男女OK セルフで髪をホワイトブリーチで白にする方法 失敗しないために

このページでは、セルフで黒髪からホワイトブリーチ(髪を白く)する方法を紹介します。

実際に私の頭を使い、髪を白くしました。

  • 興味はあるけどやり方がわからない
  • ブリーチ何回必要なの?
  • 失敗したくない
  • 何を使えばいいの?

など、現役美容師歴17年の経験を活かしつつ、ホワイトブリーチに関する疑問や悩みにお答えしていきます!

 

ちなみに、キレイなホワイトブリーチになったのですが、その後やりすぎてしまい髪がチリチリになる失敗もしました!

 

私がやってしまった失敗を避ける方法も含め、セルフで行うためのコツやポイントをぜひ参考にしてください!

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セルフでホワイトブリーチの注意点!

今回紹介するホワイトブリーチの方法は、美容室で行われる手順とほとんど同じものです。

 

ただ、ブリーチは頭皮や髪への負担が大きい薬剤。自分で使う時は特に使用方法に注意しましょう。

 

  • 商品説明書をよく読み、使用方法を必ず守る
  • 特に目に入ったときなどはすぐに洗い流す
  • パッチテストを行い、ヘアカラーにアレルギーがないかチェックする。(パッチテストのやりかた
  • ヘアカラーにアレルギーがある人は行わない

説明書には安全に使うための注意点が書かれています。

「使い方だけわかればいいや!」で適当に捨ててしまうのはNG。

 

何よりも「安全に」が一番大切です。

 

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泡のブリーチは使わない!

ブリーチには

  • パウダー(粉)
  • クリーム(はじめからクリーム状)
  • ミスト

の4種類があります。

 

このうちホワイトブリーチにおススメなのは、パウダーだけです。

美容師も必ずパウダーブリーチを使います。(薬を混ぜるとクリーム状になる)

 

ミストとクリームタイプは、明るくする力が弱いので白になりません。

 

泡カラーのブリーチは、水っぽいため頭皮に垂れやすいです。

混ざりも不均一でムラにもなりやすい。

 

頭皮に何度もブリーチをつけると、刺激で痛くなったり炎症が起きるなんてことも。

 

狙った「髪の毛」だけにブリーチをつけるためにも、混ぜる前はパウダー状になっているブリーチを使いましょう。

 

黒染めしている人は脱染で落としておこう

髪に黒染めをしている。黒染めしたばかりで色が残っているひとは、前もって黒染めを落としておくことをおススメします。

 

黒染めしてあってもブリーチを使えば、なんだかんだ黒染めごと明るくできます。

ただ、黒が濃く残っていると、オレンジ色になってムラになることがあるので、脱染剤を使って落としておくことをおススメします。

 

詳しい方法は「ブリーチなしで黒染めを落とす方法」でも紹介しています。

 

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わかりやすく動画で見たい人には!

「ん~文字読むのだるい!」

という方にもわかやすいように動画作りました。

 

このページではより細かく説明していますが、塗っているところを見たいときに役立ててください。

 

ホワイトブリーチに必要な道具

ブリーチと2液とホワイトニングローションの写真

左から

  • ホワイトニングローション(仕上げに使う)
  • ブリーチ
  • オキシ(2液)

です。

 

ブリーチを何度繰り返しても必ず薄い黄色が残ります。

その黄色を打ち消して白にするために使うのが薄紫の色を持つホワイトニングローションです。

 

ブリーチはパウダータイプ。

「1:2(ブリーチ:2液)」の割合でオキシという2液を混ぜて使います。

 

以前までは業務用のブリーチや2液も買えたのですが、現在ネットショップで買えなくなっています。

市販で買えるのものでは

created by Rinker
ワイエス パーク プロフェッショナル

この「YSパークホワイトブリーチ」が、色抜けがよく使いやすいです。

パウダーブリーチと2液、手袋とビニールキャップが付いています。

 

ホワイトニングローションはコチラがちょうどいい濃さでおススメ。

 

ホワイトニングローションのかわりにマニックパニックの「ヴァージンスノー」もいいのですが、量が少ないんですよね…

(ロングなんて何個必要なんだ?)

