美容室のカラーと市販カラーは同じもの?違うもの? 特長を知ってお得に使おう

ヘアカラーされている女性の写真

みなさんこんにちは!ヘアカラー楽しんでいますか?

ヘアカラーをされる方は、美容室でカラーをするか、市販のヘアカラー剤を買ってきて友達にお願いしたり自分ですると思います。

でも値段が全然違いますよね?そんなと気になりませんか?

美容室で染めるヘアカラーとセルフカラーって違うものなの?」と。

 

「ヘアカラー剤が全く同じものなら無理して美容室に行かなくてもいいんじゃないかな…」
なんて思ったり。

 

そこで今回は『美容室のヘアカラー剤と市販のセルフカラー剤は違うものなのか』という疑問にお答えさせていただきます。

 

市販のヘアカラー剤を作っているメーカーの方の中には、
「美容室のヘアカラーとセルフカラーに違いはない!一緒だ」という人もいます。

果たして本当なのでしょうか?

成分技術面などを踏まえた上でそれぞれ紹介させていただきます。

 

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サロンカラーとセルフカラーの違い

話が長くなると読むのも大変なので、初めに結論から言ってしまいますね。

美容室でのカラーとセルフカラーは違います 同じではありません。

 

これだけ間違いありません。というのも、キチンとした理由があるのです。

 

「ヘアカラー剤が違うの?」

もちろん薬の違いもあります。
しかし、それと同じかそれ以上に、塗り方によってヘアカラーの染まりは全然違うものになってしまうのです。

 

薬剤の違い

メーカーの発表の中には、
『サロンで使うカラー剤もセルフで使用する薬剤も大差はない。』と発表しているところもありますが、これは違うものです。

髪の毛を染める仕組みは大差ないのですが、染めた後の髪の毛が変わってきます。

 

まず大きく異なる点の一つに、美容室用のカラーに『泡カラー』は存在しません

美容室でヘアカラーする際に泡カラーで染められた人はいませんよね?

 

泡カラーはヘアカラー剤の中に泡立つタイプの界面活性剤を大量に加えて振ると泡立つように作っています。

泡状になるので、自分で塗るときに塗りやすく毛が長い人でも足りなくなりにくい様に作られた特殊なヘアカラー剤なのです。

 

「そんなに良い物ならなぜ美容室では扱われないのか」

 

その理由は大きく3つ

泡カラーは毛が傷みやすい』そして『均一に塗れない』『キレイに塗り分けできない』のが理由です。

 

泡カラー

泡カラーは、カラー剤の中に泡立つ界面活性剤を入れることで振ると薬が泡立つようになっています。

 

「界面活性剤は洗剤に使う成分でしょ?そんなもの入れても大丈夫なの?」

 

これは心配ありません。
界面活性剤は油と水を溶けやすくするための乳化剤としてトリートメントに使われることもあるので、
使う分には問題ありません。

ただし、泡立つ分広がって塗りやすくはなりますが、
界面活性剤は薬剤の成分の浸透を強くしてしまう効果があるのです。

 

「色が入りやすくなるの?」
と思うかもしれませんが、ヘアカラー剤の中に入っているアルカリ剤(髪を傷める成分)も髪の芯まで浸透させてしまうのです。

 

髪の毛は傷めば傷むほど色の持ちが悪くなるので、色素が入り込むけど出やすくなってしまうのです。

 

トリートメント成分

もう一つ美容室のカラー剤と市販のカラー剤の違いに、トリートメント成分があります。

 

「カラーをすることで髪の毛が傷むばかり」
と考えられている人も多いですが、実はカラー剤そのものにトリートメント成分が含まれているカラー剤は髪の手触りが良くなったりします。

傷めることは傷めるがその分髪の毛の補修してくれる。というものが美容室用のカラー剤には多いです。
(美容室用のカラー剤も低価格のものだとほとんど入っていないこともありますが)

 

対してセルフカラーの薬剤は、別途でトリートメントは付いていますがそれはあくまで一時的に手触りを良くするためのもの。
簡易的なシリコン剤なので、一回か二回のシャンプーでほとんど落ちてしまいます。

 

セルフカラーの高級薬剤には美容室向けのカラー剤を作っているメーカーが製造したヘアカラー剤もあるので、市販のカラー剤はすべてトリートメント成分が入っていないということではありませんが、やはりしっかりと配合されているものはほとんどありません。

 

「あれ?美容室でカラーだけをしてトリートメントはしていないはずなのに何故か髪の状態、手触りが良くなった…」
と感じたことがありませんか?

