今回は、ワンポイントオシャレでカワイイ、セルフでできるインナーカラー(イヤリングカラー)のやり方を、現役美容師の知識を活かして紹介します。
美容院でインナーカラーをお願いするのもいいですが、ポイントさえ分かっていれば自分でもできますよ。
黒髪でも簡単カワイイ。髪型のアクセントにもピッタリ。
- インナーカラー(イヤリングカラー)を入れる範囲
- ブロッキングの方法
- 入れ方でどれだけ仕上がりが違うか
など写真付きてわかりやすく説明します。
インナーカラーにもいくつか種類がありますが、今回は代表的な耳に欠けた時にアクセントとして出てくるインナーカラーを2種類紹介。
ロングやショートヘアに染めるとどんなヘアカラーになるのかなども合わせて説明しますね。
(イヤリングカラーは、耳掛けのときに出てくるインナーカラーのこと。作り方は同じなので、このページではインナーカラーとして紹介ますね!)
カワイイカッコいいインナーカラー
インナーカラーってどんなもの?
インナーカラーとは、髪の毛の内側(インナー)の色を変え、デザイン性のあるアクセントのついたヘアカラーにすることです。
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この写真のように、暗い髪の毛の内側をブリーチで明るくヘアカラーすることをインナーカラーと言います。
ブリーチで髪の内側を明るくするだけでなく
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この写真のように、明るい髪の内側を暗くしたり
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この写真のように、内側一部分の色を変えてヘアカラーすることもインナーカラーと言います。
どの色を組み合わせるか、どの部分に染めるかで表情が変わります。
今回は、セルフでも染めやすい暗い髪の内側を明るくするインナーカラーを紹介しますね。
ブリーチは必要?
インナーカラーにブリーチはなしでもできることはできます。
ただ、ブリーチしないと全くと言っていいほど目立ちません。
コチラの記事では、ブリーチなしでインナーカラーを作りました。
ブリーチをしないで、明るい茶色にするインナーカラーもありますが、全体的になじんでしまい、
「こんなの求めいたインナーカラーじゃない!」と感じるはずです。
インターネットの「インナーカラー」検索で出てくる写真は、9.9割ブリーチしてあります!
インナーカラーはブロッキングが大切‼
インナーカラーを行うときに大切なのは、「場所」と「範囲」です。
この2つのバランスのとり方で、仕上がりのデザイン、表情が決まります。
場所と範囲を決めて髪をわけることを「ブロッキング」と言います。
耳上だけインナーカラー
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コチラは耳の上だけのインナーカラー。イラストはブリーチをする範囲です。
耳にかけたときに表情が出てくるデザインです。
耳の後ろまで染めていないので、後ろから見たときにはほとんど見えません。
耳後ろだけインナーカラー(イヤリングカラー)
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コチラは耳の後ろだけをブリーチしたデザイン。別名イヤリングカラーとも言います。
耳の上はブリーチしていないので、髪を下ろすとほとんど隠れて見えなくなります。
耳にかけたときにアクセントになるデザインから「イヤリング」なのですね。
「たくさんブリーチして目立ちすぎるのはちょっと…」という方にはおススメです。
髪を結んだり、耳にかけたときに見えます。
耳の上と後ろをインナーカラー
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コチラは耳上から耳後ろまでをつなげてブリーチしたデザイン。
範囲も大きいので、目立ちやすいのが特徴です。
