髪を明るくするとき
「できるだけ髪を明るくしたいなぁ…でもブリーチは使いたくないんだよな」と悩んだことはありませんか?
今回はこのブログ記事でもたびたび登場している、ブリーチなしで髪の毛をできるだけ明るくするヘアカラー剤「ライトナー」や「クリア13」についての紹介です。
- 薬を選ぶときの注意点(混ぜる薬を間違えないように!)
- 使い方のポイント(ムラをできるだけなくす方法)
- 必要な道具(100円均一でもそろうもの)の紹介
- 塗る順番や放置する時間
などについてプロの経験も踏まえて説明します!
美容師ではないみなさんでもできることばかり。
知らずに使って失敗する前に、ぜひ参考にしてください!
※あくまでプロ専用の薬剤です。扱う際は自己責任になってしまいます。
キレイに染めたい方は美容室で染めましょう。
クリア13ライトナーの正しい使い方
クリア13とライトナーってなに?
クリア13とライトナーは、ブリーチを使わずに一番髪の毛を明るくできるヘアカラー剤のことです。
名前は違いますが、役割も効果もほとんど同じです。
美容師の世界ではとても有名な薬剤なのですが、市販のヘアカラーでは見たことがありません。
(不思議)
ブリーチもヘアカラーの一種ですが、色素を壊す力が強いので
- 激しいダメージ
- 色を染めてもすぐ落ちる(金髪になる)
- パーマや縮毛矯正をかけるのに制限がかかる
などのデメリットがあります。
しかしライトナーや、クリア13なら
- ブリーチほど傷まない
- 色が落ちても明るい茶色になって金髪にはならない
- パーマや縮毛矯正もかけられる
というメリットがあります。
デメリットを防ぎつつ最大限髪を明るくできるのがクリア13とライトナーなのです。
間違えていけないのは混ぜる薬
ライトナーとクリア13は、ほとんど同じ薬です。
髪の毛をできるだけ明るくするために作られたヘアカラー剤で、赤や青、オレンジやピンクなどの色味が一切入っていません。
ただし、効果をしっかり発揮させるために気を付けなければいけないのが混ぜる薬。
2剤や2液、オキシ(オキシダイゼーションの略)とも呼ばれますが、かならず「6%」濃度のものを使いましょう。
他にも4.5%、3%、2%など種類があります。
濃度が高ければ高いほど、髪のキューティクルを開く効果が高いので、明るくなりやすくなります。
クリア13やライトナーの効果を最大限活かすには、6%が最適なのです。
セルフカラーで使う時に準備するもの
※100円均一などで安く買えるものは「△」をつけてあります。
- ライトナーかクリア13の薬
- 6%濃度の2剤(混ぜる薬)
- △ゴム手袋
- △混ぜるためのカップ
- △マドラー(まぜる棒)
- △ヘアクリップ(ジャマになる髪をとめるため)
- △ヘアカラーを塗るためのブラシ
- グラムを計れる計量器(スケール)
- △目の大きなクシ(髪が長い人はとかすときに便利)
- △タオル(首にまく)
- △ヘアカラークロス(服が汚れないように)
- △ラップ
です。
数は多いですが、1つひとつは小さなものばかりです。
コチラがライトナー。有名な「N.」を作っているナプラという会社のヘアカラーです。
コチラはクリア13。ライトナーとどちらでも構いませんが、どちらか片方だけで十分です。
コチラが2剤とよばれるオキシ。
必ず6%のものを使いましょう。ヘアカラーと同じメーカーのものが理想ですが、違ってもとくに問題はありません。
計量器(スケール)はキッチンなどにあるもので十分です。
ピッタリ正確に計らなくても使えますがあると便利です。
使う時にムラを防ぐためには
今回のヘアカラー剤に限らず、ヘアカラーを塗る時は、最初に地肌近くを塗らないのが鉄則です。
頭の地肌から1~1.5センチまでは、体温の影響でヘアカラーの反応が強くなります。
そのため、他の場所よりも明るくなりやすいので、何も考えずに全部塗ってしまうと根本だけ明るくなる失敗が起きます。
なので、まずは地肌付近を塗らずに空ける。
そして5~10分ほど時間を置いてから残りを塗ることで、染まりのタイミングを合わせてキレイに仕上がります。
このあと写真付きで説明します。
必要なカラーの量は?
