このページでは、ヘアケアに使うリンス、コンディショナー、トリートメントそれぞれの違いについて紹介します。
現役美容師としての知識。そして各メーカーの方に聞いた耳よりな情報などをわかりやすくまとめました!
重ねて使う時の正しい順番、そして2倍3倍お得に使える方法も合わせて説明しますね!
リンス コンディショナー トリートメントはどう違う?
それぞれの違いを分かりやすくまとめました。
リンス | ひと昔前の呼び方。髪に油分を与えて髪表面を保護。静電気を防止して指どおりを良くする |
コンディショナー | リンスの名前が変わったもの。基本的には中身は同じ。 |
トリートメント | 髪の毛の内部に栄養を届けることができる。3つの中では一番保湿力が高いので、傷みが強い人はトリートメントがおススメ。 |
というのが特徴の違いです。
誰もが一度は聞いたことがあるような大手シャンプー販売メーカー数社に問い合わせましたが、
「リンスとコンディショナーな同じもの。名前が変わっただけ」
という回答がほとんどでした。
ひと昔前の「リンス」という呼び方ではなく「コンディショナー」が今の主流です。
この記事を分かりやすく動画にしました
「文章を読むのが大変!」という方は動画にまとめておきましたので参考にしてください。
製造メーカーよってコンディショナーやトリートメントの違いが変わる
シャンプーやコンディショナーなどを作っている大手メーカーに、リンス、コンディショナー、トリートメントの違いを聞いてみました。
すると、メーカーごとに考え方が少し違うことがわかりました!
それぞれメーカーごとの違いを紹介しますね!
コチラが資生堂、P&G、KOSE、カネボウ、花王というシャンプー超一流メーカーに問い合わせたそれぞれ違いです。
若干の差はありますが、「リンスとコンディショナーはほとんど同じ」という点はほぼ一緒。
トリートメントについても、ダメージ補修効果や保湿力が高く、傷んでいる髪の毛におススメという点で同じでした!
リンスの効果
油膜を髪の毛に作りだして指どおりを良くし、静電気が起きにくくなる効果。
髪の表面に作用するだけなの長持ちしません。
ちなみに「リンスインシャンプー」はリンス効果のあるシャンプーのこと。
厳密にはリンスを入れているわけではないので、それぞれまぜても作ることはできません。
コンディショナー
リンスを同じ効果で、髪の手触りや指どおりを改善します。
トリートメントとの決定的な違いは「栄養成分」はほとんどないこと。
傷みの少ない髪の毛に向いています。
トリートメント
傷んで失われた栄養を補いながらケアできるのが特徴です。
特にヘアカラーやパーマを繰り返すと、日に日に髪の栄養が流れてしまい弱っていきます。
足りない栄養を補うことで、健康な髪に近づきハリコシがアップ。手触りや指どおりも良くなります。
コンディショナートリートメントは一緒に使ったほうがいいの?
コンディショナーとトリートメントは一緒に使ったほうがいいの?を聞いて各メーカーから教えてもらいました!
回答がコチラ。
各メーカーごとに「一緒に使ったほうが効果は高くなる」「一緒に使う必要はない」など大きく分かれました。
一緒に使うべきかどうかは使うブランドごとに違うようですね。
現役美容師の私個人の意見としては「トリートメントを使えばコンディショナーは必要ない」と考えています。
トリートメントだけでも十分ダメージ補修はできますし、付けすぎて髪がベトベトになっている人を何人も見てきました。
傷みが気になる人はまずトリートメント。手触りに物足りなさを感じたらコンディショナーと一緒に使うといいですね。
コンディショナーとトリートメントを付ける順番は?
両方つけるときはトリートメントが先
コンディショナーとトリートメントを一緒に使うときは、トリートメントを先に付けましょう。
トリートメントの一番のメリットは、髪の内部に栄養を届けられること。
先にコンディショナーを付けて油膜を作ってしまうと、スムーズにトリートメントの栄養成分が入らなくなります。
まずはトリートメントで髪の内側の栄養補給。その後でコンディショナーを使いフタをするとそれぞれのメリットを活かせます。
ただ、KOSEさんの「スティーブンノル」というシャンプーシリーズは、コンディショナーと一緒に使う時はトリートメントが先です。
中にはシリーズ独自の順番で効果を高めるタイプもあるので、一度ホームページやメーカー問合せで確認してみることをおススメします。
髪の傷みに合わせてコンディショナーかトリートメントを決めよう
髪の栄養補給、保湿力をとってもトリートメントのほうがコンディショナーよりもダメージ補修効果に優れています。
ただ、値段も高くなってしまう…。
髪の傷みが少ない人は、コンディショナーとトリートメントを使い比べても、効果の違いを実感できないことがあります。
カラーもパーマもしていない。髪の傷みが気にならない方はコンディショナーでも十分。
髪の傷みに合わせて選ぶと無駄なく便利に使えますよ。
2倍お得に!トリートメントの吸収を良くする方法
トリートメントはコンディショナーよりも値段が高い。
そこで、できるだけお得に使うために、プロならではの吸収がよくなる使い方を紹介します。
髪の水分は多すぎても少なすぎてもダメ
トリートメントを使う時は髪に水分が必要です。乾いた髪に使うと伸びが悪く、量が何倍も必要になります。
しかし、髪が濡れすぎているとトリートメントが薄くなってしまい効果が弱くなります。
一番最適な水分は、手で「ギュッ」と絞った時に水滴がポタポタと少し垂れる程度。
「ジャー!!」と出てくるようだと水気が多すぎます。
正しい水分量で使うと効果も高くなりますよ!
目の大きなくしで梳かそう
トリートメントを髪全体につけたら、目の大きなクシでやさしく全体をとかしましょう。
特にミディアムヘア~ロングヘアの髪は、手だけでは均一に付きません。
クシでとかすと髪の内側にもまんべんなく付けられます。
ただ、目の細かいクシは傷みの原因になります。
濡れていると髪は刺激に弱くなるので、髪にストレスをあたえないように目の大きなクシでゆっくり優しくとかすのがポイントです。
手でギュッともみこむ
髪全体に付け終わったら、手で「ギュッ」っとトリートメントを揉みこみましょう。
手で揉みこむと、体温、圧力で浸透力が高くなります。
プロの世界でも、「時間」よりも「圧力」の方がより効果が高くなることがわかっています。
手で髪をこすり合わせてしまうと傷みます。
ギュッっと握りこむようにするのがポイントです。
トリートメントやコンディショナーは付けなくても良い?
コンディショナーやトリートメントは必ず付けなければいけないものではありません。
シャンプーだけでは補えないパサつきやゴワゴワを改善するのに便利なアイテムなので、「使わなくてもいいや」と感じているなら無理に付ける必要はないのです。
カラーやパーマで傷んでいる人はシャンプーだけだとゴワゴワなることも。
ノンシリコンシャンプーを使ったらキシキシするようになったと感じる人も。
こんな時にサラサラ髪に導いてくれる、リンス、コンディショナー、トリートメントが便利なのです。
まとめ
- リンス、コンディショナーは髪表面の保護
- トリートメントは髪の栄養成分が入っていて内部を補修できる
- コンディショナーはリンスの名前が変わったもので効果は同じ
- コンディショナーとトリートメント一緒に使ったほうがイイかはシャンプーブランドごとに違う
- コンディショナーとトリートメントを併用するなら、トリートメントを先に付けよう
です。
参考にしていただければ幸いです。
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