前髪だけの部分縮毛矯正、向く人・向かない人。全体をかけなくていいケース

「全体はそこまでクセが強くないのに、前髪だけうねる・割れる」

「縮毛矯正は気になるけど、全体をかけるのは時間もお金も大がかりすぎる」

そんな方に知ってほしいのが、前髪や顔まわりだけにかける「部分縮毛矯正」です。

先に結論をお伝えします。

  • 部分縮毛矯正は、クセが「前髪・顔まわりだけ」に集中している人にはとても向いています
  • 逆に、全体にクセが強い人が前髪だけかけると、かけた部分とかけていない部分の境目が目立って、かえって不自然になります
  • 全体をかける前の「お試し」としても使えますが、伸びてきた時のメンテナンスは全体よりこまめになります

この記事では、部分縮毛矯正が向く人・向かない人を、現役美容師がケース別に紹介します。

部分縮毛矯正とは

縮毛矯正を、頭全体ではなく一部分だけにかけるメニューです。

代表的なのは、

  • 前髪だけ
  • 前髪+顔まわり(こめかみ・もみあげ付近)
  • 前髪+表面の目立つ部分

といった範囲です。

やること自体は全体の縮毛矯正と同じで、薬剤で髪の中の結合(芯=S-S結合)を切って、アイロンの熱でまっすぐにしてつなぎ直します。

範囲が狭い分、施術時間も全体より短く済むことが多いです。

正直に言うと、私のサロンでは「前髪だけ」という人は、割合で言えば多くありません。

気になる範囲は人によって違って、前髪にプラスして顔まわりまで含めた方が自然になることもよくあります。

範囲は髪の状態を見ながら決めるものなので、予約の時は「前髪あたりのクセが気になる」くらいの伝え方で大丈夫です。カウンセリングで一緒に決めましょう。

向く人

前髪だけうねる・割れる人

一番向いているのがこのタイプです。

全体は直毛に近いのに、なぜか前髪だけうねる、真ん中でパカッと割れる。

前髪は汗や皮脂、湿気の影響を受けやすく、顔まわりはクセが出やすい場所でもあります。

悩みが前髪に集中しているなら、全体をかける必要はありません。前髪だけで朝のストレスがかなり減ります。

前髪のうねりが、もともとのクセなのか、乾燥やダメージなのかの見分け方は「濡れてるとまっすぐなのに、乾くとうねる本当の理由と対策」で紹介しています。

顔まわりのクセだけ強い人

こめかみやもみあげの内側だけクルッとなる、耳の後ろだけ浮く、というタイプも向いています。

顔まわりは一番目につく場所なので、ここが収まるだけで全体がまとまって見えます。

全体のボリュームは残したい人

縮毛矯正を全体にかけると、どうしても髪がまっすぐでペタッとした印象になりやすいです。

「クセは気になるけど、ふんわり感は残したい」という人は、前髪や表面だけを落として、後ろや全体のボリュームを残す設計が合います。

初めてで、全体をかけるのが怖い人

縮毛矯正が初めてで「真っ直ぐになりすぎたらどうしよう」と不安な方のお試しとしても向いています。

前髪だけなら、もしイメージと違っても影響範囲が小さく、次のカットで調整もしやすいです。

美容室で、前髪がまっすぐに収まり、全体にはふんわりとした動きが残った仕上がりの女性

向かない人

全体にクセが強い人

一番多い失敗パターンです。

後頭部や内側までクセが強い人が前髪だけかけると、前髪だけが不自然にまっすぐ浮いて見えて、境目がはっきり出てしまいます。

実際に私も、全体のクセの強さを見て「前髪だけだと逆に浮いて不自然になりますよ」と判断したら、部分ではなく全体をおススメしています。

この場合は、部分ではなく全体(もしくは広い範囲)の縮毛矯正を考えた方が自然です。

前髪のダメージが強い人

前髪は毎日アイロンを通す人も多く、ダメージが進みやすい場所です。

傷みが強い髪に縮毛矯正をかけると、チリチリになったり切れたりするリスクがあります。

状態によっては、かけない判断や、先にケアを優先する判断が必要です。

前髪がとても短い・薄い人