ライトナーとクリア13の薬に対して、オキシと呼ばれる2剤を混ぜる割合は1:1です。
混ぜても硬い場合は、1(カラー剤):1.5(オキシ)のように、2剤を増やせば柔らかくなります。
1グラム単位まで細かく気にする必要はありませんが、2剤を多くしすぎると水っぽくなって効果が薄くなります。
計量器にカップをセットし、グラムを計りながら同じ量を混ぜましょう。
必要なヘアカラー量の目安は
ライトナーかクリア13 | 2剤 | 合計 | |
ショートヘア全体 | 30~40g | 30g~40g | 60~80g |
ミディアムヘア全体 | 50~60g | 50~60g | 100~120g |
ロングヘア全体 | 70~80g | 70~80g | 140~160g |
です。
髪の量によっても変わるので、少しずつ作って調節しください。
2剤(オキシ)は少し量が増えても大丈夫です。
クリア13とライトナー使い方の手順(全体塗り)
では、用意したものを使いながら写真で手順を紹介します。
今回はコチラの黒髪をライトナーで明るくしていきます!
まずは準備!
まず首にタオルを巻き、その上からヘアカラークロスをつけます。
さらに、クロスの上からタオルをまくと薬が垂れにくくなります。
お風呂場でやるよ!という人は十分に換気しながら行いましょう。
染めるときはえりあしの毛から!
コチラがヘアカラーを塗る順番です。
人の髪は、襟足の髪が一番太くて硬く、顔回りの生え際は細くやわらかいです。
できるだけキレイにそめるためにも、染まりにくい後ろのえりあしの毛から薬を付けましょう。
この写真のように、重なってジャマになる髪の毛はクリップでとめながら塗ると楽ですよ。
はじめは地肌近くにつけない!
ヘアカラーの薬を髪の毛につけるときは、この写真のように地肌近くを塗らずに、毛先まで塗ります。
はじめから根本までベッタリ薬をつけると、体温の影響で地肌近くが明るくなってムラになります。
セルフカラーでキレイに塗り分けは難しいですが、意識しておくだけでも仕上がりはキレイになりますよ。
そしてそのまま髪全体を塗ります。
コチラが地肌付近を塗らずにヘアカラーを付け終わったところ。
このように、頭皮近くの髪には薬がついていません。
地肌近くをはじめ塗らないことで、根元だけ明るくなる失敗を防げます。
えりあしの毛は刈りあがっていて短いので、はじめはつけません。(毛のほとんどが頭皮近くなので)
ツーブロックなどで、横を刈り上げている人も同じように塗りはじめはヘアカラーを付けないようにします。
そのまま全部塗り終えたら5~10分置きます。
その後、塗っていなかった根本にも薬をつけて再び時間を置きます。
コチラが全部塗り終わったところ。
時間を置きすぎると結局根本が明るくなってしまうので、長くても30~40分ほどでシャンプーしましょう。
ラップを巻いて時間を置く!
髪全体を塗り終わって時間を置くときは、ラップを巻いておくと染まりがよくなります。
頭皮の体温を逃がさないことで、ラップの中の温度が均一になります。
染まりもよくなりますし、ムラも少なくなるのでおススメです。
仕上がり
コチラは仕上がり。
黒髪だったのを考えるとかなり明るくなりましたね。
ちなみに、ライトナーを繰り返せばもう1段階明るくなります。
ただし、どんなに繰り返してもブリーチほど明るくなることはありません。
クリア13とライトナー使い方の手順(ポイント塗り)
インナーカラーやグラデーションカラー、メッシュなど、部分的に使う場合の説明です。
全体塗りに比べて難易度は低め。
根本だけ明るくなりやすいということだけおさえておけば簡単です。
髪の毛につけたらアルミホイルなどで巻く
薬を混ぜて目的の場所につけたら、アルミホイルなどで包んでおきましょう。
余計な部分につかなくて済みます。
インナーカラーなど、髪の内側に塗る時は、上から重なる髪をクリップで染めて時間を置けばいいので包む必要ありません。
ポイント塗りは、地肌近くを最後まで塗らなくても自然
地肌近くは明るくなりやすいので、はじめは塗らないほうがキレイになります。
ただ、グラデーションカラーやメッシュ、インナーカラーなどはムリに地肌に付けなくても自然になじみます。
さきほどのカラーのように頭皮から間隔を空けてぬります。
5~10分ほど時間が経ったら、境目をもみこみます。そしてまた時間を置く。
境目をあいまいにすることでなじみが良くなります。
ムリに地肌までキッチリ塗らなくても自然に仕上がりますよ。
まとめ
今回はクリア13とライトナーの使い方の紹介でした。
「ブリーチを使いたくないけどできるだけ明るく染めたい!」という人にはピッタリです。
美容室で染めるときも、「ライトナーやクリア13で染めてください」と伝えると分かってくれるハズですよ。