 

ホワイトブリーチに使う道具の写真

コチラが必要な道具。左から

  • カップ(なくてもいい)
  • ヘアクリップ
  • ハケ
  • 目の粗いクシ
  • マドラー(薬をまぜる棒、なくてもいい)
  • 計量スプーン(なくてもいい)
  • 手袋
  • ラップ

 

(なくてもいい)は業務用のブリーチを使う時に必要。

市販ブリーチならセットになっているので要りません。

 

手で付けるだけだとムラになりやすいので、目の粗いクシでとかしながら塗ると均一に染まりますよ。

 

サランラップは市販ブリーチに「ヘアキャップ」としてついていることもあります。

塗った後にラップやビニールで包むと、体温で染まりが良くなりますよ。

 

その他にあると便利なものは

  • 汚れてもいい服
  • 汚れてもいいタオル
  • ヘアカラークロス

です。

 

ブリーチが服などにつくと、色が抜け恥ずかしいことになります。

 

タオルも必要になるので、汚れても良いものを用意しておきましょう。ヘアカラークロスは肌や服にブリーチが付くのを防げます。

100円均一などでも売っていますよ。

 

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染める前の準備

ブリーチ前の黒髪の写真

髪にワックスが付いていれば洗って落としましょう。コンディショナーや洗い流さないトリートメントぐらいならそのままでも大丈夫です。

 

軽く濡らしておくと染めやすいですが、水がしたたるほどだと濡れすぎです。

ブリーチの混ざった水滴が目に入ることがあるかもしれないので、手で絞っても水滴が出ないぐらいタオルで拭いておきましょう。

ホワイトブリーチで髪を白くしよう!

ブリーチ作り

パウダーブリーチの写真

粉のブリーチと、2液(オキシ)を1:2の割合で混ぜます。

2液の写真

市販されているブリーチは、前もって量が計ってあるので必要ありません。

 

ムラをふせぐためにも、よ~~~く混ぜて使います。

塗り始めるのはえりあしから

女性後頭部

ブリーチは必ず後頭部のえりあしの髪から塗ります。

 

えりあしは、髪の毛の中でも特に太く硬い毛です。

 

染まりにくい場所から塗り始め、染まりやすい場所を最後に塗るのがキレイに染めるコツ。

 

反対に、前髪や顔回りの生え際は染まりやすいので、一番最後にブリーチを付けます。

 

毎回根本まで全部ブリーチしない

ホワイトブリーチのためには何度もブリーチを繰り返します。

しかし、毎回ブリーチを頭皮までつけていると、よほど地肌の強い人でなければ痛くなります。

 

  • 一回目のブリーチは根本から毛先まで全部
  • 2回目は頭皮の近くは塗らない
  • 3回目は根本から毛先まで全部
  • 4回目は頭皮の近くは塗らない

このように、地肌にブリーチが付く回数をできるだけ減らしましょう。

 

↑で紹介した動画を見るとわかりますが、私は一切頭皮にブリーチを付けていません。

 

もちろん根本が黒く残りますが、地肌の毛根が傷つくと、生える髪にも影響があるので「安全第一」を心がけましょう。

塗り終わったらラップで巻いて時間を置く

ヘアカラーを塗り終わったら、サランラップなどで頭をまいておくと染まりやすくなります。

 

頭皮の体温がラップの中に充満してあたたまるのです。

 

髪が長い人は、ヘアクリップなどでまとめてから包むと簡単ですよ。

 

ドライヤーであたためると染まりやすくなるケド…

サランラップなどで髪を包んだあと、上からドライヤーであたためるとさらにブリーチが抜けやすくなります。

ただ、薬の効果が強くなる分髪の毛も傷みます。

 

私が最後にやってしまった大失敗は、髪を温めたことで起きました。

傷みが気になる人はそのまま体温だけでゆっくり薬を反応させましょう。

 