それはサロン用のカラー剤に元々含まれているダメージ補修効果、トリートメント成分の効果なのです。

 

6% 3% オキシの違い

この、6%3%というのはカラー剤の2液で”オキシ”と呼ばれる過酸化水素水の濃度のことです。

いわゆるヘアカラーと呼ばれるアルカリカラーをする際は必ず混ぜます。

日本の美容室に対する薬事法ではこの過酸化水素水の濃度が最高値でも6%と定められているので、日本の美容室で6%以上を見ることはまずありません。

もちろん、5%4%2%など6%以下であれば存在しますが、基本的に使われるのはこの二つです。

 

そしてこの6%と3%が持つ意味は重要で、濃度が高ければ高いほどキューティクルを開かせる力が強いのでヘアカラー剤を髪の毛の内部に届けることができるようになります。

 

髪の毛を明るくしたいときはしっかりキューティクルを開かないといけないので、6%
暗くしたいときは無理して髪の毛に負担をかける必要もないので3%

このように使い分けます。

キューティクルを開く力が強いということは髪を傷めやすいということですからね。

 

例外として白髪染めは暗くする場合でもしっかり色を入れる必要があるので6%をつかいます。

 

市販のカラーには6%しかない

美容室でカラーする時は、ヘアカラー剤を作る時に3%か6%どちらか選んで作ります。

必要に応じて6%だったり、これ以上髪に負担をかける必要がなければ3%。という具合です。

 

しかし市販のヘアカラー剤はそんな選択肢ありません。

箱の中に用意されている1液と2液を混ぜるだけですよね。

つまり3%か6%どちらかしか入っていないのですが、市販のヘアカラー剤に使われているのは『6%』です。

 

3%でヘアカラー剤を作っても、根元の健康な部分に色がしっかり入らなくなってしまいますからね。

 

6%は濃度が濃いので髪の毛にかかる負担も大きいです。必要のない部分に使っても無駄に髪の毛が傷むだけです。

髪の毛は傷んでしまうと、キューティクルが剥がれて染めた色が抜けやすくなり、手触りも悪くなるのでこの過酸化水素水の濃度が調整が出来ないというのは髪の毛にとってマイナスなのです。

 

そもそも薬剤の成分が違う

市販のヘアカラー剤と美容室向けのヘアカラー剤が決定的に違うところ。それはヘアカラー剤の中身です。

市販のカラー剤を使う人とサロン用カラー剤を使う人は、一つ全く違うことがあります。

 

それは『美容師免許を持っているか、持っていないか

美容師免許の有無で、扱うことのできる薬の種類に制限が出てくるのです。

 

「美容師免許を持っている人が使うなら、コレとこの成分は入れていいよ。でも免許を持っていない人はこの成分は使っちゃダメだよ」
このような決まりがあります。

 

市販のヘアカラー剤で一般的に作られている以上使うことができない成分があるので、サロン用ヘアカラー剤と市販向けのヘアカラー剤が全く同じものになることはないのです。

 

ダメージ成分が残る

ヘアカラー剤の成分の話の一つですが、美容室のヘアカラー成分は、『揮発』といって髪の毛の負担になる成分を空気中に逃がすことができます。

しかし市販のカラー剤ではこの揮発成分の使用は認められていません。

残留』と言って髪の毛の中に残ってしまうのです。

 

時間が経ったりシャンプーを繰り返すことで徐々にダメージ成分はなくなっていますが、髪に残っている時間が長ければ長いほど大きな傷みにつながってくるのです。

 

塗り方の違い

カラーをキレイに塗るためには、ただ薬剤を髪の毛に付けるだけではキレイな仕上がりになりません。

 

カラー剤の説明書の通りに塗ったのに根元だけ明るくなった
という失敗が起きた方もいるのではないでしょうか。

 

髪の毛には、染まりやすい部分と染まりにくい部分があります。それに、塗っている最中からすでに発色が始まっている。

この2つをキチンと考えないとキレイな仕上がりにはならないのです。

 

