーを中心に調べてみました。

アスクルは事務用品販売のサイト。シャンプー剤を注文している施設があっても不思議ではないですよね。

今回調査したシャンプーは以下の通り

  • レオナイスリンスインシャンプー
  • ソフトインワン シャンプー 業務用つめかえ 2L
  • プレーン&リッチ リンスインシャンプー業務用
  • ライオン ソフィール全身シャンプー 業務用
  • アフロディエスMOREリンスインシャンプー
  • クロバーナチュール リンスインシャンプーA 業務用

これらのシャンプーは市販で販売されているものではなく、大きな容器で1つのシャンプーがとても大きないわゆる業務用シャンプーです。

販売ページを見ただけでは内容成分が書かれていなかったので、それぞれ製造メーカーさんに問い合わせて調べてみました。

 

レオナイスリンスインシャンプー

レオナイスシャンプーの写真画像引用元:http://www.askul.co.jp/usf/000246770/

内容成分

ラウレス硫酸ナトリウム
コカミド DEA
塩化ナトリウム
PG デシルグルコシド
グリコシルトレハロース
加水分解水添デンプン
α-グルカン
グルコシルセラミド
セイヨウオトギリソウエキス
アルニカ花エキス
セイヨウトチノキ種子エキス
ハマメリス葉エキス
ブドウ葉エキス
セイヨウキズタ葉/茎エキス
ポリクオタニウム-10
ポリクオタニウム-7
ラウリルベタイン
ジステアリン酸グリコール
BG
クエン酸
EDTA-2Na
安息香酸ナトリウム
香料
黄色 4 号
青色 1 号

全体的にはラウレス硫酸Naの高すぎる脱脂力と洗浄力をコカミドDEAで緩和している。
そしてさらに塩化Naで泡立ちを良くしている。
業務用シャンプーで、人目にも触れるため緑色の着色もしてある。

こんなシャンプーです。

各種保湿成分などがいくつか配合されていますが、ラウレス硫酸Naが主成分ということで脱脂力のかなり強いシャンプーです。

それにコカミドDEAは人間への影響が確認されていないとは言え一応発がん性の疑われる成分。

それが高配合というのはあまり気持ちのいい話ではありません。

さらに塩化Naはいわば塩。泡立ちが良くなる半面高配合されていると過度な感想や脱脂を招きます。

少し前のラウレス硫酸が危険視される前の市販のシャンプー剤。という印象ですね。質のいいシャンプーとは言えないですね。

 

ソフトインワン シャンプー 業務用つめかえ 2L

ソフトインワンの写真
画像引用元:http://www.askul.co.jp/usf/000246770/

内容成分


ラウレス硫酸Na
ラウラミドプロピルベタイン
PEG-3ラウラミド
PEG-20水添ヒマシ油
ジメチコン
香料
硫酸Na
クエン酸
ラウラミンオキシド
(メタクリル酸エチルトリモニウムクロリド/ヒドロキシエチルアクリルアミド)コポリマー
ポリクオタニウム-7
ステアルトリモニウムクロリド
(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー
セテス-15
(スチレン/DVB)コポリマー
加水分解シルク
安息香酸Na
青1

 

こちらも高脱脂のラウレス硫酸Naを主成分にしたシャンプー剤。

ラウレス硫酸Naの強すぎる脱脂力と洗浄力をラウラミドプロピルベタインという界面活性剤で緩和しているシャンプー剤です。

ラウラミドプロピルベタインはヤシ由来のコカミドプロプロピルベタインという安全性が高い洗浄成分とほとんど同じもの。
それだけを見ればいいのですが、やはりラウレス硫酸Naが主成分ということで高脱脂シャンプー。

ジメチコンが入っているので、いわゆるシリコンシャンプーです。このシャンプーは「コンデショナーイン」とパッケージに書いてあるので、そのコンデショナーの役割のコトでしょう。