放置する時間は40分前後

一回のブリーチを放置する事件の目安は40分前後です。

 

「時間を長く置けばたくさん色抜けする」という考えも間違ってはいませんが、時間を置きすぎてもブリーチの効果はほとんどなくなります。

効果がないのに時間を置いても、ただただ髪が傷むだけ。

 

スムーズにキレイに染めるためにも一度シャンプーしてながしてからブリーチを付け直しましょう。

流すときは軽くシャンプーで洗う

ブリーチを繰り返すときは、毎回シャンプーで髪を洗ってください。

お湯だけではブリーチが髪に残ってキケンですし、美容師も必ず毎回シャンプーして落とします。

 

軽く洗って、よごれてもいいタオルで髪を拭く。

水滴がたれないぐらいしっかりタオルで髪を拭いたら次のブリーチをする。

 

この繰り返しなら塗りやすくムラにもなりにくいです。

 

ブリーチの回数と色の変化

では実際に私の髪をホワイトブリーチした経過を写真つきで紹介します。

ブリーチ1回

ブリーチ1回の髪の毛の写真

コチラがブリーチ1回終わった状態。典型的なキンパツ状態ですね。

髪の中にある黒、茶、赤、黄色のメラニン色素の内、黄色がまだたくさん残っているので金髪になります。

ブリーチ2回

ブリーチ2回の髪の毛の写真

ブリーチ2回の髪の毛の写真

コチラがブリーチ1回目終了。一回目と比べてもかなり黄色が薄くなっています。

しかしホワイトニングブリーチにはまだまだ足りません。

ブリーチ3回

ブリーチ3回の髪の毛の写真

ブリーチ3回の髪の毛の写真

コチラがブリーチ3回終わった髪。

メラニン色素の「黄色」はとにかく抜けにくい。

 

「結構白っぽいしそろそろいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、「白」のためにはまだ足りません。

ブリーチ4回

ブリーチ4回の髪の毛の写真

ブリーチ4回の髪の毛の写真

ブリーチ4回目からかなり白っぽさが増してきました。

髪質によってはブリーチ4回でもほとんど白になる人もいます。

 

私もここで一度ブリーチ終了してホワイトニングローションを使います。

 

ホワイトニングローション

髪はどんなにブリーチを繰り返しても、ブリーチだけでは絶対に白になりません。

 

白になった時点で、髪が形を保てないほど傷み切れてしまうからです。

 

「白」にするためには、薄く残った黄色を打ち消すような色で染めることで完成します。

 

そのために必要なのがホワイトニングローションなのです。

 

ホワイトブリーチの補色の考え方
色を混ぜた時に打ち消し合う色を「補色」や「反対色」といいます。例えば
・赤と青緑
・赤紫と緑
・オレンジと青
・黄色と紫
など。補色同士をまぜると無彩色(灰色)になるのを利用し、ホワイトブリーチを完成させます。
黄色と紫で灰色になる補色の関係

 

ホワイトニングローションを使わずに、ムラサキシャンプーやムラサキトリートメントを使って黄色を消す方法も紹介されていますが、色が薄すぎて効果が弱いです。

普段使うのには便利ですが、一旦ホワイトニングローションで白にしてから使いましょう。

 

ホワイトニングローションはかなり濃い紫色でビックリしますが、見た目ほど色が入らないので20分30分おいても紫色の髪にはなりません。

仕上がり

ホワイトブリーチの仕上がり写真

ホワイトブリーチの仕上がり写真

ホワイトブリーチの仕上がり写真

コチラがブリーチ4回+ホワイトニングローションで作ったホワイトブリーチです。

ホワイトニングローションの効果でかなり黄色が消えました!

 

まだまだ足りない!ホワイトブリーチ!

