灰色キレイなアッシュグレー。
「カッコイイ」「カワイイ」憧れる髪色ですよね。
そんなキレイな髪色になりたい人も多いハズ!そこで今回はアッシュグレーカラーについて紹介します。
染めたときに「イメージと違った!」と失敗しないためにも
- アッシュグレーの灰色をキレイに出す方法
- ブリーチありの髪とブリーチなしの髪ではどんな色になるのか
- ブリーチの回数でどんな色に変わるのか
- ブリーチしないでアッシュグレーにする方法
- 失敗すると緑色になる?
- アッシュグレーの色を長持ちさせる方法
などについて現役美容師16年の経験をフルに生かして紹介たいと思います。
写真付きでわかりやすく紹介するので、ぜひぜひ参考にしてください!
アッシュグレーの灰色をキレイに出す方法
透明感のあるアッシュグレーにするにはブリーチが必要!!
髪の毛の赤みを打ち消してくれるアッシュ。そして「モノートン」という無彩色を表現したグレー。
「よし!それなら髪の毛をアッシュグレーカラーに染めよう!」というのはちょっと待って。
「アッシュグレーをキレイに発色させる」にはポイントがあります。それは
ブリーチを繰り返して、髪の黄色をできるだけ薄くする。
それからアッシュグレーで染める
これで透明感のあるキレイな灰色になります。
この写真のようなハッキリわかるグレー感。
この写真の髪の毛はブリーチを6回繰り返しています。
染める前の髪の毛は
この写真ぐらい。ほとんど白に近いですね。
このぐらいしっかりと色を抜いた髪の毛にアッシュグレーのカラーを入れ、
染め上がると下の写真のような色
この写真は少し濃く感じますが、カメラで勝手に補正がかかってしまうようで…
この色を分かりやすい屋外で見ると
この写真ぐらいまで灰色になるのです。
アッシュグレーの灰色を出すには、いかに前もってブリーチで色素を抜いておくかが重要なのです。
まったくブリーチをしていない黒髪に染めると
この写真のように「え…?ほとんど黒じゃん…」という色になります。
明るいグレーアッシュで染めてもこんな色。
キレイな色ですが、「もっとを色を出したい!」と物足りない人もいるのではないでしょうか。
黒髪に染めても灰色になりにくい!!
黒髪は、一見「黒」に見えますが、いくつかの色が混ざり合って黒に見えています。
髪の毛には「メラニン色素」という色の素があります。
お肌のシミの原因でもありますが、髪の毛にとっては色を付けてくれる大切なものです。
メラニン色素は大きく分けて2種類。
ユーメラニン (ユウメラニン) | 黒~茶褐色の色素。ユーメラニンが多いと黒くなる |
フェオメラニン | 赤~黄色の色素。フェオメラニンが多いと髪が明るく見える(地毛が明るい人など) 特に黄色の色素は残りやすく、どんなにブリーチをたくさんしても薄黄色になるのはそのため。 |
日本人の黒髪は、ユーメラニンが多いのが特徴。
「黒」に色をまぜても「黒」になるように、そのまま染めても透明感が出にくいのです。
さらに、「染めるといつも赤っぽくなる」という髪はフェオメラニンも多め。
赤色がジャマをしてさらに色が出にくいのです。
対して、欧米の方には明るい髪の毛の人が多いです。
ユーメラニンが少なく、そのまま染めても透明感が出やすい髪質。
「外国人風ヘアカラー」というのは、そんな海外の明るい髪に近づけるように染めた赤みの少ない透明感のある髪のことを言います。
アッシュグレーとグレーアッシュって違うの?
インターネットや美容師さんの話には「アッシュグレー」や「グレーアッシュ」という名前がでてきます。
しかし、アッシュグレーもグレーアッシュも全く同じです。
ヘアサロンでオーダーする時はどちらの呼び方でも通じるはずですよ。
このページでは主に「アッシュグレー」で説明しますね。
アッシュグレーってどんな色?
