ノンシリコンシャンプーがギシギシゴワゴワする理由と対処法

シリコンが入っていないノンシリコンシャンプーが人気。

しかし、ノンシリコンシャンプーを使っていて「ギシギシした」「手触りが悪くなった」「髪の毛が絡みやすくなた」という経験はありませんか?

 

今回はそんなノンシリコンシャンプーがギシギシしやすい原因と、対処法を紹介します。

 

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ノンシリコンシャンプーがギシギシしやすい原因

パサパサした髪の毛の女性

ノンシリコンシャンプーで髪がギシギシしたり、手触りが悪くなる原因はシャンプーに使われている界面活性剤です。

 

シャンプーの約90%ほどは、水と汚れを落とすための界面活性剤でできています。

 

界面活性剤の種類によっては髪の毛が引っかかりやすくなったりゴワゴワ、ギシギシになるものもあるのです。

 

ノンシリコンシャンプーがギシギシする理由はズバリ、

脱脂力の高い界面活性剤の効果がダイレクトに髪に影響してしまっている。

です。

 

「ちょっとなに言ってるかわかりませんね」

という人にもわかりやすいように説明していきますね。

 

界面活性剤ごとに脱脂力が違う

シャンプーの洗浄成分である界面活性剤はそれぞれ「脱脂力」が違います。

 

脱脂力というのは、「脂をとる力」のこと。

 

脱脂力が高ければ高いほど汚れをスッキリキレイに落とすことができますが、必要な脂もとってしまうことになるので乾燥しやすくなります。

 

毎日シャンプーするなら脱脂力は強くなくていい

脱脂力の強いシャンプーが良くない、でも脱脂力を弱くしてしまうと汚れがおちにくくなる?
というのは心配する必要ありません。

 

日本人の方なら多くの方が毎日入浴、毎日シャンプーするかと思います。

 

しかし、世界からみても「日本人はキレイ好き」といわれるように、汗をかいたりよごれたりしない限り無理に毎日シャンプーする必要はありません。

 

毎日しっかりゴシゴシシャンプーは「洗いすぎ」なのです。

 

でもシャンプーは毎日したい。

それなら、シャンプーの洗浄力を強くないものにすることで皮脂の摂りすぎを防ぐことができます。

 

脱脂力の強い界面活性剤

脱脂力が強い代表的な洗浄成分を紹介します。

硫酸系ラウレス硫酸ナトリウム
ラウリル硫酸ナトリウム
パレス硫酸ナトリウム
旧表示指定成分というアレルギーの懸念が心配される成分。材料費が安いので使われやいがタンパク変性作用があるのでおススメできない
スルホン酸系オレフィン(c14-16)スルホン酸naラウレス硫酸の代わりに登場した洗浄成分。同じぐらい脱脂力が高いので地肌と髪が乾燥しやすくなる
石鹸系カリ石けん素地せっけんシャンプーの原料。せっけんシャンプーは余計なものがすくないのでアトピーの方などにすすめられることがあるが、脱脂力はとても高い

これらが脱脂力の高い洗浄成分。

 

シャンプーの裏面をみてみると

シャンプー内容成分

このように内容成分が書いてあります。

配合量が多いものから順番に書かれているので、水を抜かして上から2~3番目までにこれらの洗浄成分が入っていれば「高脱脂力のシャンプー」といえます。

 

高脱脂なのにコンディショニング成分が入っていないからギシギシする

高脱脂力の洗浄成分は、材料費が安いので使われることが多いです。

 

今までは「このままではギシギシしてしまう」というシャンプーにシリコンを入れることで手触りが悪くなるのを防いでいました。

 

シリコンには強力なコンディショニング力があるからです。

 

シリコンの種類はたくさんあります

ジメチコン、シロキサン、メチコン、セチルジメチコン、クロスポリマー
揮発型シクロメチコン、シクロヘキサメチコン、シクロペンタメチコン
水溶性ジメチコンコポリオール、アモジメチコン、アミノプロピルジメチコン

これら以外にも、「○○メチコン」と書かれているものはシリコンの一種です。

 

しかし、そのシリコンを入れずになくしてしまった。

その結果シャンプーの強すぎる洗浄力の影響をそのまま受けてしまい、髪の毛がギシギシしたり引っかかりやすくなってしまうのです。

 

シリコンは悪くない!