根元1cmは染まりやすい

ヘアカラーを自分で塗ったら根元だけ明るくなってしまった」というのは、『人間の体温』を計算に入れてなかったために起こる失敗です。

 

人間には平均35~37度の体温があります。この体温がカラー剤の発色の強さを変化させてしまうのです。

 

カラー剤の特徴の一つに、『温度が高いと薬の反応が早くなり、薬のパワーが強くなる』という特徴があります。

分かりやすく言うと、温度が高ければ高いほど染まりやすいのです。

 

美容室でカラーを塗った後に、頭の後ろで温かくなる機械を使われたことはないでしょうか?
あれはローラーボールという機械で、薬剤の反応を高めたいときに使う機械なのです。
(本来薬事法ではアルカリカラーを温めるのは禁止されています)

 

セルフでカラーを塗ったら、根元だけ明るくなった!」というのはまさに体温の影響。

 

美容室でカラーをする場合は、『体温の影響で明るくなりやすくなる』というを前提にカラーの薬剤の計算を行い、塗り分けしていきます。

 

初めに根元を少し外して時間差でカラーを塗られたことはありませんか?
それは発色のタイミングをずらして最後には色の明るさが合うようにしているのです。

 

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後頭部は染まりにくい

こちらも体温と同じように、人間の髪の毛の染まり易い部分染まりにくい部分に関係します。

後頭部の染まりにくい場所のイラスト写真

このイラストの○で囲った部分が襟足。

人間の後頭部の襟足の髪の毛は他の部分に比べて髪が太く、ハリコシがあり、染まりにくいという特徴があります。

生え際の染まり易い場所のイラスト写真

逆にこのイラストの○の部分。顔回りの細い髪の毛は染まり易くすぐに明るくなってしまう特徴があります。

 

美容室でカラーを塗るときよく観察してみてください。

オシャレ染めをする時は必ず襟足の部分から塗り始めます。

 

染まりにくい部分を初めに塗ることで最後には色が合うように計算しているのです。

 

二人でヘアカラーを塗る場合は染め終わりまでのスピードが速く、影響が少ないので、後ろからも横からも同時に塗り始めますが、染まり安い部分が最後に来るように、下から塗り始めていると思います。

それは最後に染まりにくい部分に薬が付くように計算しいてるんですね。

 

セルフでカラーすると、どうしても塗りやすい部分に薬の量を多く、そして初めに付けてしまいます。

鏡を見ながら付けると顔回りや、分け目がとても塗りやすいですよね。

 

でも顔割りや分け目は染まりやすい部分。本当なら、一番最後、一番量を少なくしなければいけない部分なので、なかなかキレイに染まらないのです。

 

「前ばかり染まっていて、後頭部の辺りは黒く残ってしまった」というのはそれが原因です。

キレイにそめるためには塗り始める場所は重要なのです。

 

塗り分けができない

セルフカラーの薬は普通一種類しか用意されていません。

 

髪の毛をカラーしたことがある髪の毛は黒い部分や茶色い部分などあるので、キレイに仕上げるには何色かの色の種類が必要です。

美容師がヘアカラーを塗る場合、普通は2種類の薬で塗り分けます。

 

塗り分けとは、最終的に目的の色にするために場所によって薬剤を変えることです。

 

根元が伸びて黒くなっている髪の毛の写真

例えばこの画像。

根元黒い部分が、ヘアカラー後に伸びてしまったような状態。

毛先のトーンは14レベルという非常に明るいカラーになっています。

 

この状態を10レベル(毛先を今よりも暗くする)のトーンの色に染めたい場合どのようにするのが正解だと思いますか?

 

セルフカラーの考え方では、10レベル程度と思われるカラー剤を買って来て、髪の毛全体に買ってきた薬剤を付けて時間を放置して終了。

しかし、残念ながらこの方法ではキレイに一色にすることはできません。

 

この髪の状態で、10レベルの1色だけで染めてしまうと、根元は確かに明るくなりますが、毛先の14レベルの部分に10レベルの薬剤を使っても、せいぜい12レベル程度にしか暗くなりません。

つまり、根元は10レベルまで明るくなり、毛先の元々カラーされていた部分は12レベルという目的より明るい髪の状態が出来上がるのです。

 