香料が多く入っているようですが、匂いが強そうですね。頭皮への影響は大丈夫かな?と気になるところ。

硫酸Naは温泉にも入っている成分で角質を柔らかくする効果があります。
大量に配合されていなければ特に問題のない成分です。

 

プレーン&リッチ リンスインシャンプー業務用

プレーンリッチシャンプーの写真
画像引用元:http://www.askul.co.jp/usf/000246770/

 

内容成分


ラウレス硫酸Na
ソルビトール
ラウラミドプロピルベタイン
PEG-3ラウラミド
ジステアリン酸グリコール
PEG-20水添ヒマシ油
ジメチコン
香料
クエン酸
ポリクオタニウム-7
ラウラミンオキシド
ステアルトリモニウムクロリド
(メタクリル酸エチルトリモニウムクロリド/ヒドロキシエチルアクリルアミド)コポリマ

(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリ
マー
セテス-15
安息香酸Na
緑3

 

こちらもラウレス硫酸Naが主成分のシャンプー。

強すぎる成分をラウラミドプロピルベタインで緩和させている少し前の市販シャンプーのバランス。

ただソルビトールが高配合されているのが謎。

ソルビトールはブドウ糖から合成される糖アルコールで、保湿や増粘剤として使われるのだが、界面活性剤より多く配合するのはかなり珍しいですね。かなり粘性が高いのでしょう。

もしかするとそれだけ緩和目的のラウラミドプロピルベタインが少ないのかもしれない。

他にも保湿目的のエキスなどはほとんど配合されておらず、ただただ”洗う”のが目的のシャンプー。

安かろうな質です。

 

ライオン ソフィール全身シャンプー 業務用

ソフィールシャンプーの写真
画像引用元:http://www.askul.co.jp/usf/000246770/

内容成分

ラウレス硫酸ナトリウム
コカミド DEA
塩化ナトリウム
PG ラウリルベタイン
デシルグルコシド
グルコシルセラミド
グリコシルトレハロース
セイヨウオトギリソウエキス
アルニカ花エキス
セイヨウトチノキ種子エキス
ハマメリス葉エキス
ブドウ葉エキス
セイヨウキズタ葉/茎エキス
α-グルカン
加水分解水添デンプン
クエン酸
ジステアリン酸グリコール
PEG-150
ポリクオタニウム-10
BG
安息香酸ナトリウム
EDTA-2Na
香料

レオナイスリンスインシャンプーと洗浄主成分がそっくりですね。

塩化Naのあたりまで一緒。

ラウレス硫酸NaをコカミドDEAで緩和させて塩化Na(塩)で泡立ちを良くしたシャンプーです。

様々な保湿目的の植物エキスが入っていますが、肝心な界面活性剤が良くないものですし、塩化Naも配合量が多いと乾燥に繋がってしまうのでおススメできません。

 

アフロディエスMOREリンスインシャンプー

アフロディエスシャンプーの写真
画像引用元:http://www.askul.co.jp/usf/000246770/

内容成分


ラウラミドプロピルベタイン
ラウレス硫酸Na
コカミドDEA
安息香酸Na
グリセリン
ポリクオタニウム-10
ポリクオタニウム-7
ジステアリン酸グリコール
クエン酸
EDTA-2Na
香料
BG
アルテアエキス
アルニカエキス
オトギリソウエキス
カミツレエキス
スギナエエキス
セイヨウキズタエキス
セイヨウノコギリソウエキス
セージエキス
トウキセンカエキス
赤色227

どうもメーカーが教えてくれた成分のエキス類や防腐剤の順番はア行から書かれているようで配合量とは無関係の様ですね。

上のほうに安息香酸が書かれいたので驚きました。

資料を見た時にラウラミドプロピルベタインが一番配合量の多い珍しい業務用シャンプーだな。と思いましたが、
配合量順じゃないのならおそらくラウレス硫酸Naが一番多いかと思います。

これまで見て来た業務用シャンプーの配合方法とほとんど同じです。

目新しい成分もないですし、高脱脂が予想されるシャンプーなので髪の状態は悪くなります。

 