耳にかけたときにオシャレなデザインなので、この範囲でイヤリングカラーとも言います。
下ろしてもインナーカラーを目立たせたい人におススメです。
今回はその中でも人気の高い
- 耳後ろだけ(目立たせたくないけど入れたい)
- 耳上から耳後ろをつなげる(しっかりインナーカラーを入れたい)
の染め方を紹介します。
セルフで簡単インナーカラーの作り方(準備編)
今回はこの髪の毛を使って2種類のインナーカラーの作り方を紹介します。
まずは、セミロングで作って、そのあとボブにカットした時のデザインも説明しますね。
用意するもの
- ブリーチ
- ヘアカラー(色を入れる場合)
- ヘアカラー用グローブ
- 髪を分けとるクシ(片側が細くなっているもの)
- ヘアクリップ4~6個
- 汚れてもいい服
- 汚れてもいいタオル
こちらが必要な道具です。
普通なら「ブリーチしただけ」は色が抜けただけでいい色ではありません。
しかしインナーカラーは、染め方そのもののデザイン性が高いので、後から色を入れなくても不自然ではありません。
ブリーチ
インナーカラーを目立たせるためにも、必ず使いましょう。ブリーチなしで染めても、ほとんど目立ちません。
ブリーチ選びのポイントは、抜けの良いブリーチを使うこと。
抜けの悪いブリーチだと、手間も時間もお金もかかってムダです。
1回でもしっかり明るくなるブリーチがおススメです。
コチラは市販でもしっかり色抜けするブリーチです。
ヘアカラー
ブリーチで色を抜いた後に色を入れる時に必要です。
市販のカラーなどでもいいのですが、安全性の高いカラーバターやマニックパニックもおススメです。
カラーバターはトリートメントなので、しっかりとブリーチで抜かないと色が入らないのですが、髪が傷まず頭皮にも安全です。
マニックパニックは色が濃いのですが、量が少ないのが難点。
しかしインナーカラー程度の範囲なら1個で十分足りますよ。
ヘアカラーグローブ
ブリーチを使う時は必ずグローブをしましょう。
ビニール製のブカブカペラペラ手袋だと破れることがあります。できればゴム製の手にフィットするゴム製がおススメです。
ゴムにアレルギーのある方はラテックス製がおススメです。ゴムアレルギーがでません。
ブリーチは、素手で触るとヤケドしたように白くなります。水すら刺激になるほど皮膚が傷むので、必ず使いましょう。
簡単なビニール手袋なら100円均一でも買えますよ。
リングコーム
リングコームと言うのは、片側が細くなったクシのことです。100均で売っています。
細くなっている部分は髪を分けとるのにとても便利。髪が絡んだ時も、クシとして使えるので一本あると重宝しますよ。
ヘアクリップ
美容師はダックカールと呼んでいますが、ブロッキングして分け取った髪をとめたり、ジャマな髪をまとめるときに便利です。
プロ用にこだわらなければ100円均一で売っています。
合計4個あれば足りるかな…6個あれば安心です。
汚れてもいい服
体にブリーチが飛んでしまうと危ないので、汚れてもいい服を着ましょう。
ブリーチが服に付くと色が抜けてしまいます。「捨ててもいい」ような服が理想です。
お風呂場でカラーするのであれば、ブリーチがもし体に付いたらすぐに洗い流すように気をつけてください。
濡れタオルなどを用意しておいて、パッと拭き取ってもいいですね。
汚れてもいいタオル
余計なところにブリーチやカラーが付いたときに拭き取ったり、服に付かないようにするために使います。
洋服と同じように、脱色されてしまうので汚れてもいいタオルを用意しておきましょう。
真っ白なタオルならブリーチが付いても色が変わりません。
セルフで簡単インナーカラーの作り方(セミロング~ロング)
耳上~耳後ろをインナーカラー
まずは下ろしても目立つ耳上から耳後ろまで染めるインナーカラーを紹介します。
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この写真のようなデザインですね。
①髪の毛を分け取る
まずはこの写真のように耳の上から、耳のうしろまでを分けとります。
