出産して数か月たった頃、こんな経験をして驚く方は多いです。
「シャンプーのたびに、ごっそり抜ける」
「このまま止まらなかったらどうしよう」
産後の抜け毛は、私のサロンでも本当によく相談される悩みです。
先に、私の体感から結論をお伝えします。
- 私のお客様で、産後の抜け毛がそのまま止まらずに続いた、という方は今までいません
- 止まる時期は人によってバラバラです。ほとんどの方は数か月から半年以内に抜けるのが止まっています。長い方で1年続いたという方もいますが、稀です
- これはあくまで、お客様の話を聞いてきた美容師の体感です。その前提で読んでください
この記事では、産後の抜け毛の仕組みと、美容室と自宅でできることを、現役美容師が正直に紹介します。
目次
なぜ産後に一気に抜けるのか
仕組みは、女性ホルモンの変化です。
妊娠中は女性ホルモンが優位な状態が続くので、本来なら抜ける時期に来ていた髪も、抜けずに残っています。
出産でそのバランスが変わると、残っていた髪がまとめて抜ける時期に入ります。
つまり産後の抜け毛は、「今まで抜けるはずだった髪の毛が、今抜けている」状態です。
髪が急に弱くなったわけではありません。
ただ、数か月分の抜け毛が一気に来るので、量を見ると驚きます。
排水口やブラシに付く量に、不安になるのは当然です。
止まる時期が読めないから、不安になる
産後の抜け毛で一番つらいのは、「いつ止まるか分からない」ことです。
私のお客様の話を聞いている限り、止まる時期は本当にバラバラです。
数か月で落ち着く方が多い一方で、半年くらい続いた方もいますし、1年続いたという方は稀ですがいます。
一般的には、産後3〜6か月頃に抜け毛が増えて、1年後くらいに落ち着く、と言われています。私の体感とも、だいたい合っています。
ただ「抜けるのが止まる」のと「量が元に戻る」のには、時間差があります。
新しい髪が生えて伸びてくるまでには時間がかかるので、抜けが止まった後も、しばらくは量が少ない感じが続くことがあります。
焦らなくて大丈夫です。そこは髪の成長のペースの問題です。
美容室でやっていること
カラーやパーマは、体調を確認しながら進めます
出産後は、体調が変化しやすい時期です。
私のサロンでは、産後のお客様のカラーやパーマは、体調に問題がないかを細かく確認しながら施術しています。
普段は平気な薬でも、しみたり、気分が悪くなったりすることがあるからです。
施術の途中で何かトラブルや違和感があれば、我慢せず、遠慮なく担当の美容師に伝えてください。
美容師側も、その方が助かります。
ベビーカーで一緒に入れるお店もあります
小さいお子さんがいる方は、美容室に行くこと自体のハードルが高いですよね。
私のお店では、ベビーカーと一緒に入ってもらって、席の横に置いておくことも可能です。
ただ、ベビーカーを受け入れていないお店もあります。
行く前に、電話などで「ベビーカーで一緒に入れますか」と確認しておくのがおススメです。

お客様におススメしている、家でできること
ここからは、私がサロンでお客様に実際に伝えていることです。
食事は、女性ホルモンを助けるものを
食べ物では、女性ホルモンを優位にしてくれるような働きのあるものをおススメしています。
代表は大豆製品です。
中でも納豆は、続けやすさとコスパの面でおススメしやすい食品です。
特別なものを買うより、毎日の食事に取り入れやすいことの方が大事です。

気になる方は、湯シャンの日を作るのも手です
抜け毛が気になる方には、お湯だけで洗う「湯シャン」もおススメしています。
シャンプー剤で脱脂しすぎると、かえって油分が出やすくなることがあります。
あとは、化学物質に触れる機会を減らせる、という面もあります。
毎日シャンプー剤を使うのではなく、使う頻度を下げるだけでも十分です。
ただし、ワックスやオイルなどを付けた日は、きちんと洗い落とした方がいいです。付けるものを使ったかどうかで使い分けてください。
湯シャンの詳しいやり方は「湯シャンの正しいやり方は?否定派→賛成派に変わった効果と注意点」で、1か月続けた検証は「湯シャン1ヵ月間の効果を検証 抜け毛かゆみ臭いフケはどうなる?」で紹介しています。
シャンプーのついでに、頭皮マッサージを
もう1つおススメしているのが、シャンプーを当てながら頭皮をマッサージすることです。
私がこれをおススメするようになったきっかけは、ある年配の女性のお客様です。
その方は毎日必ず5分、頭皮のマッサージを続けていて、白髪も少なく、髪がフサフサでした。
一人のお客様の例なので、これで髪が増えると断言するものではありません。
ただ、頭皮を動かす習慣に悪いことはないので、私はお客様に勧めています。

こんな時は、美容室より先に皮膚科へ
最後に、線引きです。
私は美容師で医師ではないので、抜け毛の診断はできません。
産後の抜け毛は自然に止まることが多いとはいえ、次のような場合は、産後のものとは限りません。
- 髪の一部が円形に抜けている
- 頭皮のかゆみ、赤み、フケが続いている
- 1年以上たっても抜け毛が止まらず、増える一方
特に「長すぎる」場合は、私のお客様の体感でも稀なパターンです。
気になる症状がある時は、年齢や産後のせいと決めつけず、皮膚科で相談してください。
まとめ
- 産後の抜け毛は相談がとても多い悩み。私のお客様で、止まらずに続いたままという方はいない
- 止まる時期はバラバラで、ほとんどの方は数か月から半年以内。1年続いた方は稀(美容師の体感として)
- 仕組みは、出産で女性ホルモンのバランスが変わり「抜けるはずだった髪」がまとめて抜けている状態。一気に来るから驚く
- 産後は体調が変化しやすいので、カラーやパーマは体調を細かく確認しながら。違和感があれば遠慮なく伝える
- ベビーカーと一緒に入れるお店もあるが、受け入れていない店もあるので事前に電話で確認を
- 家でできることは、納豆などの大豆製品を食事に、湯シャンの日を作ってシャンプー剤の頻度を下げること(スタイリング剤を付けた日は洗い落とす)、シャンプーついでの頭皮マッサージ
- 円形に抜ける、頭皮トラブルが続く、1年以上止まらない場合は皮膚科へ
産後の抜け毛は、量を見ると本当に不安になります。
でも、仕組みを知っていれば、慌て方は変わります。
一人で抱えず、美容室でも気軽に相談してくださいね。
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