「シリコンはよくない!」と毛嫌いしてしまう人もいますが、シリコンは人間の体にほとんど害がない安全性の高いものです。

整形手術でも体内にシリコンを入れてしまうぐらい。

 

人間の皮膚はターンオーバーという生まれ変わりを繰りかえしているので、皮膚に詰まってしまうということもありません。

 

詳しくはコチラにまとめてあります。

 

「シリコンシャンプーは悪い」なんて恥をかく!シリコンの真実とは | MatakuHair

もしかしてまだ「シリコンは悪い」「体に良くない」「頭皮につまる」なんて思っていませんか?シリコンは安全性が高い成分で、髪の毛や頭皮にとって悪いものではありません。ぜひ皆さんが間違って覚えているシリコンの真実を知ってください。

 

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シリコンがある、ないでシャンプーの質は決まらない

女性の笑顔

シリコンはほとんど害がなく、安全。しかもコンディショニング力が高いので髪の毛がギシギシゴワゴワしにくくなります。

しかし、シリコンがある、ないでシャンプーの良い悪いは決まりません。

 

シャンプーで注目しなければいけないのは、中身のほとんどを占める「洗浄成分」です。

 

洗浄成分が良質なシャンプーであれば、シリコンが入っていようとなかろうと、ギシギシしませんし髪の指通りもよくなります。

 

ギシギシゴワゴワしない洗浄成分

入っていることで手触りが良くなりやすい洗浄成分を紹介します。

コカミドプロピルベタインヤシの実由来の界面活性剤。ベビーシャンプーにも使われ、アミノ酸系シャンプー剤で使われることが非常に多い洗浄成分。安全性が非常に高い。泡立ちも良い。
ココアンホ酢酸Na乳化剤としても使われ、皮膚刺激の少ない良質な洗浄剤。安全性が高くシットリした洗い上がりになる。ベビーシャンプーにも使われる
ココイルグルタミン酸Naココヤシ由来のアミノ酸系シャンプー剤の中でも高洗浄力。洗浄力が高いため脱脂力が高いので、敏感肌の方には刺激になる可能性もあるが、泡立ちが良いので使われることが多い.。
ココイルメチルアラニンNaアミノ酸系洗浄成分の中でも特に刺激が低く安全性が高い
デシルグルコシド非常に刺激性の少なく安全性の高い洗浄成分。トウモロコシ&ココナツ由来の界面活性剤 皮膚刺は弱いが洗浄力は強い。スキンケア用品に使われることもある。トウモロコシやヤシから精製され、泡立ちが良く、洗浄力も強くないのでベビーシャンプーに使われることもある。ただし高価。
ラウラミドプロピルベタインコカミドプロピルベタインとほぼ同じ。洗浄能力と補修能力が一つになった優秀な洗浄成分。ヤシ油由来。
ラウリルグルコシド植物由来の合成界面活性剤。非常に低刺激で安全性が高く、ベビーシャンプーに使われる成分。他の成分の刺激緩和に使われることもある。
ラウロイルグルタミン酸Naアミノ酸ならではのシットリした洗い上がり。泡立ちも良い。
ラウロイルメチルアラニンNaパーム核油やヤシ油由来の界面活性剤。弱酸性で洗浄力もある程度高い。ふんわりとした洗い上がりになりやすく、安全性も高い。比較的高級な洗浄成分。

一部ですが、安全性が高く手触り改善効果のある界面活性剤です。

 

界面活性剤の中には、それ自体にコンディショニング効果があり、洗うだけなの髪の毛がまとまる。指通りがよくなる。というものがあります。

 

詳しくは

 

シャンプーの界面活性剤成分一覧表 安全性が高いものと低いもの | MatakuHair

良質なシャンプーが分からない!どんなシャンプーが悪いか分からない!と悩んだことはないでしょうか? シャンプー剤を選ぶ基準は非常に色々ありますが、最も重要視しなければいけない事、それは『洗浄成分』です。 良い洗浄剤、悪い洗浄剤に分けて紹介させていただきます。

コチラでも紹介しています。

これらの界面活性剤が多く(内容成分表示の上のほうに書かれている)入っているシャンプーは、シャンプーしたあとにギシギシゴワゴワしにくくなります。

 