この時のポイントは、分け取る部分をジグザグにするということ。ジグザグにわけることで、下ろした時に髪が馴染みます。
髪の毛を分ける時の注意点は、分け取る厚さに注意してブロッキングすること。
今回は横の部分が3~4cmの厚さで髪の毛を分け取っていますが、
この写真のように、厚く分け取ると仕上がりのインナーカラーも、より目立ちますし、
この写真の様に、薄くするとインナーカラーは少なくなって目立ちにくくなります。
大きすぎると、インナーカラーというよりはツートーンカラーになってしまいますし、少なすぎるとほとんど見えなくなってしまうので、分け取る範囲には注意してください。
②ブリーチを塗る
ブリーチを付ける時のポイントは、少ない量でカスカスに塗るのではなく、ある程度タップリとしっかり塗ることです。
この写真の様に量をしっかり塗ることでムラになりにくくなります。塗り過ぎてしまうと余計な部分に垂れてしまうのでほどほどに。
そしてもう一つのポイントは、キッチリ根元まで付けずに、根本の近くは少しぼかすように塗ること。
根元までキッチリ塗るのもキレイですが、頭皮にブリーチがつくと地肌が傷みます。
地肌への負担や刺激を減らせますし、ぼかして塗ることで髪が生えて来た時にブリーチとの境目がクッキリラインになるのを防げます。
この写真のような感じです。
根元までキッチリぬっていないので、少し黒いですね。少し空けてなじませる感じです。
「カラーがしみやすい」という方には安全なので特におススメです。
境目を指の先で揉み込むように付ければブリーチをぼかしながら塗れますよ。
コチラがブリーチを塗ったあとの写真。
ブリーチを塗ったらラップで包みましょう。
ブリーチが乾燥すると効果が弱くなります。乾燥を防ぎ、余計なところにつくのを防ぐことができます。
③放置時間の目安は40分~1時間前後
ブリーチを放置する時間の目安は約40分前後です。
ブリーチは、抜けの良さが一番発揮されるのが40分と言われています。
そのあと時間を置いても色は抜けますが、抜けが悪くなるのに髪はどんどん傷む状態に。
さらに明るくするなら、一度流してから塗りなおすと効率よく明るくできますよ。
今回置いた時間は50~60分です。
ブリーチは1回だけにするつもりだったので、少し長めに時時間を置きました。
④仕上がり
コチラが仕上がりです。
横からみると隠れて見えますが、耳にかけると
この写真のように目立ちます。
耳の上もブリーチされているので、
この写真の様に、正面から見た時も目立ちやすくなります。
耳後ろだけをインナーカラー(イヤリングカラー)
では次に耳後ろだけインナーカラーする方法です。
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耳の上は染めないので、目立ちにくいのが特徴です。
耳に髪をかけたときに表情がでてきて、髪をおろしていると正面からはほとんど見えません。
①髪の毛を分け取る
先ほどの耳上からのインナーカラーと違い、この写真の様に、耳の後ろだけを分け取ってインナーカラーをしていきます。
この写真の範囲ですね。ギザギザに分け取るのは同じです。
②ブリーチを塗る
ブリーチを塗る範囲が少ないので、ブリーチの量も少なくていいのですが、それでも余裕をもって作りましょう。
カスカスで塗るとムラになりやすくなります。
コチラがブリーチを塗り終った写真。
先ほどと同じように根元の近くはぼかすように付けています。
塗り終ったら余計なところにブリーチが付かないようにラップを巻いておきましょう。
③放置時間の目安は40分~1時間前後
ブリーチの放置時間の目安は変わりません。
今回も耳上からのインナーカラーと同じように50~60分時間を置いてシャンプーします。
④仕上がり
コチラがブリーチが終わった写真。とても明るいですが、
この写真のように、上から髪の毛を被せるとインナーカラーはほとんど目立たなくなります。
髪の毛に毛流れができたり、少しかき上げた時にインナーカラーが出てくる。という入れ方なので、普段おろしている時はほとんど見えないですね。
