酸熱トリートメントでクセは伸びるのか 効果と一か月後

トリートメントなのにクセが伸びると評判の酸熱(さんねつ)トリートメント。

新しいトリートメントシステムのことで、本当に髪がツヤツヤになります。

 

しかも、ストレートパーマほどではありませんが弱いクセなら伸ばすことができます。

 

ネットで調べてみても酸熱トリートメントをした人はみんな髪の毛がピカピカしてキレイ。

 

正直「すごい!」なんて感じましたが、そのほとんどが施術直後の髪の毛の写真ばかり。

 

でも、肝心なのはお客様が家に帰ってからの髪の毛ですよね。

 

ということで、今回は実際にクセのある髪の毛で酸熱トリートメントを行い、一週間までの変化、そして一か月後のクセの状態を確認しました。

 

「本当に傷まないのか?」など髪の毛にどんな変化があるのかもチェックしてみたので、気になっている方は参考にしてください。

 

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酸熱トリートメントってどんなもの?

酸熱トリートメントというのは、「グリオキシル酸」や「ジカルボン酸」という成分で髪の毛のクセを伸ばすことができるメニューです。

 

ストレートパーマや縮毛矯正はアルカリ性にして髪の結合を切断、再結合させて髪をまっすぐにします。

しかし酸性のまま行うので、髪の毛のダメージがほとんどなく「トリートメント」として行うことができるのが特徴です。

 

髪がツヤツヤな写真をよく見るけど

酸熱トリートメントを行った髪の毛の写真はどれもツヤツヤ、ピカピカな写真をよく見ます。

実際に今回私が行った酸熱トリートメントも

酸熱トリートメント比較

見てください。

こんなにツヤツヤになりました。

 

左が酸熱トリートメント前の髪の毛。クセが出やすく広がっています。

そして右が酸熱トリートメント後。

ピッカピカのツヤッツヤです。

 

こんな写真を見たら「やりたい!」って思いますよね。

でもこのツヤツヤには秘密があるのです。

 

酸性の力で傷まない

酸熱トリートメント最大の特徴が、酸性の薬であるということ。

美容施術のほとんどが、薬を髪に浸透させるためにアルカリ性に傾けます。

 

アルカリ性に傾けることでキューティクルが開いて髪内部に浸透するのです。

 

しかし、キューティクルを無理やりひらかせるので、髪に負担がかかり傷んでしまいます。

 

酸熱トリートメントは酸性のまま製術できるので髪の毛がほとんど傷まないのです。

 

酸熱トリートメントはストレートアイロンで伸ばして終わり

普通、ストレートパーマや縮毛矯正、サロンのトリートメントなども、シャンプー台で流して乾かして仕上げをします。

 

しかし酸熱トリートメントはちょっと変わっています。

薬を付ける

流す

乾かす

ストレートアイロンで伸ばす

終わり

だいぶ簡単に説明していますが、これが酸熱トリートメントの流れです。

 

ストレートアイロンで伸ばして終わり。

つまり、みなさんがインターネットでみるツヤツヤな写真はプロの美容師がストレートアイロンでしっかり伸ばした後の写真。

それはツヤツヤして真っすぐになって当たり前なのです。

 

ツヤツヤ成分が配合されている

酸熱トリートメントにはシリコンが入っています。

薬をお湯で流しても、薬の成分とシリコンが残ります。

 

そのまま髪の毛を乾かしてストレートアイロンで伸ばすので、普通にアイロンするよりもはるかにツヤツヤしやすい。

 

これが写真のツヤツヤの秘密です。

 

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酸熱トリートメントの効果と一か月後

実際に酸熱トリートメントをおこなってみたので写真で紹介します。

酸熱トリートメント前の写真

酸熱トリートメント前左の写真

酸熱トリートメント前右

コチラが酸熱トリートメント前の髪の毛。

縮毛矯正やストレートパーマは行っておらず、地毛にクセがあるので広がりやすい髪の毛です。

 

酸熱トリートメント前内側

特に髪の毛の内側はクセが強くなっています。

 

酸熱トリートメント中の写真

酸熱トリートメントの薬を付けてあたためた後、流します。

乾かしてストレートアイロンで伸ばして終わり。

 

酸熱トリートメント前の髪の毛とそれぞれ比較して並べてみると

酸熱トリートメントストレートアイロン後比較

酸熱トリートメントストレートアイロン後比較

酸熱トリートメントストレートアイロン後比較

酸熱トリートメントストレートアイロン後比較

このような差になりました。

クロスをとって仕上げると

酸熱トリートメント後仕上がり後ろの写真

酸熱トリートメント後仕上がり左の写真

酸熱トリートメント後仕上がり右

このような仕上がりです。

ピカピカのツヤツヤ。髪も真っすぐなのでサラサラです。

 

ただし!!