アッシュグレーは、アッシュの「青」とグレーの「灰色」が混ざった、「青みがかった灰色」のことです。
コチラがアッシュとグレーのヘアカラーを”真っ白な髪”に染めたとき色。黒髪に染めてもこの色にはなりません。
アッシュは少しくすんだ青で、グレーは純粋な灰色。アッシュグレーはこの2つが混ざった色です。
”灰色”よりも少し青みがあるのが分かりますか? ほんのり青白いような。
”アッシュグレー”という色は”青みがかった灰色と純粋な灰色が混じったような色”なのです。
アッシュグレーカラーは寒色 赤味を打つ消してくれる
アッシュグレーは「寒色」という色の種類です。
寒色は寒い、冷たい、クール、冷静をイメージさせる色。
寒色の逆は暖色で、オレンジやピンク、赤など暖かい、かわいらしいといった印象を与えます。
特にアッシュのような青みは、髪の毛の赤み(オレンジや黄色)と混ざると灰色になるという特徴があります。
コチラの混色イラストのイメージです。
アッシュで赤みを打ち消し、グレーを足してさらに灰色を表現することができます。
ヘアカラーの後、赤っぽくなりやすい人には特におススメのヘアカラーです。
アッシュグレーは色落ち中もキレイ?
赤を打ち消す効果は、色落ち中も続きます。
どれぐらい効果が続くのかを、ブリーチしていない髪とブリーチした髪の毛で調べたので合わせて参考にしてください。
ヘアカラーの色持ちがよくない髪質の方は、このページの後半で紹介するグレー系のカラーシャンプーやカラートリートメントがおススメ。
色を補いながら洗えるので、ヘアカラーが長持ちしますよ。
アッシュグレーで染めてみた
黒髪~ブリーチ毛など、いろいろな髪の毛をアッシュグレーで染めてみました。
黒髪に染めてみた
コチラはヘアカラーを全くしていない髪の毛を明るめのアッシュグレーで染めた写真です。
赤みの少ないブラウンという印象ですね。
グレーっぽさは少ないですが、キレイな色です。
光が反射している部分が少し灰色っぽく見えますが、上の部分と同じ色なので茶味が強いです。
黒髪~茶髪に染めてみた
コチラは根本が黒髪。毛先は色がぬけて茶色くなっている髪の毛です。
コチラが染める前。
そしてコチラが染めた後。
もともとヘアカラーをすると赤くなりやすい髪の毛でしたが、打ち消されてキレイな色になっています。
十分良い色なのですが、「いやいやもっとグレーっぽいほうがいい!」という方には物足りないですね。
メラニン色素がたくさん残っているので、透明感が出にくいのです。
茶髪(明るめ)に染めてみた
コチラは一度明るめのヘアカラーをしてから時間が経ち、色落ちした髪の毛です。
コチラが染める前の髪
そしてコチラが染めた後です。
明るめのグレーアッシュで染めているので、色は濃くありません。
グレー感は少ないですが、くすみ感のあるキレイな色です。
毛先ブリーチ1回の髪の毛染めてみた
次に、毛先が1回ブリーチされている髪の毛をアッシュグレーで染めます。
コチラが仕上がり
外で見るとこのような感じ。
ブリーチした髪なので、黒髪や茶髪と比べると、灰色っぽさを少し感じます。
ただ、誰が見ても「灰色っぽい!」と感じるにはまだまだブリーチが足りませんね。
ブリーチの回数でアッシュグレーはどれだけ変わるのか
では、ブリーチをどれだけ繰り返せば求めるアッシュグレーになるのか。
それを調べるために2人分の髪の毛を使い作ってみました。すべて本物の髪の毛です。
必要なブリーチの回数を調べる≪1回目≫
