以前ホワイトブリーチの髪の毛をつくるためにブリーチを繰り返していたところ
見事に毛がチリチリになって切れました(笑)
チリチリのボロボロ。ゴムのようになってドライヤーで乾かすと髪の毛が飛んでいくような状態です。
今でこそ笑えますが正直焦りましたホント(泣)
そこで今回は、何回ブリーチをすると毛が切れてチリチリになるのか。
つまりは限界の回数ですね。
そして髪の毛がブリーチでチリチリやボロボロになってしまったときの対処法を紹介します。
どうしてブリーチで毛がチリチリになるのか
髪の毛は90%以上がケラチンというタンパク質でできています。
ブリーチは髪の毛の中にあるメラニン色素を壊して減らすことができます。
しかし、同時に髪の毛のタンパク質や、髪の毛の中にある結合も切れてしまいます。
結合の種類は
- 水素結合
- 塩(イオン)結合
- シスチン結合
- ペプチド結合
があります。
なかでもペプチド結合が「髪の毛」としての防衛ライン。
切れてしまうと髪の毛としての形が保てなくなり変形し、二度と元に戻りません。
この写真の毛先のようにゴムのようにのびたり、チリチリ、ゴワゴワになってしまたったり。
限界に達すると「断毛」といって毛が切れてしまうのです。
チリチリになった毛は戻らない?
傷んだ髪の毛はトリートメントで修復できます。
しかし、ブリーチで傷みすぎた髪の毛はトリートメントが残りにくくなりすぐ落ちてしまいます。
もちろんしないよりはずっとマシなのですが。
チリチリになった部分をストレートパーマなどで伸ばそうとしても、これ以上のダメージに耐えることができないので、「手詰まり」。
なすすべがないので「直すことはできない」と考えてください。
特殊なトリートメント、補修剤を駆使して直せないこともないのですが、普通の美容室にそこまでの薬を置いてないのです。
人によってブリーチの限界回数は違う
私の場合は
ブリーチ5回目まではこの写真のように「毛の形」が保たれていました。
しかし6回目になると
この写真のようにチリチリになってしまいました。
ただ、最後のブリーチの時に温めて効果を促進させたのも激しい傷みの原因の1つです。
そして私の髪の毛の染まりは悪くもなく良くもなく平均ですが、
人によってはさらにブリーチに耐えれる髪の毛もあれば、逆に少ない回数でチリチリになってしまう人もいます。
ブリーチ何回で髪の毛は限界なのか
では実際に髪の毛を使ってブリーチを繰り返し、何回で限界が来るのか調べてみます。
黒髪スタートです。
ちなみに私自身の髪の毛は、ブリーチ6回が限度でした。
6回目で温めてしまったというのもありますが、多くの人は5~6回ほどで髪の毛がゴムのように溶けてくるはずです。
ブリーチでの傷み方は人それぞ違いがあります。
なので今回は3種類(3人分)の髪の毛で調べていきます。
ブリーチは1回40分置きます。
ブリーチのパワーが最大限発揮されるのが40分といわれているためです。
塗る時は塗りやすいように霧吹きで濡らします。
2回程度のブリーチならホームページほとんどの髪の毛が耐えられるので、まずは3回ブリーチしておきます。
コチラがブリーチ3回した髪の毛です。
一番上の毛は染まりにくかったのですが、どれもかなり明るい色になっています。
手触りは「少し悪いかな」という感じです。
こちらが外で見た色。
元の黒髪と比べるとかなり明るいですね。
しかし「限界」はまだまだ先です。
ブリーチ4回
コチラがブリーチ4回の髪の毛。
さらに明るくなっています。毛先のパサパサが目立ってきたかな?という感じ。
ブリーチ5回
コチラがブリーチ5回。
真ん中の髪の毛は白に近くなってきましたね。
ここまでくると色の変化も少しずつになってきました。
ブリーチ6回
コチラがブリーチ6回した髪の毛。
ちなみに私は6回のブリーチで限界に達し、チリチリになりました。
ただ、そのときは温めて時間を置いたのでダメージが大きくなりましたが、今回は温めていません。
こちらが毛先の状態。
まだ耐えられそうですね。
ブリーチ7回
ブリーチ7回から私の髪の毛に起きた恐怖の現象が…
弱った毛先から切れ毛が始まりました。
全体的にも髪がパサパサしてしまっています。
私の髪の毛は6回目で温めて失敗。温めてあたためなくても7回ブリーチすると見て分かるぐらいパサパサになりますね。
手触りもゴワゴワしています。
ブリーチ8回
コチラがブリーチ8回行った髪の毛です。
外で見ると3つとも薄い黄色。
真ん中の髪の毛はほとんど色素が残っていませんね。
ちなみにこのころになると、髪の毛を濡らすとこのように溶けたような状態になります。
ゴムのようになるとも言いますが、ピンとした感じはなくデロデロ~という感じです。
ブリーチ9回
コチラがブリーチ9回行った髪の毛。
毛先も毛羽だってきて色も限界に近いぐらい抜けています。
毛先も変形が始まっていますね。
ブリーチ10回
コチラがブリーチ10回の髪の毛。
一番下の髪の毛は「髪の毛としての形」を保てなくなりチリチリになりました。
他の髪の毛もグニャリと曲がったようになっています。
アップで見るとこんなにグニャグニャ。
少し引っ張っただけでも簡単に切れてしまう状態です。
限界は何回だったか?
