このページでは、子供や赤ちゃんの髪の毛が「絡む」「ゴワゴワする」「ギシギシする」「梳かせない」「鳥の巣みたいになる」「毛玉になる」 。
こんなお母さまお父さま達の悩みに、現役美容師の知識を活かし簡単にサラサラにする解決方法を紹介します。
もしかして絡んでしまった子供の髪を無理やり梳かしていませんか?
大人でも痛いのに、子供の頭皮の感覚はもっと鋭い。
まずは大人が先に気付いてあげて、直してあげることが大切です。
「え?こんな簡単に?」と思うようなことで簡単に直せるのでぜひ試してみてくださいね!
赤ちゃんや子供髪を簡単にサラサラにする方法5選!
小さな子供の髪をサラサラにする方法は
- ベビーシャンプーやせっけんシャンプーに注意する
- リンス、コンディショナー、トリートメントを使う
- 洗い流さないトリートメントを使う
- ドライヤーでしっかり乾かす(必須)
- 静電気の起きにくいブラシで梳かす
この5つの方法で簡単にサラサラになります。
太字は特に効果の高いもの。
全てを行う必要はありません。
どれか1つでも昨日までの髪とは大きく変わることもあります。髪質や長さによって子供たちに合うものを見つけてあげましょう!
ベビーシャンプー、せっけんシャンプーが絡まる原因になっている
小さな子供には、大人と同じではなく子供用、ベビーシャンプーを使っている人が多いのではないでしょうか。
ベビーシャンプーは、大人用と違い低刺激に作られています。
しかし、皮膚への刺激を避けるために、コンディショニング剤(サラサラ成分)を入れていないシャンプーもあります。
サラサラ成分のないシャンプーの代表はせっけんシャンプー。
頭皮に刺激が少なく、皮膚科ではアトピー肌にも勧められることもあるシャンプーです。
しかし、洗いあがりはゴワゴワ髪に。
そのまま髪を乾かしてもギシギシしたままなのであっという間に子供たちの髪は絡んでしまうのです。
「普通のシャンプーだと頭がかゆくなる」という子供達にはおススメですが、もしトラブルが特になければ、「サラサラ洗浄成分のベビーシャンプー」がおススメです。
個人的にイチオシがコチラの「ベビーヘアシャンプー」。
水、グリセリン、BG、ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルアスパラギン酸Na、ココアンホ酢酸Na、ペンチレングリコール、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、キシリトール、トレハロース、ベタイン、ソルビトール、PCA-Na、イソステアリン酸コレステリル、コレステロール、オリーブ油、セラミド2、水添レシチン、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、リシン、トレオニン、プロリン、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、ポリクオタニウム-51、ポリグリセリル-4ラウリルエーテル、ポリクオタニウム-10、フェノキシエタノール
内容成分のうち、太字が洗浄成分です。
どれもが刺激が少なく「しっとり」や「潤い」のある洗いあがりのものばかり。
特に髪の長い女の子や細く柔らかい髪のお子さんにおススメです。
もし「ベビーヘアシャンプーだと髪がしっとりしすぎる」という人には「オルナ オーガニック ベビーシャンプー」がおススメ。
洗浄主成分がオレフィン(C14-16)スルホン酸Naで脱脂力が強いですが、コカミドプロピルベタインで刺激を中和。
さらに、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸Naという怒涛の保湿成分で優しく、しっかり洗いあげることができます。
コチラの「ママベビー ベビーシャンプー 」も人気ですが、主成分に使われている「ココアルキル硫酸Na」がかなり脱脂力の強い成分。
シャンプーの頻度が少ない人にはいいと思いますが、毎日洗う人には低刺激タイプをおススメします。
コンディショナーやトリートメントを使おう
もしシャンプーだけではどうしても絡んでしまう髪の毛にはコンディショナーやトリートメントを使いましょう。
「大人だけが使うもの」というくくりはないので、皮膚に問題がなければ子供の髪にも使えます。
リンス、コンディショナー、トリートメントは髪のキューティクルを引き締めサラサラにしてくれる効果があります。
効果は子供の髪の毛にも同じ。
ただし、コンディショニング剤は皮膚に残りやすいもの。
頭皮や体にできるだけつかないようにして、よ~~~くシャワーで流すように心がけてください。
油分の強いものなので、すすぎ残しがあるとかゆみの元になります。
もしアトピーなど皮膚が弱くて皮膚科からせっけんシャンプーをおススメされているお子さんは、「クエン酸リンス(酸リンスとも言う)」を必ず使うようにしましょう。
せっけんシャンプーは頭皮に刺激が少ないのですが、髪を弱アルカリ性にしてしまう効果でキューティクルを開いてしまいます。
キューティクルの開いた髪の毛はこまかく毛羽ったようになります。