シャンプーを選ぶときに、中身をチェックしてから買うようにすると失敗しにくくなりますよ。

 

ノンシリコンシャンプーで髪の毛がギシギシしてしまったら

ノンシリコンシャンプーで髪の毛の手触りが悪くなってしまったときの対処法を紹介します。

 

ギシギシしにくいシャンプーで洗い直す

「匂いが好きで」「まだ残っているからもったいない」

などいろいろな理由でノンシリコンシャンプーを使い続ける方もいるかと思いますが、ギシギシしにくいシャンプーで洗い直すことで手触りがよくなります。

 

もしシリコンの入ったシャンプーが残っていればそちらでもいいです。

 

2回しっかりは洗いすぎなので、どちらかを泡立てる程度につかい汚れやスタイリング剤を落とし、
もう片方はしっかり洗い。

後に使うシャンプーをギシギシしにくいものを使うこととで手触りよく洗いあがります。

 

シャンプーに植物オイルを混ぜる

ノンシリコンシャンプーを使う方は「シリコンが嫌!」という方のはず。

それなら、シリコンに代わるコンディショニング成分をシャンプーに混ぜてあげればいいのです。

 

おススメなのがホホバオイルかオリーブオイル。

ホホバオイルはサラサラ、オリーブオイルはシットリな質感になります。

(個人的にはホホバオイルが使いやすいと思います)

 

 

シャンプーを手に出したら少量植物オイルをまぜ、そのまま普段通りにシャンプーします。

ホホバオイルやオリーブオイルはボディオイルとしても使えるので頭皮に使っても全く問題ありません。

 

それどころか頭皮が乾燥しやすい方にはおススメ。

洗いあがりの手触りが改善されますよ。

 

コンディショナーやトリートメントをつける

当たり前といえばあたりまえなのですが、コンディショナーやトリートメントにはシリコンが入っています。

 

コンディショニング剤は時間を置くことで効果が高くなりますが、付け流しでも十分手触りはよくなります。

「毎回時間を置くのがメンドクサイ!」

という方は付け流しでもいいので使ってあげましょう。

 

洗い流さないトリートメントを付ける

髪の毛を乾かす前に洗い流さないトリートメントをつけると手触りが一気によくなります。

即効性もあり手軽にできるのでおススメです。

 

ただ、顔についたりすることで肌荒れやニキビの原因になることもあるので、相性が悪いと感じたら違うものを使いましょう。

 

ちなみに、かならずしも「洗い流さないトリートメント」である必要はなく、

ベビーオイル、ホホバオイル、オリーブオイルなどでも同じように髪の毛の手触りがよくなります。

 

中には「ニベアを髪につける」という方もいますがベタベタしやすいのでおススメしません。

 

ニベアを髪の毛につけるとサラサラになる効果?頭皮や髪に安全なのか | MatakuHair

みなさんこんにちは! 今回はちょっと耳にした話「ニベアを髪に付けるとサラサラになる」「髪の毛がまとまって良い」という噂についてしらべてみようかなと思います。 ただ、正直この話を聞いたとき「大丈夫か…」なんて思ってしまいました.

どうしても使いたい方はつける量に気を付けてください。

 

ドライヤーの冷風機能を使う

髪の毛を乾かし終わったあと、ドライヤーの冷風で余熱をとると髪の毛がサラサラになります。

 

髪が熱いとキューティクルが開いたままになります。

冷やすことでキューティクルが閉じ、手触りがよくなるので最後に全体に冷風をあてましょう。

 

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まとめ

ノンシリコンシャンプーで髪の毛がギシギシしてしまう原因は、
脱脂力が高くてパサパサしやすい洗浄成分のシャンプーなのに、手触りが改善効果のあるシリコンを抜いてしまった。

というのが原因。

 

シリコンは安全性が高いものなので毛嫌いする必要はありません。

ただ、ひと昔前のようにたくさん入れすぎてしまうと髪にたくさん残りベタベタに。

 

使いすぎも扱いにくくなってしまいますが、シリコンが髪や地肌に悪いということはないのです。

 

ノンシリコンシャンプーで髪がギシギシになってしまっても、手触り改善方法はたくさんあります。

ただ、無理にノンシリコンシャンプーにこだわる必要はないのかなと。

 

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