まず、この3つの毛束にブリーチを繰り返して調べてみましょう。
この髪の毛は、上から
- ヘアカラーを全くしていない髪の毛(黒髪)
- ブリーチ1回
- ブリーチ2回
で明るくした髪です。
この髪の毛をそれぞれアッシュグレーで染めてみます。
黒髪
暗めの色を使ったということもありますが、正直ほとんど変わっていませんね(笑)
写真だけで見れば「コレが…アッシュグレー…?」というレベル…
黒髪はメラニン色素がたくさん残っています。
アッシュの青で染めても赤と混じり合って茶色が強くなり、黒い色素に邪魔されて色がわかりにくいのです。
ブリーチ1回
コチラはブリーチ1回の髪の毛に染めた写真です。
黒髪よりは透明感が出ていますね。
ただ、メラニン色素がまだまだたくさん残っているので、色が濁ってしまってます。
ブリーチ2回
ブリーチで2回色を抜いた髪は、黒、茶色、赤の色素が少なくなり黄色っぽくなっています。
明るくなりやすい人であれば一回のブリーチでもこの明るさになる人もいます。
元の髪が明るくなたことで、染めた色も分かりやすくなりました。
3つを並べてみるとこのような感じ。
左からブリーチ2回1回0回(黒髪)の順番です。
写真は日中の外での色の見え方です。ブリーチ2回の髪の毛はかなり灰色感が出ていますね。
この色味であれば「グレーアッシュっぽい」と感じる人も多いのではないでしょうか。
必要なブリーチの回数を調べる≪2回目≫
次は、別の人の髪の毛を使ってさらにブリーチを増やしてみましょう。
コチラは上から黒髪、茶髪、ブリーチ1~6回の髪の毛です。
ブリーチの色抜けは個人差がありますが、くり返すことで髪の色素がどんどん少なくなっていきます。
コチラを混ぜてアッシュグレーを作り
髪の毛に塗ります。
コチラが仕上がりです。
ブリーチ3~4回はグレーがかってキレイな色ですね。
今回使ったプロ専用のヘアカラーには、髪の毛に残った黄色を消すためにあらかじめ「紫」が入っています。(ヘアカラーの種類による)
ブリーチの回数が多いと少し紫がかることがありますが、何度かシャンプーすることで
シャンプー5回目
シャンプー10回目
アッシュグレーの色落ちについては、グレーアッシュカラーブリーチありなし10日間の色落ち変化と長持ち方法にまとめてありますので合わせて参考にしてください。
こんなにキレイな灰色になります。
はじめキレイだったブリーチ3~4回は、色落ちして薄くなってしまいました。
美容院でアッシュグレーを注文したのに「紫っぽくなった!」という方は2~3日シャンプーをしながら様子をみてください。
徐々にキレイな灰色になりますよ。
紫は成功 緑は失敗?
アッシュグレーカラーを目指した時に、一番多い失敗が「緑になってしまう」ことです。
髪の毛には、メラニン色素がありブリーチをすることでまず「黒」と「茶」が抜けます。
そして「赤」と「黄」が残るので、オレンジ色のような色になります。
さらにブリーチ繰り返すと、髪の毛の色素が抜け、薄い黄色になります。
その髪にヘアカラーを塗ると、発色を邪魔する色が少ないのでハッキリと色がわかります。
「アッシュ」には「青」が使われています。同じく「グレー」にも青が使われていることがあります。
もし、ブリーチの回数が少なく黄色がたくさん残った髪にアッシュグレーで染めると
「黄」+「青」で「緑」になってしまう失敗が起きます。
同じように、ブリーチをしないで「赤」や「黒」「茶」がたくさん残った髪に染めても、