クエン酸リンスには、開いたキューティクルを閉じる効果がありサラサラ髪に導いてくれます。
コンディショナーほどサラサラ効果はありませんが、使わないとゴワゴワのまま。
絡んでしまってドライヤーも大変になるので、必ず使ってあげてください。
コチラがせっけんシャンプー。
コチラはクエン酸リンスです。
洗い流さないトリートメントは即効性
もし、お風呂で使うコンディショナーやトリートメントに抵抗があるなら「洗い流さないトリートメント」もおススメです。
お風呂上がりの髪の毛に付けてドライヤーで乾かすだけ。
大人と同じ使い方で、同じもので構いません。
手に少量取り、水気のある髪によ~く伸ばす。
頭皮に付かないように塗り分けられるのもの嬉しいですね。
コンディショナーやトリートメントよりも即効性が高く、効果が分かりやすいです。
髪全体につけたあと、手ぐしや、目の大きなクシでやさしく全体をとかす。
これで髪全体に均一に付けられます。
乾いた髪に使うと伸びが悪いので、必ず水気のある髪に使うように心がけてください。
頭皮のためにドライヤーでしっかり乾かす
「子供の髪だから」とドライヤーで乾かさない人もいますが、ドライヤーを使わない髪の毛は傷みやすく絡みやすくなります。
髪は濡れただけでも表面のキューティクルが開きます。
キューティクルが開いたかみの毛は無防備。
刺激に弱くなり、傷がつきやすくなるのです。
髪は傷むと静電気が起きやすく引っかかりやすくなります。
そのまま寝て起きたら「朝髪の毛が絡まっていた」はよくある話。
ドライヤーでしっかり乾かすと、濡れて開いたキューティクルも閉じて傷みにくくなるので短い男の髪の毛であってもドライヤーでしっかり乾かすようにしましょう。
濡れたまま寝ると体温と湿気で雑菌がわきやすくなります。
しっかり乾かすのは「傷みにくい」だけではないメリットもたくさんありますよ。
静電気防止のブラシで梳かす
静電気の起きにくいブラシで梳かすことでも絡まりを防止できます。
特に「シャンプー中に絡みやすい」という子供の髪は、入浴前にあらかじめ髪をとかしてからシャンプーするとより絡みにくくなります。
目が均一に並んだクシはとかしたときに引っかかりにくく、お子さんの「痛い!」も起きにくいです。
すでに絡んでしまった髪の毛の直し方
もし、すでに髪が絡んでしまている場合は無理にクシを使わず、毛先からゆっくりほどくように梳かすのがポイント。
絡んだ髪の毛をそのままクシで梳かそうとすると間違いなく痛いです。
まずは子供たちが痛くないように絡んだ髪の毛の根元部分を手で押さえる。
そしてもう片方の手でゆっくり毛先からほどくように梳かす。
これで少しずつ絡んだ髪の毛がほどけるはずです。
習い事のプールや夏の海水浴にも注意
夏の海水浴や習い事のプールでも髪の毛がゴワゴワしてしまったり絡まりやすくなることがあります。
プールは消毒の為に塩素を使うので、Phが弱アルカリ性になっています。
海は海水が弱アルカリ性なのと、海水に含まれている塩分が髪の水分を奪ってしまいます。
髪はアルカリ性に傾くと、キューティクルが開いて傷みやすく引っかかりやすい髪に。
さらに塩分で髪が乾燥しよけいに絡みやすいのです。
対策方法
プールや海水浴の髪の毛対策方法は、すぐにシャンプーをして塩素を流してしまうのが一番です。
近くにあるシャワーがあれば、ササっとでいいので簡単にシャンプーしてしまいましょう。
髪の毛に塩分や塩素を残したままだと、ずっと毛が傷み続けることになります。
すぐにシャンプーが難しければ、家に着いたらできるだけ早く洗ってしまいましょう。
もしシャンプーが難しければ、コンディショナーやトリートメントを付けて流すだけでも違います。
コンディショナーなどは弱酸性でできているので、開いたキューティクルを落ちつけて引っかかりにくくしてくれます。
応急処置として小さいボトルに入れて持ち歩けば負担になりません。
「洗い流さないトリートメント」も持ち運びに楽なので、付けて手ぐしで梳かしておくだけでも髪の引っかかり方が全然違いますよ。
まとめ
- こどもや赤ちゃんの髪の毛が絡みやすいのは、細く弱い髪の毛だから
- ベビーシャンプーやせっけんシャンプーなど、種類によってはゴワゴワしやすいものもある。特に洗浄成分には注意しよう
- 大人が使うコンディショナーやトリートメントを使うとサラサラに。しっかり流すのを忘れずに!
- 洗い流さないトリートメントは簡単に使えて即効性が高い
- ドライヤーでしっかり乾かすと頭皮環境も良くなるし絡みにくくなる!
- 海水浴やプールが原因で絡みやすくなってしまうこともある
子供の髪の毛は大人と比べて未完成。
それに髪の毛の知識もまだほとんどないので、大人が生活を変えてあげなければ絶対に変わりません。
「どうせ子供の髪だから」と考えるのはあまりにかわいそうです。
どんなに小さくても大人と同じように、それ以上に考えてあげることも大切ではないでしょうか。
まずは親である大人が正しい知識を身に着けることが子供の髪の毛に良い結果に結びつきますよ。
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