前髪が眉上まで短い場合や、生え際の量が少ない場合は、薬剤とアイロンの施術自体が難しく、仕上がりのメリットも出にくいです。

短い前髪のクセは、カットの仕方や乾かし方で対応した方がいいケースもあります。

湿気で前髪がうねるときの対策は「【1日持つ】前髪が湿気でうねるときの簡単にできる対策方法」で紹介しています。

知っておきたい注意点

境目をなじませる技術が仕上がりを決める

部分縮毛矯正で一番大事なのは、かけた部分とかけていない部分の「境目」です。

境目がはっきり出ると、そこだけ段差のように見えてしまいます。

美容師側は、範囲の決め方やアイロンの入れ方で境目をぼかすように施術します。

美容室で、美容師が前髪の部分にだけストレートアイロンを入れて施術しているところ

次に縮毛矯正をするときは「部分でかけた」ことを必ず伝えて

もう1つ、意外と大事な注意点です。

部分縮毛矯正をした髪は、かけた部分とかけていない部分が混ざった状態になっています。

時間が経つと、かけていない部分はそのまま伸びていくので、境目の位置や長さの関係も最初の頃とは変わってきます。

次に縮毛矯正をするとき(全体でも部分でも)、「前髪だけ縮毛矯正をした」「前髪と顔まわりの縮毛矯正をした」という履歴を必ず伝えてください。

同じ美容師さんであっても、です。

美容師側が「どこに薬剤の履歴があるか」を知っているかどうかで、薬の強さや塗り分けの判断が変わります。履歴を知らずに同じ強さの薬を重ねると、かけた部分だけ負担が大きくなってトラブルのもとになります。

「前に部分でかけた」という一言が、次回の失敗を防いでくれますよ。

施術履歴の伝え方については「セルフカラーや黒染め、美容師に言わないとどうなる?」の記事でも詳しく紹介しています。

伸びてきたら、前髪だけ先に気になる

前髪は伸びると一番目につく場所です。

根元にクセのある新しい髪が伸びてくると、全体をかけた時より早い周期で「またうねってきた」と感じやすいです。

その分、部分だけなら短い周期でもかけ直しやすい、という面もあります。

縮毛矯正をかけた髪は、伸びてくる地毛との差が出てくる、という話は「髪が肩にあたってハネる、うねるという理由だけでかける縮毛矯正はNG」でも紹介しています。全体のかけ直しの目安は「縮毛矯正をかけ直す期間は何カ月が理想?プロが教える最高のタイミング」にまとめています。

かけた部分の扱いは全体の縮毛矯正と同じ

部分でも縮毛矯正は縮毛矯正です。

かけたての髪は不安定なので、かけた直後は結んだりピンで止めたりして跡をつけないようにしてください。

跡のつきやすさについては「縮毛矯正をキレイに長持ちさせる方法」の記事で紹介しています。

また、全体をかけた時のような「シャキーン」と真っ直ぐすぎる前髪になるのが心配な方は、自然な丸みを残すかけ方もできるので、カウンセリングで伝えてくださいね。

真っ直ぐになりすぎた場合の直し方は「縮毛矯正したら前髪が真っ直ぐに!シャキーン前髪を直す方法」で紹介しています。

まとめ

  • 部分縮毛矯正は、前髪・顔まわりにクセが集中している人に向いている
  • 全体のボリュームを残したい人、初めてのお試しにも使える
  • 全体にクセが強い人は、前髪だけだと境目が目立って不自然になりやすい
  • 前髪のダメージが強い場合は、かけない判断も必要
  • 仕上がりは境目をなじませる技術で決まる
  • 次に縮毛矯正をするときは、同じ美容師さんでも「部分でかけた」履歴を必ず伝える
  • 伸びてきたら前髪だけ先に気になるので、メンテナンスはこまめになる

「前髪だけ直したい」は、わがままな注文じゃありません。

範囲を絞るのは正しい選び方の一つです。自分のクセがどこに集中しているか分からない場合は、乾いた普段の髪の状態で美容室に相談してみてくださいね。

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