赤色がジャマをしてブラウンが強くなってしまうのです。
もし「紫」になってしまった場合は、ちゃんと「青色」が出ている証拠です。
ヘアカラーの中にもともと入っている、黄色を打ち消すための紫が出ているだけなので、何度かシャンプーをするとグレーになっていきます。
美容師さんの中には、数日後に灰色になるように、あえて紫で仕上げる人もいます。
濃すぎる紫は問題ですが、薄紫ならシャンプーを数日でキレイな色になりますよ。
ブリーチを使わずにできるだけアッシュグレーにしたい
「ブリーチが必要」なんて簡単に言ってしまいましたが、学校や職場などでどうしても髪を明るくできないこともありますよね。
ブリーチをしないメリットは
- 髪が傷みすぎない
- 学校や仕事でも許される(校則や社則にもよる)
- 色持ちがいい
- 金髪にならない
こんなにたくさんのメリットがあります。
そこで、ブリーチをしないでできるだけアッシュグレーにする方法を紹介します。
ブリーチなしでアッシュグレーにする方法
ブリーチをせずに、できるだけアッシュグレーにする方法はただ一つ。
ブリーチを使わずにできるだけ髪を明るくしてから染めるという方法です。
髪が一番明るくなるのは、「ライトナー」というヘアカラー剤。「クリア13」などとも呼ばれますが、ブリーチをしないでできる限り髪を明るくできるヘアカラーです。
ライトナーにはアッシュや、ピンク、レッドなど「色味」が一切入っていません。
髪の毛の明るさを上げることを業界用語で「リフトアップ」や「トーンアップ」と言いますが、髪を明るくすることだけを目的に作られたカラー剤なのです。
ブリーチ剤ではないので、タンパク質もブリーチ剤ほど壊れず、金髪にもなりません。カラー後のパーマや縮毛矯正などもできます。
このライトナーで髪をまず明るくする。(メラニン色素を減らす)
そしてアッシュグレーで染める方法が、ブリーチをしないで染める方法です。
市販カラーでライトナーの代わりになるのは?
市販カラーでライトナーの代わりになるのは、できるだけ明るい色のヘアカラーを使うことです。
ライトナーのように、色味のない市販カラーはほとんどないようなので、同じアッシュやグレー系の一番明るいヘアカラーで明るくする。
そして少し暗めの(色の濃い)アッシュグレーで染め直しましょう。
市販カラーで一番明るい色はコチラのまとてあります。
ライトナーを使って染めてみた
写真で分かりやすいように、ライトナーを使って染めてみました。
まずコチラがライトナーを使う前の黒髪です。
ライトナーを使って明るくします。
そしてコチラがライトナーを使って明るくした黒髪です。左は室内。右は外で見た色です。
※ライトナーで2回染めしています。
明るくした髪の毛をアッシュグレーで染めると
このような色になります。
ブリーチを繰り返したときのような、純粋な灰色ではなく、色も暗めです。
しかし、ややグレーを感じるぐらいの色になりました。
これがブリーチなしで染めたアッシュグレーの限界です。
「まだまだもっと色を出したい!」ということになるとブリーチが必要になりますね。
できるだけブリーチの回数を減らして染めるには?
ブリーチをたくさんすればするほどキレイなアッシュグレーになります。
ただ、髪の毛の傷みや、美容院、市販カラーの値段も気になるところ。
そこで、できるだけブリーチの回数を減らしてアッシュグレーにする方法を紹介します。
主にセルフで染める人に役立つ情報です!