後ろで結んだ時には、かなりハッキリと見えます。
見え方それぞれの違い
コチラが正面からみたときの耳上~耳後ろまでのブリーチと、耳後ろまでのブリーチの比較です。
髪をおろしているときでも、耳上からのインナーカラーは目立ちますね。
耳後ろのインナーカラーは奥にほんの少し見える程度です。
こちらは耳上から耳後ろまでのインナーカラーの毛先。
上から被る髪の毛でほとんど隠れていますが、広い範囲に明るい髪の毛が目立ちます。
コチラは耳後ろだけのインナーカラー。
ポイントでほんの少し明るい髪の毛が目立つような仕上がりですね。
どちらも巻き髪などをしないとハッキリと目立ちませんね。
セルフで簡単インナーカラー(ボブ)
次にボブヘアのインナーカラーを紹介します。長さが違うと、雰囲気やデザインも変わってきます。
ブロッキング(分け取る範囲)や塗り方、放置時間「セミロング~ロング」と同じです。
耳の上~耳後ろまでインナーカラー
画像引用元:https://www.pinterest.jp/pin/769834130044806647/
ボブの長さで耳上~耳後ろまでのインナーカラーデザインです。
セミロングと同じように、正面から見た時のインナーカラーは耳上からの方が目立ちますね。
コチラが耳上からのインナーカラーの写真。髪の毛をおろしていても明るい部分が目立ちます。
コチラが耳にかけた状態。
耳にかけるとさらにインナーカラーが目立ちますね。
耳後ろまでのインナーカラー
画像引用元:https://www.pinterest.jp/pin/769834130044806271/
ボブの長さで耳後ろだけのインナーカラー。
コチラは耳後ろだけのインナーカラーを入れた髪の写真です。
ロングヘアと同じように、髪の毛をおろすとほとんど見えません。
コチラが耳にかけた状態の写真。
顔まわりが暗いままですが、耳にかけるとインナーカラーが目立ってきます。
「派手になるのは苦手」という方にはピッタリです。
それぞれ見え方比較
コチラがボブヘアにインナーカラーの写真です。
コチラから見て左が耳後ろだけ。右側が耳上~耳後ろまでブリーチしてあります。
ヘアカラーを塗っても塗らなくてもオシャレ
普通、ブリーチした髪は残った黄色を目立たせなくするためにヘアカラーで色を入れます。
そのままだと正直オシャレではありません…
しかし、インナーカラーは染め方自体に特徴があるので、色を入れなくても十分オシャレ感が出ます。
ということは、色を入れて色落ちしてもいい感じに色抜けするオシャレなヘアカラーなのです。
ブリーチが1回ぐらいなら市販のヘアカラーで染めましょう。
泡カラーだと広がりすぎて塗りにくいので、乳液やクリームタイプがおススメです。
繰り返してブリーチした明るい髪なら、カラーバターやマニックパニックで色を付けても安全でキレイです。
※ブリーチ1回ぐらいだと色が入りにくいです。
何度やってもどれだけ時間を置いてもたいして明るくならないブリーチもあります。
インナーカラーはワンポイントで目立たせることが大切なので、短時間でシッカリ色を抜けるブリーチがおススメですよ。
こちらはプロでも好きな人の多い抜けのいいブリーチです。
まとめ
セルフインナーカラーで大切なのは
- ブリーチを使って目立たせること
- 分け取る場所と範囲によってデザインの見え方や表情が変わる
- 分け取る範囲が多すぎると、インナーカラーではなくツートーン(2色)カラーになる
- 時間を置きすぎない(髪がいたむだけで明るくならない)
- ブリーチだけでもいいけどヘアカラーを入れてもキレイ
です。
塗る範囲が少ないので、セルフカラー初心者にもおススメです。
「場所」と「範囲」をしっかり決めておけば後は塗るだけ。
塗りにくい場所は、友達や家族にお願いしてもいいですね。
失敗が怖いのであれば、「範囲」を大きく取りすぎないようにしましょう。
足りない部分は後日足すこともできますし、バランスを見ながら好きなデザインを見つけてくださいね。
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