グリセリンとは?成分の安全と特徴

このページでは、化粧品などに含まれるグリセリンについて紹介します。

スポンサーリンク

グリセリンとは?

物質名では、1,2,3-プロパントリオール、グリセロールと呼ばれ、グリセリンは慣用名です。

学術の分野では20世紀以降からグリセロールと呼ぶようになりましたが、日常的にはグリセリンと呼ぶ方が多く、化粧品や医薬部外品の成分表示名称でもグリセリンと記されています。

 

このグリセリンは、食品添加物や医薬品、化粧品などに使用されています。

 

食品としては、甘味料や保存料、保湿剤、増粘剤、安定剤などに使われ、医薬品や化粧品では、保湿剤や潤滑剤として使われている成分です。

 

最も古くから使われていた保湿剤の一つでもあり、植物や海藻、動物などに含まれ、私たち人間の皮膚や筋肉にも、脂質という形で存在する成分なのです。

グリセリンは無味無臭で透明です。
液体は水に溶けやすく、粘りがあり、甘い味がします。

 

原料は石油由来の合成系のものと、ヤシの油脂から取られた植物系のものがあり、無色のアルコールの一種で、体の酵素で糖分と同じように分解される成分です。

スポンサーリンク

グリセリンの特徴

水に溶けやすいグリセリンは、冬でも固まりにくい特性があり、化粧水やヘアケア用品に混ぜ、液体が固まらないようにする効果があります。

 

保湿、吸湿効果に優れ、粘性もあるため肌に潤いを与え、化粧水や軟膏や保湿クリームなどに用いられる成分です。

 

グリセリンを使ったヘアケア

グリセリンは、その高い保湿効果から、髪のケアにもよく使われています。
高い保湿性により、頭皮の潤いや頭皮の環境を改善する効果が期待できるからです。

 

頭皮は乾燥すると、皮膚トラブルにつながってしまいます。
古い細胞と新しい細胞の入れ替わりがスムーズに働かなくなることで、フケが増えたり、かゆみや湿疹といった症状があらわれるのです。

 

頭皮トラブルが原因で、正しく細胞分裂が行われず、髪の成長が止まり、抜け毛が増えるといった育毛にも影響が出てきてしまいます。

このようなトラブルを改善する対策として、頭皮を保湿することはとても大切になってきます。

 

髪の乾燥が気になる時には、シャンプーの成分表示を見て、グリセリンが含まれているものもススメです。

 

保湿効果の高いシャンプーの中にはグリセリンが入っているケースも多いのです。

 

またコンディショナーを選ぶ時にも、グリセリンが配合されていると保湿効果が高くなります。

 

コンディショナーを地肌につけてしまうとベタつきや肌トラブルのもとになります。

根本以外の毛先までつけるように意識してください。

グリセリンは、ヒアルロン酸ナトリウムと組み合わせることで、さらに水分の保持力が高まり、潤いが長続きしますよ。

 

グリセリンの安全性と注意点とは?

グリセリンは皮膚にも存在する成分のため、アレルギーが起こりにくく、安全性が高い成分です。

現時点の安全性は、動物試験やヒト試験において、皮膚刺激、眼刺激、アレルギー性ほとんどなしという結果です。

しかし皮膚刺激性においてのヒト試験で、420人中1人が陽性反応を示したことから、体質によっては刺激が出る可能性はあるようです。

敏感肌体質の方などは、様子をみながらの使いましょう。

注意点

安全性の高いグリセリンですが、濃度には注意が必要です。

保湿性に優れていますが、濃度が高すぎることで、逆に乾燥を引き起こす恐れがあるためです。

 

グリセリンは高い吸湿性を保つため、濃度が高すぎると肌の水分を奪い、逆に乾燥を引き起こす可能性があります。

一般的に販売されているシャンプーや化粧品には、必要な量が正しく配合されているため心配はありませんが、手作りシャンプーなどでは使用量に気を付けましょう。

グリセリンには50年以上の使用実績があり、 一般的に安全性に問題のないとして幅広く使われている成分です。

グリセリンのサムネイル
最新情報をチェックしよう!