クセをまっすぐにして朝が楽になる縮毛矯正。
せっかく高いお金をかけてかけたのであれば、一日でも長くキレイなストレートを続けたいですよね。
そこで今回は、現役美容師歴16年の私が、仕事での経験も踏まえてみなさまに、縮毛矯正をキレイに長持ちさせる方法と、長持ちさせるために絶対にやってはいけない注意点を紹介します。
ぜひ参考にしてください。
この記事は以前投稿した「縮毛矯正をキレイにキープする方法 折れ目が付かないように注意」の記事を、より分かりやすく、詳しく再編集させていただいた内容になります。
- 縮毛矯正をキレイに長持ちさせるために、してはいけない注意点
- 当日に洗ってもいいのか?
- おススメのシャンプー
- ヘアカラーの時にきをつけるポイント
などがわかります。
縮毛矯正をかけてから絶対にしてはいけない注意点
縮毛矯正をかけたての髪の毛に絶対にしてはいけない注意点があります。
これを守らないと、「くの字にまがった折れ目」やライン上の跡がついてしまう失敗が起きるので注意してください。
やってはいけないこと① かけたてはヘアピンやヘアゴムで長時間止めない
縮毛矯正をかけたての髪の毛は、とても不安定です。
終わってからは空気にふれて徐々に安定させますが、安定期に入るまでは結び目やヘアピンの跡がつきやすいのです。
たとえば、この2つの写真のように顔にかかる髪の毛を止める時。そしてヘアゴムで髪の毛を結ぶ時は要注意。
ヘアピンでとめた場所、ヘアゴムで結んだ場所にそのまま跡がついてとれなくなってしまうことがあります。
どうしてもヘアピンでとめたり結んだりする必要がある時は?
学校やお仕事で、どうしてもすぐに結んだりヘアピンでとめる必要がある方もいるハズです。
そんな時に使える便利な方法を紹介します。
ヘアゴムはできるだけ太いものを使い緩めにしばる
髪を結んでまとめるときは
この写真のようなヘアゴムはやめましょう。
細い分、一カ所にとても強い力が加わります。その分折れ目になりやすいので、
この写真のような太めのゴムで結びましょう。
ギュッっと結ばずに、ほどけない程度にゆるく結ぶとさらに折れ目が付きにくくなります。
ヘアピンは、時々ずらそう
前髪や顔回りの髪の毛をヘアピンでとめなければいけない時は、長時間同じ場所で止めるのではなく、時々ずらしてあげましょう。
この写真のように、時々ヘアピンをずらしてとめ直すのです。
同じ場所でとめたままにしておくと折れ目がつきやすくなります。
仕事の休憩の時や休み時間などに、ときどき止めている場所をずらすことで跡がつきにくくなりますよ。
やってはいけないこと② コテ巻きをする
縮毛矯正でまっすぐに伸ばした髪の毛は、できるだけまっすぐな形で空気にふれさせるのが理想です。
髪を自然に見せるために、コテ巻きしたくなる気持ちはわかります。
しかし、縮毛矯正は熱の力を使うパーマ。
同じ高温を使ってコテ巻きしてしまうと、まっすぐな髪の毛が曲がってしまう可能性があります。
必ず影響するわけではないのですが、できれば我慢しましょう。
どのくらいの間、気をつけるの?
気を付ける期間の目安は、約48時間です。約2日です。
理想は一週間ほどですが、最低でもこの間は注意が必要です。
この「48時間」というのは、一度アルカリ性になった髪の毛が空気の力で酸化し終えるまでの時間です。
髪の毛の酸化がしっかりと終われば、跡がつきにくい髪の毛に戻ります。
シャンプーは絶対にしてはいけない?
縮毛矯正をかけた当日のシャンプーはしないことが理想です。
美容師さんに「今日は一日髪の毛を洗わないでくださいね」というアドバイスをされたことはないでしょうか?
それは、「髪の毛がまだ不安定なので、濡らしたりして形を変えたり、刺激になるようなことはしないでくださいね。」
という意味です。
ただ、さすがに48時間(二日間)は長いので、せめて一日だけでも我慢すると後々の持ちに関わってきます。
最近では縮毛矯正の薬の研究も進み、安定するまでの時間も早くなっています。
「当日シャンプーしても大丈夫」とお伝えする美容師さんもいます。
ワックスなどで気持ち悪いなどであれば洗い、必要がなければそのままにするのが一番ベストです。
間違えてシャンプーしてしまったら?