方法は2つ。
- 紫をすこ~~~~しだけ入れる
- 前もってうす紫で染めておく
です。
紫を入れると灰色が出やすい
みなさんがアッシュグレーにもとめるのって、やはり灰色感ですよね。
しかし、灰色感を出すには、ブリーチで残る黄色がジャマをしてしまう。
そこで、黄色を打ち消すための「補色」と呼ばれるものを足して染めるのです。
これはプロの美容師も使うテクニック。
詳しく書くと長くなってしまうので、コチラにまとめておきました。
コチラは色相環という色を円状に並べたものです。カラーサークルとも呼ばれます。
この色相環の対角線にある色同士を混ぜると、打ち消しあって灰色になるという特徴があります。
ブリーチで残ってしまう「黄色」の補色は「紫」です。
多すぎると紫が強くなってしまうので、ほんの少し(5%~10%)まぜて染めると、残った黄色を打ち消してキレイにグレーが発色します。
さらに、緑色になる失敗も防げます。
前もって薄紫で染めておく
コチラも紫を使ったテクニックですが、ブリーチが終わったあと、黄色が残っている髪を前もってうす紫で染めておく方法です。
みなさまにもできるように、カラートリートメントで調べました。
コチラのブリーチした髪は、黄色がたくさん残っています。
このままでは緑になったり、キレイに染まらない…
そこで黄色を消すために、紫のカラートリートメントを薄めて使います。
写真で使っているものはショッキングパープルというかなり濃い紫。
カラートリートメントは、お家にあるコンディショナーやトリートメントで薄めて使えるので、10:1(コンディショナー:カラートリートメント)で薄めます。
紫が多いと濃く出るので気をつけてください。
薄紫のカラートリートメントを塗って、5分ほど置いたら流します。
するとこの写真のように黄色が打ち消された色になります。
上の髪の毛がブリーチで色を抜いただけ、下の髪が薄紫のカラーバターを使った髪です。
次にコチラのカラーバター(今回はシルバー)を使って色を入れます。
塗って~…
コチラが仕上がり。
カラーバターは、あくまでトリートメント。もともと色が出にくいのですが、何もしていない髪はまったく灰色っぽさがないですね。
しかし、薄紫で黄色を消した髪の毛は、くすんだグレー感が出ました。
色も濃く見えますね。
アッシュグレーを長持ちさせる方法
ブリーチすると色抜けが早い
ヘアカラーは髪の毛の内部で発色することで髪の毛に色を付けます。
しかし、ブリーチをすると髪のタンパク質が傷んでしまい、色落ちも早くなります。
ブリーチしてカラーをしたことがある人は経験あると思いますが、2~3週間もたてばほとんど落ちてしまいます。
ブリーチした髪の毛にヘアカラーをするときは、色落ち対策ができるシャンプーやトリートメントも一緒に使うと長持ちします。
使うだけで簡単なカラーシャンプーとカラートリートメントが便利
カラーシャンプーとカラートリートメントは色の入ったシャンプーとトリートメント。
洗うたびに色を補うことができます。
使う時のポイントは、目的の色に合わせて種類を選ぶこと。
ブリーチして傷んだ髪ほど色が入りやすく効果も高くなります。
今回の様なアッシュグレーの時は、グレー(灰色)系がおススメです。
コチラがシャンプー
コチラがトリートメントです。
美容室でグレーアッシュにするには?料金は?
予約の時のポイント
美容室でグレーアッシュカラーにする時は必ず予約を入れましょう。
予約時のポイントなのですが、ブリーチを繰り返すのであれば時間がかかります。
例えば、「カット+カラー」だけのメニューで予約をすると「1回のヘアカラー」なので、美容室側も約2時間しか枠を空けません。
ブリーチを繰り返すとなると、次の予約と重なってしまうので、その日はお断り…なんてことも珍しくありません。
ネット予約なら、「備考欄」などに一言付け加えたり、電話予約でアッシュグレー系にしたいと伝えれば美容師さんはわかってくれます。
二度手間にならないためにも気を付けてください。
美容室の料金目安
細かい料金は美容室ごとに変わるので、あくまで目安で考えてください。
アッシュグレーに必要な金額は、ブリーチの回数によってかなり変わります。
「予想より高かった!」とならないためにも
- 髪全体を染めるのにいくらかかるのか
- ブリーチは一回いくらか
- ロング(長さ)料金はかかるのか?