 

ここまでのはよく見る写真です。

シリコンとストレートアイロンの力でまっすぐツヤツヤは正直当たり前です。

 

お客様にとって大切なのはここから先、家に帰ってシャンプーしてからの髪の毛の変化。それを追います。

 

酸熱トリートメント2日後

酸熱トリートメント2日後

酸熱トリートメント2日後斜め後ろ

酸熱トリートメント2日後斜め右後ろ

コチラは酸熱トリートメント2日後。背景などは一部編集してあります。

 

初日はシャンプーできないので、翌日のシャンプーが終わってさらに次の日です。

 

ブローなどはせずに、起きたままの状態を撮影していただいています。

 

酸熱トリートメント前よりもクセは収まっています。

髪にツヤはありますが、初日ほどではありませんね。

 

酸熱トリートメント4日後

酸熱トリートメント4日後

酸熱トリートメント4日後斜め右後ろ

酸熱トリートメント4日後斜め後ろ

コチラが酸熱トリートメント4日後の髪の毛です。

 

酸熱トリートメント2日後と4日後

2日後が←で4日後が→です。

 

日にちの経過でクセが戻ってきてしまうようですね。

ただ、酸熱トリートメント前と比べるとうねりや広がりは少ないです。

 

酸熱トリートメント1週間後

酸熱トリートメント1週間後

 

酸熱トリートメント1週間後横

コチラが酸熱トリートメント1週間後の髪の毛。

4日後よりもさらにクセが大きくうねってきています。

 

酸熱トリートメントをした方の感想

協力していただいた方に酸熱トリートメントの感想を聞いたところ

  • ツヤは残る
  • クセが収まり続けるということはなかった
  • 少し引っかかりやすくなった?

ということでした。

 

ツヤ感は長期間髪の毛に残ったそうです。

ただ、クセが長期間収まり続けるということはなく、日増しに戻ってしまったそうです。

 

それと、少し引っかかりやすくなった?ということでしたが、もともと引っかかりやい髪の毛だったので酸熱トリートメントのせいかどうかはわからない。

とのことでした。

 

ご協力ありがとうございました。

 

トリートメントとしてのツヤ感は期待できそうですね。

ただ、やはりストレートパーマや縮毛矯正ではないので、クセをしっかりと伸ばすことは難しいようです。

 

酸熱トリートメント一か月後

最後に、酸熱トリートメント一か月後の髪の毛の状態を確認させていただきました。

 

酸熱トリートメント一か月後比較

酸熱トリートメント一か月後比較

酸熱トリートメント一か月後比較

コチラが一か月後の比較写真。

←が前、真ん中が直後、→が一か月後です。

 

すべてブローなどなし、洗って乾かしただけの自然な状態です。

 

直後の髪の毛が極端にツヤツヤピカピカなので「クセが出てきた」「トリートメントが落ちた」と感じてしまうかもしれません。

ただ、こうして並べて比較してみると一カ月たった髪の毛は、行う前と比べるとクセは収まっていますね。

 

「効果はある」と言えますね。

 

酸熱トリートメントの注意点

酸熱トリートメントは髪を傷ませず、トリートメントしてクセを伸ばすことができます。

ただし、いくつか注意点があります。

 

ブリーチを繰り返している髪は要注意

髪を傷ませずクセを伸ばすことができます。

髪が傷んでいても、酸性なのでこれ以上傷ませません。

 

ただ、ブリーチを繰り返してすでに傷みすぎている髪の毛は「収れん」といって毛が縮んでしまうことがあります。

 

髪は縮むとチリチリとしたような状態に。手触りも悪くなるので、
ブリーチを繰り返している方は担当者とよく相談しながら行いましょう。

 

ヘアカラーが落ちやすい

ヘアカラー直後に酸熱トリートメントを行うと一気に色が落ちます。

 

ヘアカラーしてすぐは、酸性に傾けすぎてしまうと変色を起こします。

 

できればヘアカラーと別の日に。

同時に行うときは、美容師さん側は順番に注意して行うことが大切です。

 

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まとめ

今回はこれから流行するであろう酸熱トリートメントについて紹介しました。

 

紹介されているツヤツヤ感はあくまでストレートアイロンで伸ばした食後の髪だからです。

 

ただ、ツヤツヤ感は持続しますしクセも弱くなります。

 

「縮毛矯正はどうしようかな」というほどのクセの人にはおススメです。

 

ただ、ストレートパーマや縮毛矯正ほど髪の毛をまっすぐにする力はありません。

 

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