「縮毛矯正した当日に間違えてシャンプーしてしまった!どうしよう!!」という方も安心してください。
間違えてシャンプーしてしまったからといって、突然縮毛矯正が落ちてしまうということはありません。
キチンとドライヤーで乾かして、結んだりヘアピンでとめずに寝れば問題ありませんよ。
さらに縮毛矯正した髪をキレイに長持ちさせる方法
洗い流さないトリートメントは簡単便利
髪の毛を乾かす前に付ける洗い流さないトリートメントは、とっても簡単にサラサラヘアになります。
縮毛矯正は、真っすぐになってツヤのでるパーマです
しかし、髪の毛が健康になったのではなく、強いパーマの力でまっすぐになっています。
髪の毛には大きな負担がかかっているので、ヘアケアを怠ってしまうとあっという間に傷みます。
熱のパーマで傷んだ髪の毛は、引っかかりやすく指どおりが悪くなりスタイリングが大変。
そんな時は、付けて乾かすだけの洗い流さないトリートメントが簡単でとても便利です。
手のひらに適量を取り、良く伸ばしてから洗った髪の毛全体に付けます。
その時に、目の大きなクシで髪をとかすと、ムラなくキレイに付けることができます。
塗れている髪に目の細かいクシを使うと、キューティクルを傷つけてしまうので、手グシか目の大きなクシを使いましょう。
そのまま完全に乾かすだけで静電気の起きにくいサラサラヘアになります。
ドライヤーは上から風を当てよう
ドライヤーの風の向きを気を付けるだけ、さらに髪の毛がまとまりやすくなります。
髪のてっぺんから下に向かって風を当てると、キューティクルの向きに逆らわずに乾かすことができます。
毛流れに合わせることで、広がりにくくなり、表面や毛先もまとまるのでストレートがキレイになりますよ。
縮毛矯正した髪におススメのシャンプーは
縮毛矯正した後に使うシャンプー選びのポイントは
- 保湿力が高い
- 縮毛矯正が落ちないように弱酸性
- 伸びてきた時のことも考えて、クセを抑える効果のあるシャンプー
がおススメです。
縮毛矯正でダメージを負った髪の毛は、乾燥しやすくなっています。
洗い流さないトリートメントなどで保湿することも大切ですが、シャンプーで潤いを与えることでスタイリングしやすい髪の毛になります。
さらに、シャンプーには弱アルカリ性のシャンプーもあります。
せっけんシャンプーなどが弱アルカリ性ですが、髪の毛をアルカリ性に傾けてしまうと縮毛矯正が落ちやすくなります。
できるだけ早く安定させるためにも、弱酸性のシャンプーを使いましょう。
そして伸びてきたクセ部分の広がりをおさえるために、クセをおさえる効果のあるシャンプーがおススメです。
縮毛矯正をした髪の毛におススメのシャンプーはコチラにまとめてあるので合わせて参考にしてください。
他にもあるあるキレイな縮毛矯正のためのポイント
縮毛矯正直前はヘアカラーをしない
みなさまに気を付けていただきたいのが、縮毛矯正と合わせてヘアカラーをするときです。
縮毛矯正の直前に、セルフカラーを行うのは絶対にやめましょう。
セルフカラーを行うのは、縮毛矯正をしてから最低1週間後。完全に髪の毛が安定してから行いましょう。
ヘアカラーをした髪の毛は、髪の毛の中に「残留アルカリ」という成分が残ります。
この残留アルカリは、縮毛矯正の薬の強さをパワーアップさせてしまう力があり、美容師が考える計算以上に髪の毛に負担を与えてしまうことにあります。
実際に美容室では、直前のセルフカラーに気が付かず縮毛矯正をしたら、チリチリのゴワゴワになってしまった。
という失敗が起きています。
ヘアカラーをするのであれば縮毛矯正の後。
同時に行うのであれば美容師さんと相談しながら。セルフカラーするのであれば最低一週間あけてから行いましょう。
かけなおすのにベストなタイミングは?
縮毛矯正は、定期的にかけなおすことでキレイなストレートを続けられます。
かけ直すタイミングはみなさまのじゆうなのですが、湿気でひろがったりうねりやすい梅雨時期に合わせると扱いやすくなります。
梅雨は5月後半から6月頃に入ります。
例えば6月にかけるとするなら
縮毛矯正頻度 | かける月 |
3ヵ月置き | 6、9、12、3月 |
4ヵ月置き | 6、10、2月 |
6ヵ月置き | 6、12月 |
この周期でかけるとピッタリ梅雨前に縮毛矯正をかけられます。
さらに詳しくは
こちらでも紹介させていただいています。
すぐにクセがでてきたら、かかっていない可能性も?
「縮毛矯正をかけたはずなのにクセが残っている」
という場合、もしかしたら、美容師の技術力不足も考えられます。
「かかっていないかも…」と気になる場合は、遠慮せずに美容室に「お直し」をお願いしましょう。
ほとんどのお店は、かけてから1週間以内なら無料でお直ししてくれるはずです。
もし、お直しの連絡を入れにくいのであれば、「気になるところがあるから見てもらいたい」などの予約を入れるとハードルが下がるのではないでしょうか。
美容師側も「気になる部分があったかな?」と考えてくれるはずです。
特に「クセが強くて縮毛矯正のかかりが弱かった」ということは稀にあることなので、遠慮せずに相談してください。
まとめ
今回は縮毛矯正をできるだけキレイ長持ちさせる方法や注意点などについて紹介させていただきました。
特に、縮毛矯正をかけてから髪の毛を結ぶ方は多いと思います。
髪を長時間同じ場所で強く結びすぎてしまうと、パキっと折れたような跡が残ることがあるので気を付けてください。
それと、かけた当日のシャンプーは必要がないのであれば避けましょう。
安定するまでの48時間は特に気を付けると、一ヵ月後~その先の髪の縮毛矯正の状態が変わってきますよ。
おススメのシャンプーや乾かし方、かけ直しの頻度なども合わせて参考にしてください。
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