この点に関しては前もって確認しておきましょう。
ブリーチの値段が一回4000円とします。そしてブリーチ後のヘアカラーも4000円とすると。
ブリーチ回数 | ブリーチ料金 | カラー料金 | 合計 |
1回 | 4000円 | 4000円 | 8000円 |
3回 | 12000円 | 4000円 | 16000円 |
5回 | 20000円 | 4000円 | 24000円 |
※黒髪からの計算です。ロング料金とカット料金は含まれていません。
これだけの料金がかかります。
「ブリーチなし」で紹介したライトナーやクリア13で染める方法は
ライトナー | ヘアカラー | 合計 | |
1回 | 4000円 | 4000円 | 8000円 |
2回 | 8000円 | 4000円 | 12000円 |
コチラが目安です。
もとめる灰色感、染める美容室、クーポン等によって値段が大きく変わります。(都内の一等地で染めらた5万以上かかったなんて話も…)
心配な方は前もってカウンセリングだけ行きましょう。
髪の毛を見てもらいながら目的の色になるまでいくらの料金がかかるのか?を計算してもらってから判断するのが一番確かです。
セルフでグレーアッシュにするには?
セルフカラーでグレーアッシュカラーにするには、抜けの良いブリーチで髪の毛を明るくし、その後にグレーアッシュのカラーを使いましょう。
キレイに染めるためのポイントとしては
- 抜けの良いブリーチを使う
- ブリーチの度に必ずシャンプーする
- ゴム手袋やビニール手袋をしっかりとする
- ブリーチを放置する時間は40分が一番効率がいい
- もし時間に余裕があるのであれば、グレーアッシュカラーの前に1日置く、もしくは一度染めてから数日後にもう一度グレーアッシュを染める
です。
ブリーチを使うときは必ず抜けの良いブリーチを使いましょう。
ブリーチは種類によって抜けの良さが違います。
キレイに発色させるには色素をしっかりと抜いておく必要があるので、抜けの良いブリーチを使います。これはプロの現場でも同じです。
市販品ではコチラが抜けの良いブリーチです。
安全面に気を付けて!
ブリーチの度にしっかりとシャンプーしないと、次のブリーチの時に目に入ることがあります。
そして、「めんどくさい」と素手でブリーチを使うと、ヤケドしたように痛くなり皮膚が白くなります。
必ずゴム手袋かビニール手袋をつけるなど、説明書をよく読んで安全に使いましょう。
放置する時間は?
ブリーチは40分以上経ってしまうと、色を抜く力が弱くなりますが髪に傷みを与え続けます。
一回を何時間も置くよりも、一度流してから繰り返したほうがしっかりと色が抜けますよ。
色抜けと傷みのバランスで一番効率がいいのが40分です。
それより短いと流すにはもったいないですし、置きすぎても明るくなりにくいだけです。
長くても1時間を目安にして繰り返しましょう。
ブリーチ直後は染まりにくい
ブリーチした直後は、色素を壊す成分がまだ髪に残ったままです。
流してすぐに色を染めても、発色が弱くなることがあります。
発色を良くするには、ブリーチしてから2~3日後に染める。
もしくは、一度染めてから、一週間後にまた染め直す方法がおススメ。
色落ちしてきたころに色を重ねることで、濃くなり発色もよくなりますよ。
ちょっと気を付けてグレーアッシュの間違った情報
ネットを見ていると、時々美容師さんではない人が作ったであろう間違った情報が書かれています。
美容師を16年をしてきたからこそわかる「これは違うよ」という情報を紹介します。
間違えて覚えてほしくないのでこの場で訂正させてください。
グレーアッシュは数か月持つ?