しかも根元が1㎝以上伸びていれば、暗い部分の根元1センチは明るくなるがそれ以外の暗い部分はさほど明るくなりません。

根元から「明るい→暗い→明るい」のような3色になります。

 

この髪色をキレイに一色にするためには「塗り分け」と「最低2種類のカラー剤」が必要です。

 

根元の暗い部分は10レベルか11レベルの明るさのカラー剤。

すでに明るい毛先は10レベルにするために8~7レベルの目的よりも暗い色を使わないと仕上がりで10レベルになることはありません。

 

さらに言えば、毛先は6%の過酸化水素でダメージを与えなくても、3%の弱いダメージで十分染まります。

この薬選びも美容室のヘアカラーならではですね。

 

染めるための成分は一緒?

アルカリカラーの基本的な仕組みは、

1液に含まれているパラフェニレンジアミン等の酸化染料アンモニアやモノエタノールアミン等のアルカリ剤
2液の主成分である過酸化水素水という酸化剤とを混ぜることで髪の毛を発色させるというのが、ヘアカラーの仕組みです。

 

美容室のカラー剤も市販のカラー剤も髪の毛を染めるためのこの基本的なことはまったく変わりません。

しかし、『美容師が扱うことで許可されている成分』と『免許を持たない人が使うことのできる成分』は違います。

 

「美容室用のへカラー剤はこの成分を使ってもいいよ。でも市販品向けではこの成分は使っちゃダメ」こんな感じです。

 

髪の毛にダメージを与える成分を空気中に飛ばすことができますが、市販のカラーでそれはできないような作りになっています。

染めたてよりも、時間が経ったときの髪の毛のダメージに差が出ますね。

 

薬剤の強さが違う

市販のカラー剤の会社の方は『美容室のカラー剤と市販のカラーは変わらない』と言う方もいますが、実際のところ『ダメージ量が1.5倍違う』と言われています。

もちろん自社の商品を良く言いたいので、どちらの言い分も分かるのですが、自身は実際に体感では後者の方ではないかと考えています。

 

セルフカラーで染める場合どうしても起きてしまうのが『薬剤の付きムラ』です。

セルフカラーを現役美容師が行ったとしても均一に塗るのは難しいでしょう。
泡カラーは全体に泡が付くので一見均一にムラなく付いているように見えますが、泡カラー自体が均一に混じり合っている訳でないので必ずムラになります。

 

カラー剤が濃く付いている部分と薄く付いているとの差をなくすには、薄く付いている部分でもしっかり染まる様にする。というのが一番の簡単な解決方法です。

そのためにはヘアカラー剤そのもののパワーを高めて上げれば薄く付いた部分でも毛が染まります。

素人さんが自分で使うことを考えると、美容室のカラー剤よりも市販のカラーの方が薬剤の力が強く、髪の毛も傷みやすい。と考える方が自然です。

 

まとめ

今回は市販のカラー剤と美容室で扱うカラー剤の違いを紹介させていただきました。

具体的には「市販のヘアカラーと美容室のヘアカラーは似ていても違うもの」です。

 

私は以前に市販のカラーを持ち込みで染めることのできる美容室に勤めていたことがあります。

美容師ですが、市販のカラーを何度も扱ったことがあります。そして染めた後の髪の毛のダメージの違いなども見てきています。
だからこそハッキリと言えるのです。

 

金額的には確かに市販カラーの方が安く済みますが、もしもキレイに染めようと思ったら素直に美容室で染めた方が良いでしょう。
髪をできるだけ傷ませたくない方も同じですね。

セルフでカラーしたけど、ムラになってしまって直すために美容室でカラーをする。となると余計にお金がかかってしまうことも。

どちらを優先させるかで選ぶといいですね。

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2 件のコメント

  • サロンで使うカラー剤にも界面活性剤は入っていますね。泡が出るのは違うメカニズムでは?発泡剤とか。

    • 水分の表面張力を弱くして泡の膜を強くすることで「泡」を長持ちさせるのは界面活性剤の役割ですね。
      サロンカラーの界面活性剤は乳化剤として使われますね。

      泡カラーの場合起泡剤が含まれているというのもあると思いますが、その他界面活性剤の配合量なども考えられます。ただこれに関しては製造元に詳しく聞かないと…という感じですね。
      配合量まではさすがに教えてくれないかな…ということで聞いていません。

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