正直ブリーチ4回のホワイトブリーチでは満足できませんでした(笑)。

さらにホワイトブリーチする前の写真

さらにホワイトブリーチする前の写真 後頭部

さらにホワイトブリーチする前の写真 右後頭部

髪を切ったので短くなっていますが、コチラが4回目ブリーチした髪です。

よく見るとところどころ黄色が残っている…(根本の黒い部分は、あえて塗っていないので地毛が残っています)

 

更にホワイトブリーチした写真

さらにホワイトブリーチした写真

そしてコチラが5回目のブリーチ+ホワイトニングローション後。

 

これなら「白」と言えますね!

 

6回目のブリーチで事件発生!

「これでもか!」というぐらい白にしてみたくなって6回目のブリーチをした時に事件が起きました。

 

ブリーチ5回後の髪の毛の写真

失敗例 ブリーチ6回後の髪の毛の写真

失敗例 ブリーチ6回後の髪の毛の写真

コチラがその時の写真。

毛先がチリチリになっているのがわかるでしょうか?

 

私は6回目のブリーチのとき、「もっと白へ!」と狂ってしまい、髪を温めました。(これがよくなかった)

 

健康な髪ならブリーチ+温め でも耐えられますが、すでに傷んでいた髪には負担が大きすぎてしまい縮れ断毛(だんもう)という最低最悪の失敗が起きてしまいました。

 

ラップで包んでからドライヤーなどで温めると、ブリーチの染まりが良くなります。

 

しかし、すでに傷んでいる髪には負担が大きいので、できれば温めずに体温だけで染めることを強くオススメします。

 

この状態になるとトリートメントをいくらしてもほとんど意味がないので、切るしかありません。

 

ドライヤーを使うたび髪が切れて飛んでいきました。

ドライヤーで髪が飛んでいくアスキーアート

ホワイトブリーチの「白」を長持ちさせるアイテム

ホワイトニングローションは髪に残った黄色を消してくれる便利なアイテム。

しかし毎日は使いにくいし量も少ない。

 

そこで便利なのがムラシャンカラートリートメント

 

紫シャンプー(ムラシャン)は、薄い紫色の色素が入ったシャンプー。

そしてカラートリートメントでも紫色を補うことができます。

どちらか1つでも効果はありますが、両方使うとより黄色が消えます。

 

数日おきに使っても良いですし、黄色が気になる時は毎日使って大丈夫です。

トリートメントは髪を揉みこむように付けると吸収がよくなりますよ!

 

ムラサキシャンプーもムラサキトリートメントも使わずに、普通のシャンプーだけだとどのくらい色落ちするのかを、「ホワイトブリーチ後1週間の色落ち」にまとめておきました。

 

とにかく安全に行うことを心がけて!

繰り返しになりますが、私は頭皮にブリーチを一切つけずにホワイトブリーチしました。

根本に黒い髪が残りますが、頭皮が傷つかないのを最優先したのです。

 

ブリーチは頭皮と髪に大きな負担をかけます。

 

「地肌にベタベタブリーチを付ける」を繰り返していると、刺激で頭皮が痛くなるはずです。

中には1回でも耐えられない人もいるほど。

 

しかし、地肌にブリーチがつかなければ毛根はノーダメージ。

髪が生え変われば元通りです。

 

自分の求めるデザインや色。そして頭皮の刺激などを確認しながら安全に行うことを心がけてください。

 

まとめ

このページ全体をまとめると

  • 黒染め履歴がある場合初めに脱染剤で黒染めを抜く
  • ブリーチは最低3回。平均4~5回は必要
  • 痛くなるのをできるだけ防ぐために、地肌は毎回塗らない
  • 残った薄黄色を消すためにはホワイトニングローションが必要
  • ブリーチ6回目に熱をあてたらやり過ぎた

です。

 

今回は全部で6回ブリーチしましたが、4~5回ほどブリーチすればどんな色の発色もします。

 

蛇足ですが、髪の毛をカットすると一番白い毛先がなくなるので、全体的に黄色になります、

髪を切る予定がある人は先にカットをしておいた方が良いですね。

 

≪関連記事≫

ブリーチした髪の毛についてまとめてあります。

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ホワイトブリーチしている女性の写真
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