「グレーアッシュはキレイな色。一度染めれば2~3ヵ月持つからおススメ」「色落ちもキレイ」と言ったようなことがネットに書かれています。
しかし、ヘアカラーで2、3ヵ月まともに色が残り続ける色はありません。ブリーチをすればなおさら早くなります。
それは他の色でも同じです。薄っすら色が残ることはありますが、1ヵ月もすれば色はかなり落ちてしまいます。
ヘアカラーだけでグレーっぽい灰色感がしっかりと残るのはせいぜい1週間ほどです。
どんどん色が落ちて黄色っぽくなってきます。
色落ちまでの時間を長くするにはカラーシャンプー、カラートリートメントなどを使って、お家で色を補ってあげましょう。
写真加工された「アッシュグレー」に気を付けて
余談なので興味のない人は飛ばしてください。
この記事を作ろうと思ったキッカケにもなっているのですが、インターネットで検索すると出てくる”アッシュグレー”や”グレーアッシュ”を始めとするモノトーン系ヘアカラーの多くに、前もって加工されている写真を多く見かけます。
色の加工をして髪をグレーっぽく見せるのでが、今やスマートフォンのアプリでも簡単にできます。
なぜワザワザ加工をした写真をネット上に載せるのかというと、単純に見た目がキレイだからです。
もともとヘアカタログは集客目的ですからね。
誰だってカワイイ髪カッコいい髪が好きですし、美容室側もお客さんをたくさん呼びたいですからね。
もちろん写真の加工が悪いと行って言っているのではなく、むしろ必要だと思います。
人に良く見られるのは大切なことですし、テレビのコマーシャルだって雑誌だってなんだってそうですからね。
みなさんに知っておいていただきたいのは、加工された色味はヘアカラーで出すのは難しいということです。
例えばこの写真は白っぽい透明感がかなり出ている髪色ですよね。しかし写真の色味に加工をしてあります。
実際の写真はこんな色味。加工後と比べるともっと黄色い感じがしますよね。
他にも同じ写真を
こんなに白っぽく変えたり
こんなに灰色っぽく色を変えたりできます。
他にも赤やピンクなどどんな色でも簡単です。※今回私が説明に使った写真はすべて無加工です。
「こんな色にしたい」というオーダーをを受ければ、どんな写真の色でもできるだけ近づけるように美容師側も努力はします。
ですが、ヘアカタログなどの写真と100%同じ髪色にはならない(なりにくい)。というのも理解していただけるとありがたいです。
まとめ
- グレーアッシュはブリーチをするかしないか。そして回数によって色が変わる
- グレー感を強く出したいのであれば、何回もブリーチが必要
- 紫を少しまぜると、グレーが出やすく緑になる失敗を防げる
- 染めた色を長持ちさせるには、カラーシャンプーやカラートリートメントが便利
- 美容室で染めるときは、予約をしよう。ネット予約の備考にブリーチを考えていることを書いたり、
電話で直接話しながら予約をするのがおススメ - セルフカラーで染めるときはブリーチやヘアカラーが目に入らないように注意しよう
アッシュグレーやアッシュ系のカラーは赤味を消してくれるヘアカラーです。
赤みの少ない外国人風なヘアカラーになれます。個人的にもキレイな色だと思いますし、人気が高くおススメです。
そしてしっかりとブリーチされた髪の毛に染めれば灰色にできます。
皆さんが思い描くいわゆる”アッシュグレー”という色はブリーチされた髪の毛に染めてある可能性が高いです。
透明感が出てキレイなのでインパンクトがあり印象に残りますもんね。
日本人の地毛の髪の毛を、ブリーチなしでアッシュグレーやアッシュ系の色を染めても、赤味が邪魔してしまいただの茶色だと感じる人もいるはずです。
もちろんもともと持っている赤味は薄くなるので、それはそれでとてもキレイな色なのですが、求めている色になるかどうかは別の話です。
どの程度のアッシュっぽさ、そしてグレーっぽさを求めるかでカラーを選んであげると目的の色に近づくのではないでしょうか。
ほんの少しでよければブリーチなし。今回説明したライトナーなどがおススメ。
少しは感じたい!のであれば、少なめのブリーチで、紫を少し混ぜましょう。
「シッカリ灰色がいい!」のであれば、ブリーチを5~6回繰り返してから染めると、ヘアカラーの原色に近い色で染められる。
こんな選び方をするといいですね。
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