髪を伸ばし中でもカットは必要?長さを変えずに整える方法を美容師が解説

髪を伸ばしている途中だと、美容室に行くべきか迷いますよね。

「せっかく伸ばしているのに、切ったら意味がないのでは?」

「でも毛先がバラバラで、まとまらなくなってきた」

先に結論をお伝えします。

  • 伸ばし中こそ、整えるためのカットには意味があります。ただし「切る」ではなく「量と毛先を整える」が正解です
  • 一番大切なのは、担当の美容師に「ほとんど長さは変えたくない」と意思を伝えることです。これを伝えるかどうかで、仕上がりが大きく変わります
  • 「切ると伸びが早くなる」は都市伝説です。伸びる速度は変わりません

この記事では、伸ばし中のカットで何が変わるのか、美容室でどう頼めばいいのかを、現役美容師が紹介します。

伸ばし中に整えると、何が変わるのか

伸ばし中のカットは、長さを変えるためのものではありません。

量を少し軽くするだけでも、変わる部分があります。

傷んだ毛先が軽くなると、手触りと扱いやすさが変わる

毛先の方は、何か月も前の髪です。

カラーやアイロンの負担が積み重なって、どうしても傷みが出やすい部分です。

その毛先まわりを少し軽くして整えるだけで、手触りがよくなります。

絡まりが減るので、朝のスタイリングもかなりしやすくなりますよ。

切りたくない部分を我慢して残し続けるより、悪いところだけを取り除いた方が、全体の印象はキレイに伸びていきます。

整えないまま伸ばすと、最後に大きく切ることになる

逆に、伸びるまでノータッチで放置すると、毛先の傷みや形の崩れが広がっていきます。

目標の長さまで届いた頃に「毛先がひどいので、結局5cm切ります」となるのは、正直もったいないです。

少しずつ整えながら伸ばす方が、結果的には長さを残せます。

「切ると伸びが早くなる」は都市伝説です

ここで1つ、正直にお伝えします。

「髪は切ると伸びが早くなる」という話、聞いたことがあると思います。

お客様からも実際に「切ったら伸びるのが早くなった気がする」と言われることがあります。

でも、科学的に言えば、切ることと伸びる速度は関係ないはずです。

髪が伸びるのは頭皮の中の毛根の働きで決まります。毛先を切ったところで、毛根の仕事の速さは変わりません。

では、なぜ「早くなった」と感じるのか

理由は速度ではなく、長さの残り方です。

傷んだ毛先は、切れ毛になって少しずつ失われていきます。

せっかく根元から伸びても、毛先で減っていては、長さはなかなか増えません。

整えて切れ毛を減らすと、伸びた分がそのまま長さとして残るようになります。

だから「早くなった」と感じるんです。

伸ばし中のカットは、伸びを加速させるものではなく、伸びた分を守るもの、と考えてください。

一番大切なのは「長さを変えたくない」と伝えること

ここが、この記事で一番伝えたいところです。

伸ばし中のカットで失敗が起きる原因は、技術よりも意思の伝わり方にあることが多いです。

2か月で伸びるのは、2cmちょっとしかありません

髪は1か月に約1cm伸びます。

つまり、2か月で伸びるのは2cmちょっとです。

ここで何も伝えずに「整えてください」だけだと、美容師はいつもの感覚で毛先を2cm切ることがあります。

悪気はなくても、それで2か月前に逆戻りです。伸ばしていた時間も戻ってしまいます。

伝え方は、具体的に

伸ばし中の方は、カウンセリングでこう伝えてください。

  • 「伸ばし中なので、長さはほとんど変えたくないです」
  • 「切っていいのは毛先の○cmまでです」
  • 「長さより、量と毛先のまとまりを整えてください」

美容師側も「伸ばし中だ」と分かれば、長さを切るカットから、量を中心に整えるカットに切り替えます。

「ほとんど切らないで」と言われることは、美容師にとって困ることではまったくありません。むしろ判断材料をもらえて助かります。

遠慮せずに伝えてくださいね。

美容室で、指で毛先のあたりを示しながら「長さは変えたくない」と美容師に伝えている女性

行く頻度の目安

長さや髪型にもよりますが、伸ばし中でも2〜3か月に1回くらいは整えるのが目安です。

その時に切るのは、毛先の傷んだ部分だけ、量の調整だけ、という回があって大丈夫です。

前髪や顔まわりだけ先に気になる場合は、その部分だけの相談でも問題ありません。

大事なのは、何か月も放置して状態を悪くしないことです。

伸ばし中のパーマやカラーとの付き合い方

伸ばしている期間は長くなりがちなので、途中で雰囲気を変えたくなることもあると思います。

パーマやカラーで変化をつけること自体は、私もいいと思います。飽きずに伸ばし続けられるなら、それが一番です。

ただし、1つだけ注意点があります。

強めの施術は、未来の毛先への借金になります

大きく見た目が変わる強めのパーマや、ブリーチのような負担の大きい施術をすると、その部分は数か月後には毛先になっています。

伸びた頃に傷みがひどくなって、結局その毛先を切らなければいけなくなる、ということが起きやすくなります。

せっかく伸ばしたのに、最後に切る理由が過去の施術の傷み、というのは避けたいところです。

やるなら、負担の残りにくい範囲に抑えることと、「今の毛先は将来どこに来るか」を美容師と相談しながら決めることをおススメします。

枝毛やパサつきのある、傷んだ毛先のアップ

まとめ

  • 伸ばし中でも、量を少し軽くして毛先を整えるだけで、手触りがよくなり、スタイリングもしやすくなる
  • 整えないまま放置すると傷みが広がり、目標の長さで結局大きく切ることになりやすい
  • 「切ると伸びが早くなる」は都市伝説。速度は毛根で決まるので変わらない。切れ毛が減って伸びた分が残るようになるから、早く感じるだけ
  • 一番大切なのは「ほとんど長さは変えたくない」と具体的に伝えること。2か月で伸びるのは2cmちょっとしかないので、考えなしに2cm切られると2か月前に逆戻りする
  • 頻度の目安は2〜3か月に1回。切るのは傷んだ毛先と量の調整だけでいい
  • 伸ばし中のパーマやカラーは悪くないが、強めのパーマやブリーチは、伸びた頃に傷みで毛先を切る原因になりやすい

伸ばすことは、時間がかかる作業です。

その時間を無駄にしないために、美容室は「切る場所」ではなく「長さを守る場所」として使ってください。

美容室で量だけを整えてもらい、長さが残ったツヤのあるロングヘアの後ろ姿

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