クロバーナチュール リンスインシャンプーA 業務用

クローバーナチュールシャンプーの写真
画像引用元:http://www.askul.co.jp/usf/000246770/

内容成分


ラウレス硫酸Na
ココアンホ酢酸Na
コカミドDEA
ポリクオタニウムー10
カミツレ花エキス
アロエベラ葉エキス
マコンブエキス
グリセリン
ジステアリン酸グリコール
塩化Na
クエン酸
BG
エタノール
香料
EDTA-4Na
メチルパラベン
プロピルバラベン
安息香酸Na
黄407
緑4

他のシャンプーと違うのは、ココアンホ酢酸Naでラウレス硫酸Naの緩和をしているということ。

その他のコカミドDEAや塩化Naを使っているところはさほど他の業務用シャンプーと変わりません。

業務用シャンプーを調べてみて

今回調べた代表的な業務用シャンプーを調べてみて感じたのは、どのシャンプーも洗浄成分の構成がほとんど同じ。ということ。

原価の安くて安定して洗浄力を発揮してくれるラウレス硫酸Naをベースにして、単品だと乾燥しすぎてしまうので緩和目的の界面活性剤を加えてバランスを取る。

泡立ちをよくするために塩化Naを加えて、着色料で色を付ける。

こんなシャンプーばかりでした。

 

最近ではラウレス硫酸Naの脱脂力が強すぎる問題が世間にもしられるようになり「ノンラウレス」なんて言葉も登場しましたが、一昔前の市販のシャンプーの中身を見ているようでした。

個人的に「このシャンプーはいいものだ!」とおススメできるものは1つもない。というのが今回の感想。

ただ、今回調べた業務用シャンプーは温泉施設やスポーツジムなどのなどの無料のアメニティとして登場するものなので
「タダなんだから文句言うな!」で終わらせてしまえばそれまでなんですけどね。

 

ラウレス硫酸Naなどの旧指定成分は皮膚刺激やアレルギーが懸念される成分です。

私自身も唇が炎症を起こしてしまったことを考えても、皮膚の弱い方は自分で普段使っているシャンプーを持っていくことをおススメします。

 

代わりになるものはないのか

私はシャンプーを自前で持って行っていましたが、荷物が多くなるのが苦手でした。

でも設置してある無料シャンプーは使いたくない…

そんな時は置いてある「せっけん」で髪を洗いましょう。

 

泡立てネットなどがあればシャンプーと同じように洗えます。

ただしせっけんで髪を洗った後はギシギシになりやすいので、コンデショナーやリンスなどを使ってあげると手触りが良くなります。

髪が短ければそこまで気になりませんけどね。

せっけんも脱脂力の強い洗浄成分ですが、アレルギーの原因になるようなものがほとんど入っていません。

シャンプーとは違い、とてもシンプルな内容成分なので、安全性は高いですよ。

 

温泉ではオリジナルのシャンプーも?

私の言った温泉施設では、無料のアメニティシャンプーの他にもその温泉オリジナルで作ったシャンプーなんていうのもありました。

「売店で売っていますよ」と商売の為に作られたオリジナルのシャンプーだと思いますが、この場合はもしかしたらシャンプーの質が少しは良いかもしれませんね。

それは個々のシャンプーを確認しない事には分かりません。

 

無料でも提供されているものなので、そこまで質の高級なシャンプーではないと思いますが…

 

まとめ

アメニティとしての無料シャンプーは安かろう悪かろうを覚悟して使いましょう。

「銭湯や温泉、ホテルに置いてあったシャンプーを使ったら髪の毛がパサパサになった」という話を良く聞きます。

おそらくそれはラウレス硫酸Naという材料費の安い洗浄成分を主成分にしているので髪の毛が乾燥してしまうのです。

 

脱脂され過ぎた髪の毛は静電気が起きやすくまとまりが悪くなります。

そしてなにより皮膚への刺激が考えられるので使わずに済むのであれば使わない方が無難です。

 

他になければ使うしかないんですけどね。

 

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