ブリーチをして色を入れたのに、アッシュにならない!ベージュにならない!キレイな色が出ない!
その原因はほぼ間違いなく「メラニン色素が残りすぎている」ことです。目標の色によっては、ブリーチの回数が足りていないか、もともとの髪質的に色素が抜けにくいタイプの可能性があります。
このページでは、ブリーチ後の発色がうまくいかない原因と解決策を、実際に染めた写真を使いながら説明します。
目次
ブリーチ後の発色
なぜブリーチが必要なの?
ミルクティー・シルバー・青・グレーなど、透明感のあるヘアカラーをしたい場合、日本人の髪にはメラニン色素が多く含まれているためそのままでは発色しません。
メラニン色素が残っていると、入れた色と混ざって濁ってしまいます。例えば青を入れても、メラニンの黄色と混ざって濁った緑になってしまうことも。
そこで必要なのが、メラニン色素を抜くためのブリーチです。ブリーチで色素を抜いてから染めると、入れた色がそのまま発色するようになります。
人によってブリーチの抜け具合が違う
注意したいのが、一回のブリーチで抜ける色素の量には個人差があるということ。
一回で金色近くまで抜ける人もいれば、一回ではこげ茶程度にしかならない人もいます。カラーが染まりやすい髪質・染まりにくい髪質があるのと同じです。
キレイな色ほど、色素をしっかり抜く必要がある
青・緑・シルバー・グレーのような寒色系は、元の色素が残っていると混ざって濁ります。これらの色を出したい場合は、限りなく薄い黄色になるまで色素を抜く必要があります。
反対に、赤・オレンジ・ミルクティーは黄色との相性がいいため、色素が少し残っていても比較的発色しやすいです。
実際に染めてみた
比較画像
実際に染めて写真で比較してみます。上から「地毛・ブリーチ1回・ブリーチ3回」の毛束です。

ブリーチの回数が増えるほど色素が薄くなっているのがわかります。ブリーチ時間は1回40分、3回で合計120分。
それぞれに同じ青のカラーを入れる
発色の違いがわかりやすいよう、青のマニキュアカラーで染めます。

地毛に染めた場合


「変わっていない…」と感じた方、正解です。マニキュアは髪を明るくする力がないので、黒に青を染めるような状態になり、ほとんど黒のままです。
ブリーチ1回に染めた場合


地毛よりは明るく発色しています。ただ、メラニンの黄〜オレンジと青が混ざってやや濁った緑っぽい色になっているのがわかります。
「何回も青で染めればそのうち青になる?」と思う方もいますが、カラーを重ねてもメラニン色素の量は減らないのでキレイな青にはなりません。
ブリーチ3回に染めた場合


1回よりずっと青らしい色になりました。ただし3回でもメラニンが少し残るので、純粋な青にはなっていません。
誤解してほしくないのは、3回ブリーチすれば誰でもこのくらい抜けるわけではありません。髪質によってはさらに必要なこともありますし、逆に2回で同程度まで抜ける方もいます。
全体を屋外で見ると

上から地毛・1回・3回。3回ブリーチでもやや緑がかっており、純粋な青にするにはさらにブリーチが必要です。
レベル20まで色素を抜いて染めてみた
レベル20はほぼ白に近い、色素の限界まで抜いた状態です。


黄みがほぼ消えて、限りなく薄い黄色という状態。ただし髪のダメージは相当なもので、濡らして少し引っ張ると簡単に切れてしまいます。



まさしく「青」です。メラニンがほとんど残っていないので、ハッキリした青が出ています。

メラニン色素が残っていると、思い通りの発色にはなりにくいです。透明感のあるカタログのような色を出したいなら、前もってブリーチでできる限り色素を抜いておく必要があります。
自分でブリーチするなら抜けの良いブリーチを使おう
「ブリーチならどれも一緒」と思っていませんか?実はブリーチには抜けのいいもの・悪いものがあります。抜けのいいブリーチなら1回でかなりの色素を抜けますが、悪いものだと何時間置いても茶金程度にしかなりません。
効率よく色素を抜くためにも、抜けのいいブリーチを選ぶことをおすすめします。
ダメージが心配ならケアブリーチという選択肢もある
「キレイな発色のためにブリーチを重ねたいけど、髪へのダメージが心配…」という方には、ケアブリーチという選択肢があります。
ケアブリーチとは、ブリーチ施術に髪の結合を補修・保護する成分(ボンドメーカー)を組み合わせた方法のことで、オラプレックスやファイバープレックスなどが代表的な商品です。
通常のブリーチと明るさはほぼ変わらず、ダメージを抑えながら施術できるのがメリット。複数回ブリーチが必要な方には特におすすめです。
ただし「ダメージゼロ」にはなりません。あくまで「抑える」ものなので、繰り返せば傷みますし、パーマへの影響がなくなるわけでもありません。取り扱っているサロンで相談してみてください。
まとめ
ヘアカタログで「キレイ」と感じる色のほとんどは、ブリーチ後に染めたものです。透明感のある仕上がりにはブリーチが欠かせません。
目標の色によってどのくらいブリーチが必要かが変わります。
- 青・グレー・シルバーなど寒色系 → メラニンをできる限り抜く必要がある
- 赤・オレンジ・ミルクティー → 1〜2回のブリーチで比較的発色しやすい
ただし、ブリーチを重ねるほど髪のダメージは大きくなります。
以前このページでは「ブリーチを2回以上するとパーマ類がほぼ不可能になる」と書いていましたが、正確には「難しくなる」が正しい表現です。
近年はラクトンチオールなどの特殊な薬剤を使えばブリーチ毛にパーマをかけられるケースもありますが、取り扱えるサロンはまだ限られています。
いずれにしてもブリーチを重ねるとパーマ系の施術が難しくなるのは事実なので、縮毛矯正やパーマを定期的にしている方は特に注意してください。
ダメージが気になる場合はケアブリーチを扱うサロンに相談してみるのもひとつの方法です。キレイな発色とのバランスを取りながら、無理のない範囲でブリーチを楽しみましょう。
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