今回何回もブリーチして、「限界だな」と感じたのは切れ毛が始まった7回ほどだと感じました。
色素もほとんど抜けきっているので、それ以降は変化も少ないです。
シャンプーやドライヤーのたびに切れてしまうので、ヘアスタイルもバランスが悪くなります。
今回は
- 水で濡らして水分を与えながら
- 時間は1回40分置く
- 黒髪から
という条件で行いましたが、ブリーチ前の髪の毛やどんなブリーチを使うかで前後するはずです。
髪の毛が濡らしてデロ~ンと弾力がなくなったら限界の合図です。
できればその前にストップすることをおススメします。
ブリーチでチリチリボロボロになってしまった髪の毛の対処法
始めのほうでもお伝えしましたが、ブリーチでチリチリボロボロになってしまった髪の毛はこれ以上伸ばすことはできないので、パーマなどでまっすぐに伸ばすことはできません。
あくまで応急処置になりますが、いつくか方法を紹介します。
洗い流さないトリートメントを使う
ゴム状になってしまった髪の毛は絡まりやすく梳かすのも大変です。
お風呂で使うコンディショナーやトリートメントは当然ですが、乾かす前に洗い流さないトリートメントを付けることで手触りをよくすることができます。
濡れているときに目の細かいクシでとかしてしまうと傷むので、手グシや目の大きいクシでゆっくりとかしてあげながら全体につけ乾かしましょう。
乾かし終えてからも表面や毛先につけると毛がまとまります。
ただし、乾かしてからつけすぎてしまうとベタベタしやすくなるので注意しましょう。
ストレートアイロンで伸ばす
洗ってしまうと取れてしまいますが、地道にストレートアイロンで伸ばすのが一番真っすぐになります。
ただし、とても弱っている髪の毛なので温度は低めに。
140~160℃で十分伸びるはずなので低温でストレートアイロンを使いましょう。
間違っても濡れている髪の毛に使わないようにしましょう。
濡れている髪の毛は傷みやすいので、低温でもさらにダメージしてしまいます。
必ず完全に乾かしてから使いましょう。
酸熱トリートメントをする
新しく登場した美容室のメニューで、「酸熱トリートメント」というものがあります。
酸性の薬を使うので髪の毛は傷みません。
仕上げにアイロンで伸ばしてツヤをだし、弱いクセなら伸ばしてくれる新トリートメントです。
「ジカルボン酸」という成分を使い髪を伸ばします。
ヘアカラーが落ちてしまうデメリットがあるので染めたてはおススメしません。
傷みすぎた髪の毛に酸熱トリートメントを使うと収れんして手触りが悪くなることがあるので、プロに相談しながら行いましょう。
傷んだ部分を切ってしまう
最後の手段とも言えますが、傷んだ部分を切ってなくしてしまうのも選択肢の一つ。
一番明るくなっている毛先を切ることになってしまいますが、チリチリや切れ毛が一気に改善します。
また髪の毛を伸ばして再挑戦するのもアリです。
ボロボロのままではスタイリングも大変なので、リセットするのも一つの手。
朝はストレートアイロンの低温で伸ばす
ブリーチで手触りが悪くなってしまった髪の毛はパーマなどこれ以上傷むメニューはできません。
髪の毛を伸ばすのは毎朝ストレートアイロンが簡単で早いです。
傷みきっている髪の毛なので、低温の140~160℃ほどで使いましょう。
髪の毛は濡れていると弱くなるので、必ず完全に乾いた髪に使うようにしましょう。
まとめ
今回はブリーチの回数の限度について調べてみました。
透明感がでてキレイな色を出せるブリーチですが、やりすぎてしまうとチリチリや切れ毛になってしまうので気を付けましょう、
毎回様子をみながら丁寧に慎重にブリーチすることが大切です。
使うブリーチや髪質によって限界は変わります。
調子にのってやりすぎてしまうと…私みたいになりますよ(笑)